

vs福岡ソフトバンク 第17回戦
デーゲームのファイターズが敗れたため、今日勝てば首位に再浮上できる一戦。0対1で迎えた4回裏に炭谷の適時打で追い付くも、6回表に相手の猛攻にあうなどし、2対8で敗戦を喫しました。
先発・菊池は今季初の敗戦投手となったものの、強気の投球で接戦を演出。打線では主将・栗山が不在の中、炭谷が気持ちのこもった一打で一時同点としました。
菊池はストライクゾーンに球を集めて初回は3者凡退に抑えるも、3回表には1点を先制される展開。しかし、杉本投手コーチの「これから先、一人でも多く1イニングでも長く粘り強く投げてほしい」という期待に応えます。
4回表は安打を許すも後続を抑えると、5回表はスライダーを有効に使って初回以来の3者凡退。試合前半は毎回三振を奪う力投を見せました。6回表は打ち取った当たりが安打になる不運が続いて勝ち越され、今季初の敗戦投手となりましたが、接戦の中で相手に譲らぬ闘志を見せました。それでも「6回のあそこで踏ん張れないとダメです」と振り返った菊池。今日の経験が、菊池を一回り大きくする糧になります。
0対1で迎えた4回裏。相手先発・山田に対してこの回先頭の5番・オーティズが二塁打で出塁すると、続く6番・浅村の犠打などで2死3塁とします。ここで打席に入った8番・炭谷は外角への変化球を引っ張ると、ライナー性の打球が左翼手の前で弾む適時打に。「栗山師匠の悔しさをバットに込めて思いきり振りました」という気持ちの入った一撃で同点に追い付きました。
また、6番・浅村が意地の一発を放ちます。1対8で迎えた9回裏。2死走者無しとなり敗戦濃厚となりますが、ここで打席に入った浅村は2番手・神内の球を捉えて高く上がる打球が左翼席に飛び込む3号ソロ本塁打に。最後まで力を出しきる姿勢を見せてくれました。
ここまでチームを引っ張ってきた栗山が不在と厳しい状況に置かれていますが、その栗山は7月26日に貯金生活に入った際のヒーローインタビューで「(これから一番大切になってくることは)気持ちでしょう!」と話しました。今日適時打を放った炭谷だけでなく、他の選手も栗山の悔しさを感じています。今こそチームの結束を固め、明日の今季最後となる県営大宮球場でのホークス戦で連敗を止めましょう!
渡辺監督コメント
(菊池は)何とかあそこ(5回途中)まで投げていた。
ここ2試合ばかりだけど、打つ方が一球一球に対する執念が感じられないな。
(1番は)ヘルマンでやっていこうと思う。
(中島は)無理じゃないから出した。