2012.09.05 WED
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vs福岡ソフトバンク 第20回戦

2位・ファイターズに0.5ゲーム差と迫られ、負けられないホークス戦。1点ビハインドで迎えた7回裏に中島の13号ソロ本塁打で同点に追い付くと、1対1の9回裏には秋山が自身初となるサヨナラ4号ソロ本塁打を放ち、2対1で試合終了。今季初のサヨナラ勝ちで、劇的な勝利を収めました。9回途中から登板してピンチを脱した2番手・岡本篤が今季初白星となっています。

1点を争う死闘。終盤までほとんど好機を作れませんでしたが、最後まで諦めず力を出しきる姿勢が劇的勝利を呼び込みました。その原動力となった先発・菊池の投球に注目しましょう。

立ち上がりは慎重な投球となった菊池。初回は走者を出しながらも切り抜けますが、2回表には自らの野選も絡み1点を先制されます。

しかし、菊池はこれで崩れません。杉本投手コーチの「闘争心を出して向かっていってほしい」という期待に応えます。続く3回表は2者連続三振を奪うなどして3人で仕留めると、その後もテンポ良く投げて5回まで3イニング続けて3者凡退の快投。6回以降は走者を出しながらの投球となるも、緩いカーブを有効に使って要所を締めました。

菊池は9回途中で降板となりましたが、今季最長の8回1/3を111球、被安打7、奪三振5、与四球1、失点1と好投。気迫で相手の攻撃を最少失点で封じました。渡辺監督も「勝ち星に等しいナイスピッチングだったと思います」とたたえ、「今年はここのところ、非常に集中していてマウンドを任せておけるという雰囲気があります」と成長に目を細めています。

打線では昨日終盤に同点打を放った中島が、一振りで相手に追い付く打撃を見せ「あそこらへんが中島のスーパースターたる所以」と渡辺監督をうならせました。

相手先発・山田に対し、6回まで4安打、無得点に抑えられていた打線。ラッキー7の攻撃では、ここまで2安打の3番・中島がこの回の先頭打者として打席へ入ります。ここで、相手先発・山田の高めに浮いた変化球を見逃さずに振り抜きました。打球は高く上がると、ファンの待ち構える左中間スタンドへ飛び込む同点の13号ソロとなり、重苦しい雰囲気を打ち破りました。この本塁打で8月16日以来となる猛打賞。打率を.328に上げ、首位打者の座を固めています。

そして、9回裏に試合を決めた2番・秋山。昨日延長戦で抑えられた相手の2番手・柳瀬の初球をすくい上げ「初めて、打った瞬間に入るかなと思えた手応えでした」と自身で振り返った当たりは、弾丸のような打球となって右翼席に飛び込むサヨナラの4号ソロ本塁打に。昨日の借りを返す痛快な一振りでした。サヨナラ本塁打は自身初となる秋山。これで連続試合安打も6に伸ばし、持ち前の思い切り振り抜くスイングでチームをさらなる高みに導きましょう。

激戦を制し、首位の座を死守しました。執念が呼び込んだ勝利を明日への勢いとし、今カード勝ち越しを決めましょう!

今日のヒーローは見事なサヨナラホームラン、秋山選手です!

-おめでとうございます!

(秋山)ありがとうございます!

-打った瞬間、どんな手応えでしたか?

(秋山)初めて、打った瞬間に入るかなと思えた手応えでした。

-初球から思い切って振っていきましたが、どんな意識でバッターボックスに入りましたか?

(秋山)中島さんが今日はヒット3本打っていたので、何とか出塁できるように、積極的にいこうと思いました。

-入った瞬間はどんな気持ちでしたか?

(秋山)今までにないくらい興奮していたので分からないですが、本当にうれしかったです。

-サヨナラヒットは去年経験がありますが、ホームランはまた違いましたか?

(秋山)終盤で、チームも優勝を目指してやっていますし、こういう試合で打てて本当にうれしいです。

-チームにとっても非常に大きな価値のある1勝だと思いますけれども。

(秋山)そうですね。また一つ一つ勝っていけるように頑張っていきます。

-キャプテン・栗山選手の離脱などもあり、また違った意味で責任感が生まれているかと思いますが、どんな思いでプレーされていますか?

(秋山)栗山さんの穴はすごく大きいですが、僕たちができることをやるしかないと思っています。何とか栗山さんが合流できるまでチームが勝っていけるように頑張っていきたいと思います。

-これで首位を守って、明日ホークスともう1戦ということになりますが?

(秋山)まだ先は長いので、目の前の試合をひとつずつ勝っていきたいと思います。

-明日に向けて意気込みをお願いします。

(秋山)夏休みは終わりましたが、まだまだ熱いファンの方がいますので、その応援に乗せてもらえるようにみんなで頑張っていきたいと思います。

渡辺監督コメント

予想だにしなかったサヨナラホームランということで、今日はなかなか重い雰囲気だったのですが、そういう中、中島と最後は秋山のホームラン。チームを救ってくれたと思います。

昨日、柳瀬くんのフォークボールの前に3者三振で終わっていたので、リベンジしたいと秋山も当然思って打席に入ったと思いますし、一発で結果を出してくれましたね。

秋山の思い切りの良さというか、しっかり初球に集中してたたいたのだと思います。

菊池は先に点を取られましたが、何とかその後しのぎました。できれば完投してほしかったけど、ピンチを作って。後はリリーフに任せましたけど。勝ち星に等しいナイスピッチングだったと思います。

マウンド上で落ち着いている姿が昨年までは見られなかったけど、今年はここのところ、非常に集中していてマウンドを任せておけるという雰囲気があります。

あそこらへんが中島のスーパースターたる所以でありますし、あそこで一発で同点にしてくれたのはチームにとって大きかったです。今年はサヨナラが1試合もありませんでしたので、このサヨナラで明日の試合にもつなげていきたいです。

これからの一勝一勝というのは、どんなかたちでも重いですから、今日みたいな追い掛ける展開の中で追い付いて勝てたというのはチームにとってもすごく大きかったし、この雰囲気というか、勢いというか。明日につなげたいと思います。

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