試合情報

今日誕生日を迎える渡辺監督の地元･前橋で、バースデー勝利をプレゼントしたい特別な一戦。終盤の8回表にバファローズに1点を先制されるも、9回裏に中島が起死回生の11号ソロ本塁打を放ち同点とします。延長戦にもつれた勝負は決着が付かず、1対1で引き分けとなりました。

土壇場で同点に追い付く価値ある引き分けに持ち込んだのは、3番･中島の一振りでした。

0対1で迎えた9回裏、マウンドには相手守護神･岸田が上がり、先頭はここまで安打のない中島。岸田の甘く入った直球を「うまいこと捉えられました」という当たりは、高く上がる打球となってセンターバックスクリーンに飛び込む11号ソロに。1対1となる起死回生の一発で、球場に駆け付けたライオンズファンのボルテージは一気に高まりました。

また、勝ち負けは付かないものの、自身5連勝中の先発･牧田が相手先発･井川と見事な投げ合いを演じました。

「今日は自分の意図するボールを投げている」と序盤の牧田を評価した杉本投手コーチ。3回表は1番から始まる相手の攻撃を3人で仕留めると、続く4回表も中軸を簡単に打ち取って2イニング連続で3者凡退。牧田自身が「緩急もしっかり使えていた」と話す投球で相手打線を翻弄します。

試合後半に入った7回表には2死から四球を出し、今日ここまで2安打の大引を迎えます。ここで捕手･炭谷がマウンドに向かい牧田に声をかけると、牧田は見事それに応えて大引を空振り三振に。女房役のリードにも助けられました。

牧田は8回を投げて116球、被安打4、奪三振6、与四死球3、失点1という内容。終盤で先制を許したものの、しっかり試合を作りました。

10回裏には、この回先頭の星秀が巧みな打撃で安打とし、地元･前橋でスタンドの期待に応えて出塁。3塁まで進み、サヨナラ勝ちへのムードを高めました。

明日からヤフードームに乗り込み、対ホークス3連戦がスタート。まずはカード初戦を取り、さらに順位を上げるきっかけとしていきましょう!

9回、ナカジ(中島)がホームランを打ってよく追いついたけど、やっぱり勝ち切らなければいけなかった。今日みたいなゲームは。
終盤、ああいう形でチャンスができているわけだし、そこを勝ち切らないというところに、まだまだ弱さがある。

(11回はピッチャーを1人1殺だったが)もう時間も過ぎているし、慎重に慎重を重ねてやった。

当然、流れ的にはうちの流れなんだから、なおかつホームゲームだし、これを決め切らないということは、うちはまだ今年サヨナラ勝ちはないけれど、これからもっとタフなゲームで、もっとプレッシャーがかかる場面は絶対来るわけだし、9月頃には。そういう時にしっかり仕事をするためにも、今のうちからこういうゲームは勝ちにいかないと駄目だと思う。