試合情報

ゴンザレスが30歳の誕生日を自ら祝う来日初白星。一昨日の武隈に続き、先発陣に新たなヒーローが誕生しました。

そのゴンザレスは1点をリードした1回裏、1死2塁からバルディリスに右前適時打を放たれ、1対1と同点に追い付かれます。しかし、ここから踏ん張って後続を断ち、逆転は許しません。

2回以降も毎回先頭打者を出塁させる苦しいマウンドとなったゴンザレスでしたが、球威ある直球に変化球を織り交ぜ、味方の援護を呼び込みます。

4回裏には1死1塁から、赤田、伊藤をいずれも直球勝負で2者連続の空振り三振に仕留めたゴンザレス。来日初勝利の権利をかけて、5回裏のマウンドに向かいます。安達を右飛に仕留め、この試合初めて先頭打者を打ち取ると、2死から四球を与えるもバルディリスを三ゴロに仕留め、無失点に抑えました。

この回限りで降板となったゴンザレスでしたが、5回を89球、被安打3、奪三振3、与四死球3、失点1と力投。「先発というチャンスを与えられて、自分のベストを尽くそうと思っていました。今まで後ろで投げていた時は、チームに迷惑をかけていましたが、今日はやっとチームに貢献できたと思います」と白星を手にした喜びを表現しました。

そのゴンザレスを援護するべく、ライオンズ打線は毎回安打を記録。小刻みに得点を重ねて4点を奪いました。

1回表、制球の定まらないバファローズの先発･寺原の立ち上がりに2四球で1死1,2塁とすると、4番･中村が初球の甘い変化球を引っ張って、左前適時打を放ちます。

3回表、4回表と1点ずつを奪い、3対1と2点リードして迎えた5回表には、1死から1番･栗山、2番･原がいずれも巧みなバットコントロールで安打を放ちます。続く3番･中島が、詰まりながらも中堅手の前に運ぶ適時打。「追加点が取れて良かった。ゴンゾー(ゴンザレス)が誕生日なので、来日初勝利をみんなでプレゼントします」と中島が語るように、一段と集中力を高めた打線が、ゴンザレスの粘投に応えました。

投打がかみ合った勝利で、借金はついに1。チームの士気も高まっています。3位とのゲーム差も1.5と縮まりました。球宴前の残り3試合でひっくり返しましょう!

-おめでとうございます。

(ゴンザレス)ありがとうございます。今日は初先発ということで、試合前から本当にエキサイティングな気持ちで興奮していたんですけど、自分のピッチングをして、勝利に貢献できてうれしく思っています。

-その内容なんですが、ご自身で振り返ってどうですか?

(ゴンザレス)ファームに落とされた時に、監督から先発として調整するように言われて、ずっと下で1ヶ月くらい練習してきて、その練習してきたことが今日出せて、チームに貢献できてうれしく思っています。

-そして来日初勝利を飾った今日、7月14日は、ゴンザレス投手ご自身のお誕生日ということで、すばらしい一日となりましたよね。

(ゴンザレス)アリガトウゴザイマス。

-今も、おめでとうの声援がいっぱい届きました。見守って下さったファンの方にメッセージをお願いします。

(ゴンザレス)応援してくれて、ありがとうございます。

-とってもシャイなゴンザレス投手でした。

(ゴンザレス)アリガトウ。

ゴンザレスは、まずまずだった。
毎回のように先頭打者を出していたので、イニングの頭は集中して投げてほしい。
そうすればもう少し楽に投げることができたと思う。

勝ちがついたし、ある程度投げられたので、先発として合格だと思う。
シーズン最初は抑えだったが、先発もできるので2軍で先発として練習させて、先発として戻ってこられたことは自信にしていいと思う。まだチャンスはあるよ。
抑えの時はインサイドが使えていなかったが、2軍で先発としての配球を覚えてインサイドを使えるようになって良くなったね。

ウィリアムスは安定している。
初球にズバッと速い球を見せたのが良かったと思う。

メンバー的に先発陣は足りない部分があるが、野手陣は整いつつある。
(勝率)5割が数字として見えてきた。
一つ一つ縮めていくチャンスだね。