

vs北海道日本ハム 第19回戦
2位・ファイターズとの首位決戦第3ラウンド。序盤に2点を先制されると、打線が相手先発・ウルフから好機を作ることができません。リードされる中で投手陣が粘りを見せるも、攻撃がつながらず0対2で完封負けを喫しました。
今季札幌ドーム初登板となる先発・牧田。自身初の2ケタ勝利到達を逃し敗戦投手にこそなりましたが、強気の投球を崩さず粘りを見せました。
立ち上がりから緩急を使い、2回まではテンポよく投げる牧田。しかし、3回裏に相手の足を使った攻撃にもあい、2点を先制されます。
立ち直りを見せたい牧田は、杉本投手コーチの「ここからはしっかりと投げてほしい」というゲキに応えます。4回裏はピンチを招くも、相手のスクイズを阻止する見事なフィールディングを披露。5回裏には相手のクリーンアップを3者凡退に抑えて、相手の勢いを止めました。
4回以降は打線が沈黙してしまい、試合後半でも援護のない中での投球となりますが、牧田は集中力を切らすことなく相手打線に対峙。100球を超えた6回裏に続き、7回裏も3者凡退に抑えて粘りを発揮しました。
7回を投げて118球、被安打6、奪三振3、与四死球2、失点2という内容で試合を作った牧田。次の登板でこそ、プロ入り初となる10勝目を挙げましょう。
現在リーグ首位打者の中島が欠場し、打順を組み直して挑んだ今日の勝負。うまく攻撃がつながりませんでしたが、流れを変えるべく登場した代打・上本が仕事を果たしました。
4回以降安打の出ない打線。8回表に閉塞した状況を打ち破るべく、ベンチは代打・上本を送ります。ここで相手ベンチも先発・ウルフに代えて左投手の宮西を送りますが、上本はその初球を引っ張り、鋭いライナーが右前で弾む安打に。これで8月26日の試合に続き、自身2試合連続で代打での安打を記録しました。
7月は5試合の出場にとどまり、無安打に終わった上本。しかし、8月は4日のホークス戦で6月28日以来の安打を放つと、その後も途中出場などで結果を出し、8月は今日の試合を終えて10打数5安打の打率5割に。今季の代打としての打率も、この日の試合を含め21打数7安打(打率.333)と好結果です。シーズン終盤ではその日の勝利を左右する大事な場面を任されるだけに、これからも好球必打でチームに勢いをもたらしましょう。
首位決戦を勝ち越して終え、明日からは本拠地・西武ドームに戻ってマリーンズを迎えます。試合後の渡辺監督も「もう気持ちは明日からのロッテ戦に切り替わっているよ」と、先を見据えていました。4連勝と勢いを取り戻してきた相手を獅子の気迫でふるい落とし、独走態勢を整えましょう!
渡辺監督コメント
牧田が盗塁された場面は、ちょっとした油断だね。
盗塁されるピッチャーじゃないんだけどね。
序盤にもう少し良い攻撃ができたら良かった。
あれで相手ピッチャーのウルフを乗せてしまった。
今日はボール球に手を出しすぎだった。
できれば3つ勝ちたかったね。
もう気持ちは明日からのロッテ戦に切り替わっているよ。