

vs中日 第3回戦
前回のカードでは勝てなかったドラゴンズを西武ドームに迎えての勝負。4回裏で早々にチーム2ケタ安打を記録するなど、打線が序盤からつながります。投げてはプロ入り通算でドラゴンズ戦3勝負け無しの先発・岸が粘投し、7対4で勝ちました。
岸は初回から2本の安打を許すなどして先制され、不安を残す立ち上がりとなります。
しかし、すぐに同点に追い付いてもらうと、「根気よく投げてほしい」という杉本投手コーチの期待に応えていきます。カーブを中心に組み立てる投球で2回表を3者凡退に抑えると、3回表に迎えた2死満塁のピンチを無失点にしのぎ、相手に流れを渡しません。
その後は打線が勝ち越し点を奪うなどして点差を広げると、岸が粘りを発揮。カーブを効果的に使いながら打たせて取る投球を展開しました。
この日の岸は、7回を投げて124球、被安打5、奪三振4、与四球2、失点1という内容。5月17日以来となる今季5勝目を挙げました。
今日は打撃陣がつながりました。特に好調を維持している中村が、強力なスイングでチームをけん引。主砲の力を見せつけました。
0対1と先制された初回、相手先発・岩田に対して2死2塁とし、4番・中村が打席へ。初球の内角へのシュートに差し込まれながらも振り抜くと左前で弾み、4試合連続打点となる適時打となります。
中村は3回裏にも鋭い打球を飛ばして今日2本目の安打とすると、4回裏の1死1,3塁の好機で相手2番手・武藤の直球を完璧に捉えます。「軽い気持ちで打席に入りました」と振り返った当たりは、左翼席の中段に突き刺さる10号3点本塁打に。自己最多タイとなる4試合連続本塁打で6対1とし、これで今季初の猛打賞を記録。相手を突き放す一撃となりました。
中村は6回裏にも二塁打を打ち、自身今季最多となる1試合4安打も記録。この日4打点で今季37打点とし、両リーグ単独トップに。本塁打もリーグトップタイに並ぶ10本となり、完全に息を吹き返した長距離砲に死角はありません。
他にも、5番・秋山が初回に5試合ぶりとなる安打を記録すると、その後も安打を重ねて5月3日以来となる猛打賞を記録。中村を歩かせても秋山がいる、と言わせるくらいの存在感を見せていきましょう。
打撃陣が今日の感触を忘れることなく明日のドラゴンズ戦に臨み、先発・石井を強力に援護して連勝をスタートさせましょう!
今日のヒーローは岸投手と中村選手です!

-ナイスピッチングでした!
(岸)ありがとうございます。
-7回5安打1失点というピッチングでした。振り返っていただけますか?
(岸)序盤にたくさん点を取ってくれたので、楽に投げられました。
-3回に2アウト満塁のピンチを迎えてブランコ選手、あそこは気合入っていましたね!
(岸)それはもちろん入りますよ。
-最後バットをへし折ってのライトフライでした。
(岸)あれも大崎がよく追いついてくれたので、助かりました。
-今日はご自身のピッチング、どこが一番よかったでしょうか?
(岸)全体的に良かったと思います。銀(炭谷)のリードが良かったのだと思います。
-序盤少し球数が多かったですが、何か修正点はあったのですか?
(岸)いえ、特にないです。
-これで自身の連敗も止まりました。5勝目となりました。ライオンズファンに向けてメッセージをお願いします。
(岸)やっと、ファンのたくさんいる西武ドームで勝てて本当によかったと思います。
次もチームの勝利に貢献できるようにがんばります!
-4試合連続本塁打と4安打の活躍、中村選手です! ナイスバッティングでした!
(中村)ありがとうございます。
-今日も出ましたね、10号ホームラン! 振り返ってください。
(中村)その前の球がファールになったので、何とか良いバッティングをしたいと思って立ちました。
-前の球で大ファールがあったと言っていましたけど、あれは打ち直してやろうという気持ちだったのですか?
(中村)チャンスだったんで最低限犠牲フライでもいいと、軽い気持ちで立ったらいっちゃいました。
-今日は中村選手4安打です。8回に三塁打が出ればサイクルヒットだったのですが?
(中村)興味ないですね!
-やっぱり興味があるのは大きな一発ということですかね。
(中村)やっぱりホームランは打ちたいんで、三塁打よりホームランを打ちたいと思います。
-今日は岸投手に大量点をプレゼントできました。このあたりもうれしいのではないですか?
(中村)岸のときになかなか点が取れなかったり、いいピッチングをしているのに負けがついてしまったり、打線の責任があったので、今日何とか援護できて良かったです。
-中村選手も明日は5試合連続の本塁打ということになります。明日に向けて意気込みをお願いします。
(中村)今日良い勝ち方ができたので、明日も勝てるよう頑張ります!
渡辺監督コメント
序盤に良い形で点が取れたっていうのもありますし、初回に取られた後に味方がすぐに取り返してくれたんでね、ここから仕切り直しという形で、その後非常に良い形で攻撃でき、追加点も取れて、岸も初回の1点で自分の仕事をしっかりしてくれたと思います。
(点取った後に点を与えないのは)基本なので、流れを相手に与えないためにも、点を取った後というのはピッチャーとしては抑えていかないといけないし、その辺は岸が今年状態が良いですし、彼本来のピッチングをしてくれたと思います。
(中村は)ストライクゾーンを広げずに、しっかり甘い球が待てる状態になってきたというか、誘い球のボール球の見極めがしっかり出来ているので、あとは甘く入った球をしっかりと一発で仕留められるかってことで、今は彼本来のバッティングになっていると思います。
(中村の左膝は)MRIも撮ってもらって異常はないということですし、ほっとしています。
ベストのコンディションではない選手がちらほらいるんですけど、そういう選手もなんとか勝とうという気持ちが出ていますし、非常に良い仕事をしてくれたと思います。
(最近の打線は)下位が機能して、しっかり上位につながっているというのもあると思うし、上位も満遍なく良い状態であると思う。あとは後ろのピッチャーですね。