

vs北海道日本ハム 第14回戦
西武ドームで迎える首位・ファイターズとの勝負。初回にカーターの2号3点本塁打で先制すると、その後も中島とカーターの適時打で順調に加点。7対1で快勝し、6月30日以来のファイターズ戦勝利となりました。
勝利へ導いたのは粘投した野上、打撃陣ではカーターと中島でした。
「辛抱強く投げて後ろのピッチャーにつないでほしい」と話した杉本投手コーチの期待通り、粘りの投球を展開する野上。毎回のように走者を置きながらも低めに変化球を集めて抑えていくと、7回表の2死1,3塁の場面では陽をこん身の直球で空振り三振に仕留める熱投。7回を129球、被安打7、奪三振5、失点1と、先発の役割を十分に果たしました。
0対0で迎えた1回裏。相手先発・ウルフに対し2死から3番・ヘルマンと4番・中島の連打で1,2塁とし、5番・カーターが打席へ。初球を思い切り振り抜くと、打った瞬間にそれと分かる大飛球が右翼席に飛び込む2号3点本塁打に。西武ドームでは初めて、そして6試合連続安打となる一発に「エスティー(ヘルマン)やナカジ(中島)がヒットを打ってつないでくれたのでファンにホームの強さを見せてあげたいと思い、初球から狙ったよ」と振り返りました。
そして、渡辺監督が「非常に今日のゲームの中でも大きかった」と話した4回裏の攻撃を見ていきましょう。
3対1で迎えた4回裏には2死満塁と好機を作り、昨日2打点の中島が打席へ向かいます。内角への球を引っ張り上げると、後退する左翼手の頭上を越える打球となって走者一掃の3点適時二塁打となり、相手を大きく引き離す貴重な追加点となります。
その中島を2塁に置き、初回に先制弾を放ったカーターに打順が回ります。高めのカーブを反対方向へ運ぶと、上がった打球が左翼線で弾む適時打になります。これで来日最多4打点のカーターは「ナカジ(中島)が2ベースヒットでスーパースターの役割を果たして、その勢いで僕も打ちにいったよ」と、先制弾の時と同様に自身につないだ打者をたたえて好漢ぶりを見せました。
また、7対1で迎えた9回表は、3番手・ウィリアムスが登板。150キロ前後の直球と制球された変化球で2つの三振を奪うなど完璧な投球で、3者凡退に抑えました。これで7月以降無失点、13試合連続で無失点と好調を維持しているウィリアムス。大事な場面でも持ち味を発揮していきましょう。
これで首位・ファイターズとのゲーム差は2.5。明日は西武鉄道創立100周年記念ユニフォームを着用して試合に臨みます。記念ユニフォームに優勝への夢を乗せ、連勝といきましょう!
今日のヒーローは野上投手、カーター選手です!



-5勝目を挙げました、野上投手です! おめでとうございます。
(野上)ありがとうございます!
-今日のピッチングを振り返っていかがですか?
(野上)苦しいピッチングでしたが、何とか1失点に抑えられたので良かったです。
-味方打線が初回から先制してくれました。その後も点差を広げて大きな援護をしてくれたと思うのですが?
(野上)渡辺監督にお前が立ち直らないと今日は勝てないから、と言われたので、守らずに攻めのピッチングでいきました。
-野上投手はこれで7月から負け無しの4連勝。何が良いのでしょうか?
(野上)何が良いか分かりませんけど、ファンの方の頑張れという声が力になっています。
-ファイターズ戦プロ初勝利も飾りました。
(野上)うれしいです。
-たくさんのファンの方が応援してくださいました。一言お願いします。
(野上)これからも頑張りますので、より一層の応援をよろしくお願いします。
-来日第2号3ランホームランを放ちました、カーター選手です! おめでとうございます!
(カーター)サンキュー!
-今日も初回からチャンスの場面でまわってきました。どんな手応えのホームランでしたか?
(カーター)エスティー(ヘルマン)をホームにかえそうという思いでした。カットボールがきたので、それを思い切りたたいてホームランになりました。
-西武ドームで放ったホームラン。また格別な思いがあったのではないですか?
(カーター)野上投手の力投が続いていたので、彼に勝ち星を付けさせるためにもいいホームランだったと思います。素晴らしいファンに囲まれて、そこでホームランを打ててうれしい思いです。
-ベンチもスタンドも一気に盛り上がりましたね?
(カーター)日本に来たときは自分の役割に困惑することもあったのですが、今回ホームランを打てて、ヒットも打つようになれてとてもうれしく思います。
-今日は4打点。気持ちよく打席に入れているのではないですか?
(カーター)ライオンズは一番のチームだと思うので、この調子でチャンピオンシップにいけるように頑張りたいと思います。
-それでは、その一番のファンにメッセージを送ってください!
(カーター)キョウモ、アリガトウ! ファンノミンナ、オツカレチャン!
渡辺監督コメント
初回に2アウトからいいかたちで点が入って、序盤、野上も不安定だったんですけどなんとか立ち直ってしっかり投げてくれたので良かった。
あの(4回の)4点っていうのは、非常に今日のゲームの中でも大きかったと思う。
打つべき人がああいうチャンスで打つとチーム自体も勢いに乗ってくると思う。
スコアだけ見たらすごくいい試合なんですけど、余分なフォアボールとかディフェンスの部分でのミスとか、そういった細かいミスが出た。
これからは勝っているゲームの中でも隙のない野球をやっていきたいと思います。
(カーターは)勝負強さを持っているバッターだと思いますし、チームのムードメーカー的なところもあります。
今非常にいい状態であることは確かだと思います。
ウルフは前回すばらしいピッチングをしていましたし、ちょっと手強いかなと思ったんですけど、しっかり序盤に攻略できた。
これは、明日からも続けていってほしい。
ここのところカードの頭は勝つんですけど、その後が続かないので、なんとか明日勝てればいいなと思います。
(野上は)だいぶ先発投手としての役割が分かってきたと思う。
ただ、余分なフォアボールが多すぎる。
明日もたくさんのファンが来られると思うので、いい試合をしたいと思います。