

vsオリックス 第17回戦
京セラドームに舞台を移してのバファローズ戦。先制を許すも、打線が3回から6回まで毎回得点を積み重ねるなどしてリードします。9回裏に1死満塁のピンチを迎えるも、ここで登板した涌井がキッチリ抑えて6対2で勝利しました。
尻上がりに調子を上げていった先発・野上、打撃陣では足で得点を演出したヘルマンと炭谷の打撃に注目しましょう。
野上は立ち上がりからスライダーを外角低めに集めていましたが、難しいコースに決まる球を狙われて2回裏に先制されます。
しかし、杉本投手コーチの「修正して粘り強くいってほしい」という言葉に応えます。逆転してもらった直後の4回裏をこの試合初めての3者凡退に抑えると、その後も緩い変化球を有効に使い、3回裏からの5イニングを続けて無失点。7回2/3を2失点と力投しました。これで今季7勝目となり、8月は月間MVPの有力候補に名乗りを上げる4戦4勝と好調を維持しています。
8月22日の試合から1番に座っているヘルマンは、0対1で迎えた3回表に相手先発・山田から中前安打を放ち1死1,3塁とすると、すかさず今季30個目の盗塁を決めてこの後の同点打につなげます。
2対1とリードした5回表には、この回先頭のヘルマンが足で稼ぐ内野安打で出塁すると、ここも果敢に盗塁を敢行。捕手の送球を受けた遊撃手にタッチされるも、勢いのあるヘッドスライディングでグラブに収まっていた球を吹き飛ばします。すると、球がこぼれるのを見たヘルマンが3塁へ激走。送球をものともせず再びヘッドスライディングし、この後の中島の犠飛を呼び込みました。
今日のヘルマンは2安打2盗塁4出塁の活躍。渡辺監督も「ヘルマンは自分の仕事を把握している」と評価しました。栗山の離脱後1番に座っているヘルマンが、気迫のプレーでチームを引っ張ります。
炭谷は1対1の同点で迎えた4回表に2死3塁で打席へ入ると、打った打球は高く上がり左翼フェンスを直撃。3塁走者が生還すると、炭谷は3塁に到達して今季初となる三塁打を記録します。「何とかリードした展開にしたかった」と話す炭谷の言葉通り、この後試合の主導権を握るきっかけとなる勝ち越し打になりました。
また、3番・中島は内野ゴロの間、犠飛、そして押し出し四球で3打点を記録。適時打はないものの、要所で走者をかえす仕事を果たしました。
今日も首位・ファイターズが勝利したため、またも首位再浮上はなりませんでした。しかし、投打をかみ合わせる試合運びを明日のバファローズ戦でも展開しましょう!
今日のヒーローは7勝目を挙げた野上投手です!
-ナイスピッチングでした!
(野上)ありがとうございます。
-ご自身8月に入って3勝して、非常に良い流れで今日の試合に入れたと思います。今日のマウンドにはどんな気持ちで上がったのでしょうか?
(野上)序盤ちょっと苦しんだ部分もあったんだすけど、中盤から修正できたので良かったです。
-具体的にどのような部分を修正したのでしょうか?
(野上)銀仁朗(炭谷)がうまくリードしてくれたので、その中で遅いカーブが有効に使えました。
-これで8月4勝目。7月の2勝も加えますとご自身6連勝となります。好調の秘訣はどのあたりにあるのでしょうか?
(野上)野手の方がたくさん打ってくれるので、僕はそれを守るだけです。野手の方に感謝したいです。
-野上投手のピッチングも良い流れにつながっているのではないですか?
(野上)いくら打たれても0点で抑えればという考えでやっているので、それを継続できるように頑張ります。
-チームは昨日、今日と連勝です。明日に向かって良い流れで今日投げられたのではないですか?
(野上)(3連戦の)頭を取れたことが一番良かったと思うので、明日、明後日に向けて良い流れが作れたと思います。
-このあと残り試合も少なくなってきます。野上投手の好投がチームにとっても大きな1勝になってくると思いますが、この後に向けてファンにメッセージお願いします。
(野上)これから目の前の敵を一つずつ倒していけるように、その中で結果がついてくれば良いと思うので、応援よろしくお願いします。
渡辺監督コメント
野上は良い状態だったと思うよ。
8イニングまでいったから多少は成長したんじゃない。
ヘルマンは自分の仕事を把握している。
今日は終始うちのペースでいけたことが勝利につながった。