試合情報

首位･マリーンズを連勝で下し、勢いに乗りたい勝負。中村と栗山の本塁打でリードを奪うと、継投陣が1点のリードで相手打線を封じて2対1で接戦を制しました。今季初の3位に浮上する価値ある白星です。

先発･菊池は粘投で今季初白星を記録。打者では中村と栗山の本塁打がチームを勝利に導きました。

菊池は初回にいきなり無死3塁のピンチを迎えますが、後続から2つの三振を奪うなどして無失点に抑えます。

その後、1対0で迎えた3回表に同点とされるも、すぐに勝ち越してもらった後の4回表、5回表は緩急で相手を翻弄して3者凡退。「バッターに攻めにいっている気持ちが良い」と杉本投手コーチが話したように、4回表を除いて毎回三振を奪う力投を見せます。菊池は5回を投げて降板するも、自己最多となる6奪三振を記録し、今季初白星。今後も切れのある球で攻めの投球を展開していきましょう。

0対0で迎えた2回裏。この回先頭の中村は相手先発･小野の外角高めの動く球を右方向へはじき返すと、高く上がる打球がそのまま右翼席前列に飛び込む先制弾に。7月11日以来、リーグトップタイとなる15号ソロ本塁打について「よく飛んでくれました。ありがとうございました～!」とおどけてみせた中村。久しぶりの一発で気をよくし、本塁打を量産していきましょう。

1対1の同点とされた直後の3回裏には、1番･栗山が内角へのスライダーをすくい上げ、大きな飛球が右翼席中段に飛び込む7月4日以来の2号ソロ本塁打となります。鮮やかな一発について「ファウルを打っているうちにタイミングが合ってきた」と話した栗山。持ち前の粘りの打撃と選球眼の良さが勝ち越し弾に結び付きました。栗山はこれで今季マリーンズ戦で11試合連続安打を記録と、マリーンズとの相性の良さも見せています。

また、昨日チーム史上初となる4試合連続の猛打賞を記録した中島が、今日は2安打を記録。プロ野球タイ記録となる5試合連続猛打賞は惜しくも逃したものの、6試合連続となる複数安打で打率を.322とし、リーグ首位打者を堅持。今季安打数も節目の100本に到達しました。

イーグルスが今日の試合で敗れたため、今季初の3位浮上、そして貯金生活に突入しました。首位･マリーンズとのゲーム差も3。首位浮上への道筋も見えています。明日からはKスタ宮城で4位･イーグルスとの3連戦を迎えます。ここでイーグルスを一気に引き離し、首位浮上に向かって突き進みましょう!

-今シーズン初勝利を記録しました、菊池投手です! ナイスピッチングでした!

(菊池)ありがとうございます!

-5回1失点で今シーズン初勝利でした。今夜の投球を振り返っていただけますか?

(菊池)もっと長いイニングを投げられればよかったのですが、精いっぱい投げました。

-6回にもマウンドに上がるかなと思いましたが、何かあったのでしょうか?

(菊池)少しアクシデントがあったので。連戦が続くので1イニングでも長く投げられればよかったのですが、申し訳ないです。

-初回からノーアウト3塁のピンチを迎えますが、その後2つの三振を奪って脱しました。あそこが大きかったですね!

(菊池)いつも立ち上がりに点数を取られるので、何とか粘れてよかったです。

-今日はフォークボールで三振を取っていましたね?

(菊池)たまたま良いところに落ちたので、良かったです。

-落ちる球にも収穫がありましたね?

(菊池)そうですね。

-それからストレートの切れ、カーブの精度、いかがでしたか?

(菊池)前に比べればかなり良かったと思います。

-色々な球種で収穫を得た今日のマウンド。他のライオンズ先発陣のアピールが続いている中、今シーズン初勝利。菊池投手も結果が出ましたね?

(菊池)なかなか結果が出ず迷惑を掛けてきたので、後半戦から少しでもチームの力になれればと思います。

-さぁ、大混戦のパ･リーグです。後半戦、一つ一つの試合が本当に大事になってきます。次の登板に向けてライオンズファンにメッセージをお願いします。

(菊池)一つ一つ目の前の試合を全員で戦って、一つでも多く勝って皆さんと喜べるように頑張ります!


-続きまして今シーズン第2号、決勝ホームランのキャプテン･栗山選手です!

-3回に追い付かれたその裏、お見事な決勝ホームランでした。

(栗山)ありがとうございます!

-かなり粘っての一発でしたが、振り返っていただけますか?

(栗山)ファウルで粘ってるうちに徐々にタイミングが合ってきました。大きいのを打とうという意識は全く無かったのですが、本当にたまたま角度が付いてくれたので、いいスイングだったと思います。

-首位･マリーンズに連勝です。

(栗山)後半戦が始まる時に、マリーンズ戦の2つを取ればペナントがかなり面白くなると思っていました。それは選手全員、ファンの皆さんも思っていたと思うので、それが結果として良い方向に出たと思います。

-1点差ゲームというのは本当にしんどいと思いますが、こういうゲームを取れるのは大きいですね?

(栗山)本当に大きいと思います。打線としたらもう1点、2点取りたかったのですが、こういう時はピッチャーに頑張ってもらってね。今日は本当にピッチャーに助けられたので、明日からは打線で勝てるように頑張りたいと思います。

-昨日チームは5割に到達して、今日からいよいよ貯金1。貯金生活に入りました!

(栗山)まだまだ油断はできないので、一つ一つ勝って優勝争いをできるようにやっていきたいと思います。

-これから大事なゲームが続きますが、キャプテン、どんなことが一番大切になってきますか?

(栗山)キャプテンごり押ししますね(笑) (一番大切になってくることは)気持ちでしょう! とにかく一つでも上にいくんだっていう気持ちが大事になってくると思うので、その気持ちだけ忘れずにやっていきたいな、と思います。

-明日から仙台で3連戦です。ライオンズファンにメッセージをお願いします!

(栗山)来て下さい!

-皆さん、仙台に行きましょう!

(栗山)イーグルスにはこの前ホームでやられているので、勝てるように頑張ります!

(首位相手に良い白星となったが?)タフなゲームになったが、みんなしっかり集中力を切らさずに最後までやってくれたと思います。

(中村の本塁打は復調の気配では?)珍しく逆方向にいきましたけど、感じとしてはボールも徐々に上がってきたし、もう少しだと思いますが大丈夫でしょう。

(栗山に効果的なホームランが出たが?)点を取られた後だったので、非常に効果的なホームランだと思う。

(菊池について)先発の仕事をしっかりしてくれたと思うし非常にバランスも良かったと思う。変化球でストライクも取れたし、真っすぐもそれなりに速かった。最後はちょっとバテたというか、指にまめができてしまったのでいっぱいいっぱいかなと思って代えた。でもしっかりゲームを作ってくれたと思う。

(リリーフ陣について)しっかりと後ろが本来の仕事をしてくれているので、継投に関してはここ最近は迷いなくやれていると思う。

(今季初の貯金生活になったが?)貯金1というのはあって無いようなものなので、うちは一つ一つ勝利を積み重ねていかなくてはならないと思う。上位のチームは見えてはいるが、まだまだなので一つ一つ追い付いていきたいなと思う。

今日もそうだったが、これから若いピッチャーがどんどん投げていく。そういう意味で期待と不安はあるが、みんな今のポジションを勝ち取ろうとして一生懸命やっているし、チーム的にもそういう競争が始まってピッチャー、野手問わず良い刺激をし合いながらやっていると思う。