

vs楽天 第20回戦
今日からの対イーグルス3連戦は、「西武鉄道創立100周年記念シリーズ」で袖を通した記念ユニフォームをまとって臨む勝負となります。菊池の力投などで互いに譲らぬまま中盤に入ると、6回裏にオーティズが先制の2点本塁打、7回裏には代打・カーターの適時打で3対0とします。その後は相手の厳しい反撃にあいながらも何とか逃げ切り、3対2で10連戦初戦を制しました。優勝へ向けたラストスパートは、上々の滑り出しです。
厳しい接戦で臆することなく熱投を演じた先発・菊池、それに勝利への勢いを加速させたオーティズの一発を振り返りましょう。
菊池は初回、2回表と打たせて取り3人で抑えると、3回表には一二塁間を抜けようかという鋭い打球を二塁手・浅村が好守でさばき、菊池を助けます。すると、もり立てられた菊池は続く島内を見逃し三振。杉本投手コーチも「気持ちが前向きで良いね。その気持ちがボールに伝わっている」と高く評価するほど闘志に満ちた投球で、序盤を完璧に抑えます。
5回表の2死から牧田に今日初の安打を許すも、動じない菊池は後続を打ち取り無失点。続く6回表は再び3人で片付けると、7回表もガルシアを148キロの直球で空振り三振に仕留めて3者凡退。両チーム譲らぬ展開で、気迫の投球を続けました。
8回表に2人の走者を出して降板となったものの、7回0/3を投げて91球、被安打2、奪三振2、与四球1、失点2と好投。負けられない戦いで力の限り投げ、今季4勝目をマークしました。
4回裏に相手先発・釜田に対し、内角低めの球を打って大きな飛球を放っていた5番・オーティズ。0対0で迎えた6回裏に2死1塁で打席に入ると、再び釜田の内角低めの球を狙っていたかのように捉えました。「打った瞬間、いくと思ったよ」と本人も手応えを感じた飛球はグングン伸びていき、センターの左中間寄りフェンスを越える先制の7号2点本塁打に。自身9月14日以来となる本塁打は、試合の突破口を開く貴重な一発となりました。
10連戦初戦は、チーム全員の気迫がつかんだ価値ある勝利となりました。明日も記念ユニフォームの力を借りて勝負を制し、連勝を果たして首位の座を狙いましょう!
今日のヒーローは、オーティズ選手と菊池投手です!



-まず6回の先制2ラン、オーティズ選手です。あのホームランを振り返ってください。
(オーティズ)神様のおかげでああいうホームランを打つことができて、とてもうれしく思っています。
-相手の釜田投手が好投を続けていました。3回目のバッターボックス、どういう狙いで打席に入りましたか?
(オーティズ)その前の2打席で甘い球を見逃してしまっていたので、3度目の正直でしっかりホームランが打てて良かったです。
-センターオーバーのホームラン。打った感触はどうだったでしょうか?
(オーティズ)良い感触で打てたと思います。少し弾道が低かったのでホームランになるかどうか分からなかったんですけど、良い当たりでした。
-オーティズ選手はホークスでも優勝の経験がありますが、このライオンズのユニフォームを着ての優勝への思い、今いかがでしょうか?
(オーティズ)ライオンズは今強いので、優勝を狙うチャンスがあると思います。いつもベストなプレーを尽くし、優勝に向けて頑張りたいと思います。
-残り試合が少なくなってきました。オーティズ選手のバットにかかる期待も大きいと思いますが、これからに向けてお願いします。
(オーティズ)これから大事な試合が続いていきます。100%の力で常にチームの勝利に貢献できるように、頑張っていきたいと思います。
-続いて4勝目を挙げました、菊池投手です! このファンの大声援。聞いてどんな気持ちでしょう?
(菊池)なかなか西武ドームで勝ってなかったので、本当にうれしいです。
-3回先発で勝ちが付かず。今日はどんな思いでマウンドに上がりましたか?
(菊池)この10連戦が全てを左右すると思うので、その初戦で勝つことだけを考えて投げました。
-途中、杉本投手コーチからは「気持ちがボールに伝わっている」という話がありました。そのあたりはいかがですか?
(菊池)うれしいですね。気持ちだけで投げるピッチャーなので、とにかく気持ちを出して投げたいと思っています。
-今日はストレートが良かったのではないですか?
(菊池)真っすぐはここ最近でも一番良いくらいいっていたので、銀さん(炭谷)のミットだけ見て投げました。
-相手の釜田投手も好調でした。意識はありましたか?
(菊池)7勝もしてるピッチャーですし、意識しないわけではないですけど、我慢比べだと思って投げました。
-菊池投手は常々、信頼されるピッチャーになりたいという話をされていました。今日の試合を終えてどうですか?
(菊池)今度は8回、9回をしっかり任されるような信頼を得たいと思います。まだまだ力がないかな、と思います。
-これからまだまだ大事な試合が残っています。さらに信頼を得るチャンスが残っていると思います。
(菊池)負けられない試合が続くので、気持ちを出して少しでもチームの力になれるように頑張ります。
-10連戦の間にもう一度登板があると思います。次に向けてお願いします。
(菊池)残り数試合、チームが一つとなって頑張りたいと思います。
渡辺監督コメント
これからのゲームというのは簡単に勝てるゲームなんてないと思うし、一つのゲームの中でも、2点3点、そういうゲーム展開もあります。
そういうプレッシャーのかかる中でいかにしっかり自分の仕事ができるかってところが、これから大切になってくると思う。
今日は本当に良い形で3点取って、何とかみんな集中して1点リードのまま涌井に渡せたというのが大きかったですね。
(菊池投手について)前回は良くなかったんですけど、今回はとにかく自分が持ってる力を出し切りなさい、と言ってマウンドに上げている。
本人も気持ちが入っていたし、打者に向かっていくそういう気持ちっていうのが今日は出ていたと思います。
(継投陣について)本来なら無失点のままいってほしかったんですけど、相手も真剣ですし、そういう中で今日はランディ(ウィリアムス)が何とか気持ちで抑えたんじゃないですかね。
(オーティズ選手について)前の打席も良い当たりというか、惜しい当たりをしていた。自分でタイミングがつかめていたと思います。
(カーター選手について)先頭の大崎が出たというのはすごく大きかったと思います。カーターは左対左だったんですけど、カーターの勝負強さが出ましたね。
今日の勝ちというのは非常に大きいと思いますし、まだまだ10連戦の初めなのでとにかくこの10連戦良い形でいけるように明日からまた勝ちにいきたいと思います。