

vs千葉ロッテ 第13回戦
上位へ浮上するためにも大事な2位・マリーンズとの勝負。2点を先制された直後にカーターの適時打、浅村の犠飛で追い付くと、7回表には中島が適時二塁打を放ち勝ち越し。その後も加点し、6対3で勝利しました。
QVCマリンでは6連勝中と、相性の良い舞台で今日も好投した先発・岸の投球を振り返りましょう。
岸は初回からチェンジアップを有効に使うも、3回裏に2点を先制されます。
しかし直後に追い付いてもらうと、ここから気持ちを入れ直します。4回裏と5回裏は続けて2つの三振を奪うと、6回裏の無死満塁の大ピンチでは二塁手・浅村の好守にも助けられて無失点。相手に傾きかけた流れを見事に引き寄せました。
岸は7回、8回もそれぞれ3者凡退に封じ、8回を投げて116球、被安打7、奪三振8、与四死球2、失点2という内容。打線の援護に応える熱投でした。
今日の打線は先発出場のうち8人が安打を放ちました。その中でも本塁打を含む2打点のカーターと終盤で勝ち越し打を放った中島に注目しましょう。
7月17日以来、後半戦に入って初めてのスタメン出場となった5番・カーター。代打で勝負強さを見せてきた助っ人が、スタメンでもその力を発揮します。
0対2とされた直後の4回表。無死満塁の好機で打席に入ったカーターは「狙っていたよ」というカーブをすくい上げ、右前で弾む反撃ののろしを上げる適時打となりました。
2対2で迎えた7回表には、ライオンズの外国人選手では歴代トップタイとなるヘルマンの今季25個目の盗塁で2死2塁とすると、ここで打席には7月17日以来の4番に座った中島が打席へ。ここで、グライシンガーから中堅手の頭上を越える勝ち越しの適時二塁打を放ちます。中島はこの適時二塁打で16試合連続安打を記録。打順が変わっても、勝負強さが変わることはありません。
また、5対2とリードして迎えた9回表にもカーターが活躍。5番手・カルロス・ロサの直球をはじき返すと、反対方向へ伸びていく飛球が左翼席に飛び込みます。うれしい来日初となる1号ソロ本塁打について「最高の瞬間だよ」と喜びをあらわにしました。
今日の勝利で、2位・マリーンズとのゲーム差を0.5としました。明日もマリーンズを下し、一気に2位浮上といきましょう!
今日のヒーローは9勝目を挙げた岸投手です!
-ナイスピッチングでした!
(岸)ありがとうございます。
-8回まで投げて2失点という投球でした。ご自身で投球を振り返ってみてどうですか?
(岸)そんなに調子も良いわけではなかったので、味方が点を取ってくれるまで粘ろうと思ってましたけど、先に点を取られてしまって申し訳ないです。
-それでも同点に追い付いたあとの6回裏、無死満塁という大きなピンチがありました。よくしのぎましたね!
(岸)あれは僕のミスから始まったピンチだったので、何とか無失点に抑えることができて良かったです。
-そのピッチングに応えるように、直後に勝ち越してくれました。
(岸)はい。感謝しています。
-これで9勝目ということで、白星がまた先行しました。そして2ケタ勝利にも王手をかけましたね!
(岸)ここまできたのも、野手の皆さん、リリーフの皆さんとやっぱり銀(炭谷)のリードのおかげで勝っていると思っています。
-チームが非常に好調で、今日2位・マリーンズとの試合に勝ったことで0.5ゲーム差になりました。それから今日はデーゲームでファイターズが敗れているので、首位からのゲーム差も2.5とついに見えてきましたね!
(岸)とりあえず連敗を止めて、今日勝って良い流れを作れたらと思って臨んだ試合だったので、本当に勝って良かったです。
-まだまだ暑い季節が続きますが、これからも好投期待しています。
(岸)ありがとうございました。
渡辺監督コメント
岸は粘り強く投げた。
最大のピンチだった6回のノーアウト満塁を無失点で投げ切ってくれた。
序盤はカーブが落ち切らなかったが、うまく修正できたね。
カーターは、今までも勝負強いところはあった。
いいところで打ってくれたね。
最終回のホームランも逆方向だったけど意外に伸びたね。
今日の打線はうまく機能したと思う。
ただ2点取った後、チャンスをつぶしているイニングもあったので、うまくものにできるようにしたい。
連敗していたので初戦を取れて良かったです。