vsオリックス 第3回戦
勝てば最下位脱出となるだけに、重要な勝負となったバファローズ戦。ライオンズは秋山の適時三塁打などで得点を奪うと、粘投した先発・野上の後を受けた継投陣が相手の反撃を防ぎ、1度もリードを許すことなく3対1で勝利。連勝を4に伸ばし、最下位脱出を果たしました。
先発・野上が2010年以来の勝利投手、打撃では秋山が猛打賞と、若手の活躍が光りました。
野上は初回から1死満塁のピンチを迎えるも、北川を併殺に仕留めて無失点に抑えます。その後も走者は出すものの、ストライクゾーンで勝負する強気の投球を崩すことなく相手打線に対峙。特に序盤は100キロを切る緩いカーブを有効に使って打たせ、無失点に抑えていきます。杉本投手コーチが「粘り強く投げている」と評した通りの投球で、リードを守り続けました。
野上は5回1/3を投げて108球、被安打9、奪三振2、与四球4、失点1という内容。エース・涌井が不在という状況ですが、それを補うべく先発陣の一角を担い続けてほしいところです。
昨日、今季初出場、初スタメンながら2安打を放った秋山。今日も好調なバットで得点に絡み、チームを勝利へ導いてくれました。
2回表の第1打席では無死1塁で相手先発・木佐貫の直球を強くたたき、一塁手の頭上を越えて右前へ転がる安打とします。これで無死1,3塁と好機を広げ、この後の内野ゴロの間に3塁走者がかえる先制点を演出しました。
秋山の活躍はこれにとどまりません。1対0で迎えた4回表の1死2塁という場面で第2打席に入ると、「甘いところにきたら思い切っていこうと思っていました」と振り返るように、直球を大きなスイングですくい上げ、痛烈な打球が右中間フェンスの上部を直撃。打った秋山は快足を飛ばして3塁へ滑り込み適時三塁打とし、価値ある打点を挙げました。
さらに、秋山は6回表にも安打を打って猛打賞を記録。このまま好調を維持すれば、下位打線が出塁して上位打線へ回す攻撃の形を生み出してくれるでしょう。
今日は松永、岡本篤、武隈といった継投陣もしっかり役割を果たし、9回を締めたゴンザレスも4月20日以来となる3セーブ目を記録。攻守の形をさらに整えて連勝を伸ばし、上位へ浮上していきましょう!
今日のヒーローは猛打賞の活躍、秋山選手です!
-ナイスバッティングでした!
(秋山)ありがとうございます。
-昨日はかなりの緊張感の中の打席でした。今日はどういった気持ちで打席に入りましたか?
(秋山)今日も緊張したんですけど、思い切っていこうと思って。その結果だと思います。
-その中でタイムリーを含む3安打。スリーベースも貴重な追加点になりましたよね?
(秋山)チャンスで打席が回ってきたので、甘い球がきたら思い切っていこうと思っていました。
-昨日と今日のこの活躍! 秘けつは何ですか?
(秋山)ケガをしてチームの方に迷惑をかけて、それを早く取り返したいという気持ちでとにかく一生懸命やろうと思っています。
-支えてくれたファンの皆さんにメッセージをお願いします!
(秋山)今日みたいな試合がどんどん続いていくように、とにかく僕ができることを一生懸命やっていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
渡辺監督コメント
後ろのピッチャーは苦しい台所事情の中、みんながいい形でつないでいくということができてきた。
松永の出番は早かったけど、嫌な流れを止めないといけなかったので、あの場面でいかせた。
8回を誰にしようかと思ったけど、武隈はひょうひょうと投げるし、右打者も抑えられるので任せた。
野上はフラフラしながらも粘り強く投げてくれた。先発としての仕事はしてくれたね。
秋山は開幕には間に合わなかったけど、じっくり治して100パーセントの状態で帰ってきた。
彼が入ることで攻撃が変わってくる。
最下位を脱出したわけだから、一歩一歩上に追い突きたいと思います。