

vs千葉ロッテ 第14回戦
今日マリーンズを下せば2位に浮上するだけに、絶対に取りたい一番。1対2で迎えた9回表にカーターが起死回生の適時二塁打を放ち延長戦に入った勝負は、2対2の引き分けとなりました。
QVCマリンではプロ初登板となった先発・菊池。不慣れなマウンドでも、切れのある球は健在でした。
立ち上がりは2死から連打で2人の走者を出すも無失点に抑えると、続く2回表はテンポの良い投球で3者凡退に抑えます。
しかし、この日は相手の4番打者・ホワイトセルが菊池の前に立ちはだかりました。4回表、この回先頭のホワイトセルに特大のソロ本塁打を浴びると、6回表には再びホワイトセルにソロ本塁打を浴びてしまいます。それでも、粘りの姿勢を失うことなく投げ続けた菊池。7回2/3を投げて112球、被安打7、奪三振4、与四球2、失点2という内容で試合を作りました。
今日の攻撃陣では、ヘルマンとカーターの両外国人が勝負強さの光る活躍を見せました。
0対2とリードされて迎えた7回表。ここまで相手先発・阿部の前にわずか2安打に抑えられた打線は、この回も2死走者無しとなります。しかし、ここで打席に入ったヘルマンは外角寄りの直球を振り抜き、鋭い飛球が左翼席に飛び込む3号ソロ本塁打となります。
追撃の本塁打で「逆転するために頑張るよ」と話したヘルマンは、その言葉通り再び躍動します。1点を追う9回表の攻撃で1塁走者となったヘルマン。幾度ものけん制をかいくぐってチームの外国人選手史上新記録となる26個目の盗塁を決め、好機を広げました。
このヘルマンの作った好機で、起死回生の同点適時打を放ったのがカーターでした。
2死2塁とこの日最大の勝負所を迎え、打席にはカーターが入ります。ここでカウントは3-1と四球も考えられましたが、3番手・益田の難しい内角低めの直球を迷うことなく振り抜きます。打球は高く上がり、左中間の深い所で弾む同点適時二塁打に。起死回生の一打で2塁に到達したカーターは、3塁側ベンチに向かって拳を振り上げ、興奮さめやらぬ様子。「雄星(菊池)の力投に応えるために打ったよ」という3試合連続となる打点で、チームを窮地から救いました。
渡辺監督が「自力が付いてきたと思う」と振り返るような、チームの勢いを象徴する粘りを見せました。明日こそ2位浮上を目指し、牧田の投球でマリーンズを下しましょう!
渡辺監督コメント
最後は岡本(篤)の経験にかけた。
2-2からの勝負球のフォークを見逃されて、3-2になったけど、あの場面であそこはよく投げてくれた。
菊池は内容自体はいい。
課題は、攻め合いのゲームの時にホームランバッターにどう対処していくかだね。
カーターはランナーがいる時に集中力を持ってやってくれている。
9回のあの場面でもやってくれる気がした。
こういう展開で9回同点に追いついて、勝てれば良かったけど、引き分けで終われたのは自力がついてきたと思う。
よく守り切った。