

vs福岡ソフトバンク 第11回戦
今日は5月10日以来の1軍登板となるルーキー・小石が先発。しかし、序盤で先制3点本塁打を許して主導権を握られると、劣勢を覆せず1対4で敗戦となり、小石がプロ初黒星を喫しました。
試合には敗れたものの、昨日から戦線に復帰している4番・中村が本塁打を含む2安打と活躍。相手先発・攝津の完封を阻止しました。
0対4で迎えた7回裏。中村は1死走者無しから攝津の内角への直球を引っ張ると、伸びのある飛球が左中間を襲ってフェンスまで到達する二塁打となりました。
さらに9回裏には、意地の一発。この回2死走者無しとなり、攝津に完封負けを喫しようかという場面で中村に回ります。ここまで打線が苦労してきた攝津のシンカーを引っ張り上げると、ライナー性の鋭い打球があっという間に左翼席へ突き刺さる14号ソロ本塁打に。6月13日以来となる意地の一発で、完封負けを阻止しました。この一撃で現在リーグ本塁打王のバファローズ・李大浩にあと一本と迫った中村。再びリーグ本塁打王に躍り出て、チームに勢いをもたらしましょう。
他の打者では、栗山が15試合連続出塁を記録して好調を維持しました。
栗山は初回に安打を記録すると、5月31日以来の先発出場となった2番・原の犠打で2塁へ進塁。ここで相手バッテリーの意表を突く今季3つ目の盗塁で3塁へ進み、好機を演出しました。
これで15試合連続出塁となった栗山。連続出塁が始まった6月25日の試合後の打率は.270でしたが、連続出塁の記録を伸ばすとともに打率も上がっていき、今日の試合が終わった時点で打率は.296。打率を3割目前としています。
また、先発した小石は5回途中での降板で敗戦投手となったものの、杉本投手コーチは「一つ一つのボールは悪くない」と評価しました。今日の反省を生かし、次は快投を見せていきましょう。
明日は武隈が今季初となる先発の舞台へ。2010年以来プロ2度目となる先発マウンドで、ホークス打線を仕留めましょう。
渡辺監督コメント
(攝津に抑えられたことについて)早めにカウントを作られてカウント球を打ち損じてしまった。追い込まれてからは、ほとんどボール球に手を出してしまった。楽に投げさせてしまったかなと思う。
(立ち上がりは)良い形のチャンスは作れた。1点でも取れたら違ったと思うが、今日は本当に攝津にやられたという感じ。打つ方も状態は良かったが、ボール球が振らされすぎだし、早めにカウントを作られてしまったので今日はちょっと淡泊な打線だったなと思う。
今日は継投でなんとかという状況だったので攝津のことを考えると点はやれないなと思った。
(最後の中村のホームランについて)復帰後に早めに一本が出て良かった。スイングも問題なさそうだが、9回のような攻撃をするのがちょっと遅かった。