

vs千葉ロッテ 第18回戦
今日は左投手のマリーンズ先発・藤岡に対し、8番まで右打者を並べて臨みます。日本球界では自身初先発となるMICHEALが試合を作り、1対1の同点のまま試合後半へ。すると、8回裏に3塁走者のヘルマンが暴投の間に勝ち越しの本塁を踏み、2対1で接戦を制しました。
ファイターズ時代にはシーズンセーブ王の栄冠も手にしているMICHEALが、日本球界では自身初となる先発マウンドへ上がりました。
初回、いきなり初球を安打にされるなどして1死3塁とされますが、続く井口、ホワイトセルと怖い打者を仕留めて無失点。その後は最少失点に抑え、4回を投げて被安打3、奪三振1、与死球1、失点1という内容で、杉本投手コーチも「ランナーを出しながらだけど、十分なピッチングをしてくれている」と評価。渡辺監督も「十分仕事をしてくれた」と振り返り、先発の谷間を埋めるべく試合を作りました。
また、MICHEALの後を受けた2番手・岡本篤が接戦で好投。切れのある変化球が次々と決まり、3回を投げて奪三振4、無失点と、ロングリリーフで好結果を出しました。
打者では、6番・ヘルマンが6月2日以来となる久々の猛打賞を記録すると、勝利を決める好走塁を見せました。
1対1で迎えた8回裏。3番手・益田に対して先頭のヘルマンが今日3安打目となる二塁打を放つなどして2死3塁とすると、相手捕手が投手の球を小さくはじいたのを見逃さずに本塁へ猛ダッシュ。カバーに入る投手と微妙なタイミングとなりましたが、判定はセーフ。好走塁でチームを勝利へ導きました。離脱した栗山のリストバンドを着用し、主将の思いを背負いながらプレーするヘルマンの全力を出しきる姿勢が、接戦でも失敗を恐れない勇猛果敢な走塁へと結び付いています。
また、8月は打率.373(59打数22安打)と好調だったオーティズが、初回に適時打を放ってチームを優位に立たせる活躍。9月に入っても2試合連続安打と良い滑り出しを見せています。
今日も2位・ファイターズが勝利しゲーム差は1.5のままですが、同一カード3連勝を果たした4位・マリーンズとのゲーム差は5.5に広げました。明後日から西武ドームで迎える3位・ホークスとは現在5ゲーム差。ここでも相手を突き放し、首位の座を固めましょう!
今日のヒーローは決勝のホームを踏みましたヘルマン選手です。

-8回裏2アウト3塁。好判断でしたね。
(ヘルマン)それが常にアグレッシブに、次のベースを狙うというのが僕のプレースタイルなので、こういうゲーム展開でしっかりと足で点が取れて良かったと思います。
-決勝のホームを踏んだとき、ヘッドスライディングではなく、足からいきましたね?
(ヘルマン)ホームのときは危ないということもあるので、足からいくようにしています。
-こういう競ったゲームの中でヘルマン選手の素晴らしい脚力を見ることができました。
(ヘルマン)来日1年目でこうしてライオンズでプレーできて、このように自分のプレースタイルを見せることができてうれしく思っています。
-右腕を見せてもらいたいのですが、これは栗山選手のリストバンドでしょうか?
(ヘルマン)そうです。
-栗山選手の思いを背負ってプレーしているということですね。
(ヘルマン)栗山選手はチームにとって大事な選手で、いつも100%の力でプレーをしているので、彼がいないというのはチームにとって痛手なのですが、こうしてリストバンドをつけて彼の思いを背負いながらプレーしています。
-栗山選手のために、そしてライオンズファンのためにこれからの意気込みを聞かせてください。
(ヘルマン)今日はいい勝ち方ができました。ファンの皆様は家に帰ってゆっくり休み、火曜からの試合に備えてください。
渡辺監督コメント
MICHEALは十分仕事をしてくれたと思います。
長くても5回くらいいってくれればいいかなと思っていたのですが、しっかり序盤のゲームを作ってくれました。ここのところ調子が良かったので、それなりに投げてくれると思っていたのですが、1失点に抑えてくれて良かったと思います。
岡本篤はいいピッチングだったと思います。予定通りです。
チャンスが結構ありましたが、相手も必死だし、うちも必死だった。そういう言葉で表せる試合だったと思います。
一戦一戦集中してやっていくだけなので。
また明後日から厳しいゲームが続くので、今度はそっちに照準を合わせたいと思います。