

vs阪神 第3回戦
本拠地に戻って迎えるタイガース戦。中盤に2者連続本塁打で先制すると、先発・石井が相手に好機すら作らせぬ好投でリードを守り、2対0で完封勝利となりました。
チームを勝利へ導いたのは、自身初となる無四球完封勝利を達成した石井の快投でした。杉本投手コーチも「いつもよりボールが力強いし、切れも良い。コントロールも安定していて言うことがない」と絶賛したほどでした。
石井は初回から直球、変化球ともに丁寧に低めに集める投球を展開。緩い球を意識させての直球で相手の意表を突いていき、自分のカウントを作っていきます。初回に2死から安打を許して以降は相手打線を全く寄せ付けません。
チームは4回裏に2点を先制。今日の石井にはこれで十分でした。援護をもらってからも相手に隙を見せず、2回から8回にかけての7イニング連続で3者凡退という素晴らしい投球。無四球完封のかかった9回表は初回以来となる安打を許すも、走者を進ませずに試合終了。9回を108球、被安打2、奪三振5、無四球、無失点と2塁を踏ませぬ完璧な投球で、最後はマウンド上で両手を突き上げてガッツポーズを見せました。
打線では中軸を任される2人がアベック弾を放ち、先制点をもたらしました。
4回裏、ここまで攻めあぐねていた相手先発・安藤に対し、4番・中村が外角へのカーブを捉えると、打球はセンターフェンスを越える13号ソロ本塁打に。中村はこれで今季交流戦でセ・リーグ全球団からの本塁打を記録する"セ界制覇"を達成します。すると、続く5番・秋山も内角へのスライダーを思い切り引っ張り、ライトポール際へ飛び込む本塁打に。「中村さんが前で打ってくれたので、勢いよく思いきりいこうと思いました」と、自身の今季1号ソロを振り返った秋山。2者連続本塁打で2対0とし、一気に試合の主導権を握りました。
ベテランが快投し、チームも3連勝。4位浮上も目前です。ベンチのムードも高まり、残り3試合となった交流戦に勢いを付けて臨めます!
今日のヒーローは中村選手、石井投手です!



-まずは、第13号ソロホームランを放ちました、中村選手です! ナイスバッティングでした!
(中村)ありがとうございます!
-4回に先制のソロホームラン、感触はいかがでしたか?
(中村)良い感触でした。
-良い感触の今季第13号のホームランは、今季セ・リーグ全球団からのホームランとなりました。
(中村)ありがとうございます。
-13号おめでとう、という拍手がたくさん届いたと思うのですが?
(中村)はい、聞こえました。
-ファンの方からの気持ちも届きましたよね?
(中村)届きました。
-石井投手にもいいプレゼントができたと思います。
(中村)カズさん(石井)がすごいピッチングをしていたので、何とか打てて良かったです。
-石井投手の気迫も伝わりましたか?
(中村)伝わってきました!
-ライオンズは投打もかみ合ってきています。ベンチの雰囲気も良いのではないですか?
(中村)みんなが試合に集中して、良い雰囲気で出来ていると思います。
-その中、中村選手のこの活躍。要因はどのあたりでしょう?
(中村)体調が良いからです。
-交流戦も残り3試合となっております。意気込みをお願いします。
(中村)交流戦あと3つ、全部勝ちます。
-期待してます!
(中村)ありがとうございました!
-続いてはもちろんこの方、6勝目を挙げました、石井投手です! ナイスピッチングでした!
(石井)ありがとうございます!
-9回を投げ終えた今のお気持ち、いかがですか?
(石井)長いですね、9回は(笑)
-その長い9回、素晴らしいピッチングでしたけれども、今日は何が良かったのでしょう?
(石井)全体的に、真っ直ぐも良かったし、銀仁朗(炭谷)がうまくリードしてくれました。
-無四球となります。素晴らしいですね。
(石井)プロに入って初めてなので、まだ向上心ありますね。
-無四球は98年以来、14年ぶりということなんですが、今初めてとおっしゃった、無四球完封。そのお気持ちはいかがですか?
(石井)うれしいです。
-最後は、21年の中で最高のガッツポーズだったのでしょうか?
(石井)あんまりガッツポーズしないので。勝ててよかったです。
-交流戦残り全部勝ちたいというお話がありました。ホーム4連勝に向けてしっかり責任を果たされましたね。
(石井)どうしても4連勝したいですし、僕でこけるわけにはいかないので、明日の西口さんにつなぐことができて良かったです。
-それではチームを代表して、応援して下さったファンの方にメッセージをお願いします。
(石井)中途半端なところにチームはいますけれど、これからだと思うので応援よろしくお願いします!
渡辺監督コメント
(今回の勝因は)一久(石井)がテンポ良く素晴らしいピッチングをしてくれたので守りは短めにという感じでした。効果的なホームランで2点入って、できればもう1点どこかで取りたかったけれど今日は本当にベンチで安心して見ていられました。
(石井については)プロ入り初の無四球ということもあり全て良かったです。思うように打ち取っていったなと。キャッチャーの銀仁朗(炭谷)のリードもあるけれど、球数も少なかったので今年一番のピッチングだったと思いました。
どうしても疲れがたまったりすると四球があるけれど今日はその心配が全くなかった。早め早めに追い込み、自分の中の配球で打者を打ち取っていったので素晴らしいピッチングだと思いました。
(片岡の今日の活躍については)彼は守備範囲が広いし要所要所で良いプレーをしてくれた。これも今日のゲームでの大きなポイントになっている。
(最近のチームの好調については)交流戦に入ってチームの良い所が出てきた。ベンチでも皆のモチベーションが上がっているし、勝っていることも一つの要因。まずは皆で一つ一つの試合を勝っていかないと上位とも縮まっていかないので良い状態にある今だからこそ練習を大事にやっていかないといけない。あとは勝ちゲームをしっかりものにしていければ、上がっていけると思う。
序盤に少し本拠地で勝てない試合が続いたけれど、今は状態が良いので良い試合を見せていきたい。