

vs北海道日本ハム 第3回戦
昨日の嫌な負け方を引きずることなく臨みたい開幕カード最終戦。序盤は先発・岸と相手先発・吉川の互いに譲らぬ投手戦となりましたが、5回に中村が一発を放ち先制。そのまま1対0で逃げ切り、うれしい今季初勝利となりました。
今日の厳しい戦いを勝ち抜いた立役者は、好投した先発の岸と決勝弾を放った中村、それに最終回を託されたゴンザレスでした。
岸は前回登板となった3月25日のオープン戦では制球が定まらず、5回を与四球4、失点3と結果を残せませんでした。しかし、渡辺監督は「自分の開幕までに調整していくだろう」と、実績のある右腕に期待を寄せていました。
その期待通り、岸は今季初登板で素晴らしい投球を披露。「すごく緊張した」と話す岸ですが、序盤から全ての球種の制球が定まっており、ストライク先行の投球となります。直球にも力があり、押し込んで凡打させると、強力な中軸に対してはカーブを有効に使っていき、相手に狙い球を絞らせません。
この日の岸は7回2/3を投げて113球、被安打5、奪三振8、無四球、無失点と見事な投球。相手投手の好投にも譲ることなく、気持ちの強さを見せました。
打の立役者・中村が真価を発揮したのは、0対0のまま迎えた5回表でした。4回を終わって出塁させてもらえなかった相手先発・吉川に対し、カウント0-1から狙っていたかのように高めに浮いた直球を振り抜きます。打球は打った瞬間にそれと分かる大きな当たりとなり、左翼席に飛び込む1号ソロ本塁打に。「試合前に栗山と雑談をしていて、その中でアドバイスをもらったら打てました」と振り返った中村。そのアドバイスは秘密とのことですが、チーム内での意見交換がチームに良い刺激を与えています。
また、1対0のまま迎えた9回裏には、3番手・ゴンザレスが登板。昨日は1点差を守り抜けずサヨナラ負けを許しましたが、その試合後に渡辺監督が「1回の失敗で評価は変わらない」と話した通り、泰然自若の姿勢でゴンザレスを送り込みます。ゴンザレスは走者を2塁に置くも、今日は落ち着いてストライクゾーンに球を集める投球。最後の打者・陽を空振り三振に仕留め、見事初セーブを挙げました。
渡辺監督の信頼する選手たちが結果を残し、チームの結束が固まっていきます。次の試合は4月3日、西武ドームに舞台を移してのマリーンズ戦。本拠地開幕戦で勝利し、勢いに乗っていきましょう!
-今日のヒーローはチームに今季初勝利をもたらしました岸投手です!
-ナイスピッチングでした。
(岸)ありがとうございます。
-チームは連敗スタート、さらに敵地ということで重圧の掛かるマウンドだったと思いますが?
(岸)自分の開幕ということもあってすごく緊張しました。2連敗中というプレッシャーもあったので、今日は何が何でも勝ちたいと思って投げました。
-開幕前はファンの皆さんに色々心配されたと思うのですが、状態はいかがでしょうか?
(岸)このとおり、大丈夫です。
-それにしてもいいところで中村選手の一発が出ましたね?
(岸)あれでだいぶ楽になりました。
-最後の最後まで粘りきって、チームは勝利を手にしましたが、このことに関してはどう思われますか?
(岸)昨日は嫌な負け方をしたのですが、今日は1点差のまま勝てたということはすごく大きかったと思います。
-シーズンも始まったばかりですが、今後に向けて一言お願いします。
(岸)今日のようなピッチングを続けていければいいなと思います。
-最後にファンの皆さんに一言お願いします。
(岸)次は西武ドーム開幕なので、またそこから頑張っていきたいと思います。
渡辺監督コメント
岸は良かったね。
右バッターのインコースにきちんと投げられていた。
また、1点という厳しい状況の中、よくあそこまで投げてくれた。
6回あたりでボールに引っ掛かりがでたので、後ろにもいい投手が控えているから代えた。
松永はカウント2-0からよく抑えてくれたね。
ゴンザレスには、また同じような場面があったらいくよと言っていた。
今日は昨日の反省を踏まえ、よくやってくれた。
今日は、相手の吉川投手もいいピッチングをしていたので、中村はよく打ってくれた。