

vs楽天 第10回戦
シーズンの折り返し地点となる72試合目。中盤まではイーグルスにリードを許すも、6回裏に5点を挙げるビッグイニングを作るなどし、9対5で逆転勝利しました。
2番手で好投した大石がうれしいプロ初勝利を記録。その投球内容を振り返りましょう。
先発・菊池は立ち上がりから制球に苦しみ、4回1/3で降板。1死1塁の場面で2番手・大石が救援に向かいます。大石は盗塁などで2死2塁とされますが、ここを空振り三振でしのぐと、続く6回表も続投。3対5とリードを許している状況でしたが、切れのある直球が冴えてこの回も無失点。相手打線の勢いを止める投球で、直後のビッグイニングを呼び込んでプロ初白星をつかみ取りました。
攻撃面では、そのビッグイニングとなった6回裏に注目しましょう。
2点を追い掛ける展開で栗山と片岡の2者連続適時打で同点に追い付くと、この後登板した3番手・橋本の制球が定まらずにヘルマン、中島と連続死球。2死満塁とします。ここで打席に入ったのは5番・カーター。相手の暴投を誘って勝ち越すと、なおも2人の走者を得点圏に残したところで中前2点適時打を放ち、8対5。「初回からチームが一丸となって戦ってきた」と、この回の猛攻を振り返ったカーター。試合の主導権を引き寄せる一打で勝利に貢献しました。
カーターはこれで7試合連続安打を記録。今日の試合を含めた7月の成績は25打数8安打で打率は.320、そして8打点を挙げています。今後も勝負強い打撃でチームを勝利へ導きましょう。
他の打者陣では中島も躍動。初回と3回裏に適時打をそれぞれ放つと、8回裏には「いい感じで打てました」というダメ押しとなる9号ソロ本塁打を放ちます。3安打3打点と好機での強さを見せて4番としての責務を果たしました。また、炭谷が今季初となる猛打賞を記録し、攻守でチームを引っ張りました。
これで3位・イーグルスとのゲーム差を2.5と縮めましたが、今日敗れた2位・ファイターズとのゲーム差も3。しっかりと射程圏内に捉えています。明後日10日からは前カードで対戦したホークスを西武ドームに迎えての3連戦。下位を突き放す絶好の好機です。今日14安打を放った打線の勢いをそのままに、上位へ浮上しましょう!
今日のヒーローは、プロ初勝利の大石投手とカーター選手です!

-ナイスリリーフでプロ初勝利をマークしました、大石投手です! おめでとうございます!
(大石)ありがとうございます!
-初勝利、どんな思いですか?
(大石)とてもうれしいです。
-去年は投げられなくて、今季11試合目。振り返ってどうでしょうか?
(大石)まだ、あまりチームの勝利に貢献してないので、正直いまいちな感じですけど。今日は勝てて良かったと思います。
-今日の登板の場面は、2点勝ち越された後のリリーフになりました。どんな気持ちでマウンドに上がりましたか?
(大石)これ以上点差が開かないように、どんな形でも良いのでゼロに抑えようと思って投げました。
-今日は若いピッチャー同士の先発でした。
(大石)頑張っているな、と思って見ていました。
-2連敗の後、厳しい状況での3戦目だったのですが、試合全体を通してどんな印象でしたか?
(大石)どうしても今日は負けられない戦いだと思ったので、どんな形でも勝てれば良いと思っていました。
-これでオールスターまであと8試合となりました。この後、リリーフ陣はどんなピッチングを見せてくれますか?
(大石)僕以外のリリーフピッチャーもしっかりしているので、僕もついていけるようなピッチングをできれば良いかな、と思います。
-ファンの皆さんに一言お願いします。
(大石)まだシーズン長いので、これからも応援よろしくお願いします!
-続いては追加得点の2点タイムリーヒット、クリス・カーター選手です! ナイスバッティングでした!
(カーター)ありがとう!
-1点勝ち越した後、どんな思いで打席に入ったのですか?
(カーター)栗山選手の二塁打で得点を奪い、これはチームが勝てるな、という思いがありました。どんどん心拍数が高くなって、中島選手に「俺は打ってやるんだ!」と言って打席に立ちました。
-今シーズン日本に来て、ケガなどもあって苦しい時期がありましたが、7月から毎試合ヒットを打っています。今の状態はどうなんでしょうか?
(カーター)苦しい時期が続いたのですが、まず球団に感謝します。そしてファンの皆様、チームメート、奥さん、家族、皆さんに感謝したいと思います。こうやってライオンズのユニフォームを着てプレーができて、大変光栄に思います。
-ファンの皆さんにも、いつも笑顔で対応してくれているカーター選手。メッセージをお願いします。
(カーター)ダシキレ、ライオンズ、ライオンズファン、サイコウ!
渡辺監督コメント
(6回は一挙5得点となったが?)序盤からちょっと荒れた感じの試合展開になったが、2点差を早いうちに逆転してくれた。あとは良い形で継投をつなげていけたので良かったと思う。
(カーターの適時打について)ここ最近、ほしい時に良い仕事をしている。
(菊池は)やっぱりコントロール。ストライク取るのに、今日はちょっと苦しくなっていた部分とピッチャーの原点であるアウトコース低めのコントロールをもうちょっと磨いてくれれば良いかなと思う。今日の反省を次の登板に生かしてほしい。
(リリーフで好投した大石がプロ初勝利となったが?)大石にも色んな思いがあると思う。去年ドラフト1位で入ってきて、なかなか1軍登板できなかった。今年リリーフ登板の形で入っているが、1勝というのは本人にとっても自信になると思うし、今日は雄星(菊池)の後をつないだ大石のピッチングがなかったら、逆転になったかどうかというのは分からない。非常に良いピッチングをしてくれた。
(福岡ソフトバンク戦に向けて)オールスターまで数試合、何とか借金を返そうと思っている。チーム状態はそれほど悪くはないが、ピッチャーが疲れているという部分がある。打線も結構良い感じになっているのでチーム皆で足りない部分をカバーしていってほしいなと思う。