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2011.10.29 SAT
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CSファーストステージ vs北海道日本ハム 第1回戦

前半戦最下位というまさかの屈辱から這い上がり、絶対に負けられない戦いを見事「勝利への執念」で勝ち抜いてクライマックスシリーズの切符をつかんだライオンズ。再び西武ドームに戻るためにも、今日から札幌の地でファーストステージに挑みます。

大事な初戦のマウンドにエース・涌井を送り込みますが、初回、四球と安打から1死1,2塁とされると、小谷野、稲葉に連続適時打を浴び、2点を奪われてしまいます。

早い段階で得点を奪い返したい打線でしたが、強力に立ちはだかる相手先発・ダルビッシュに対し、4回まで走者を一人も出せない苦しい展開を強いられてしまいます。

6回、涌井は先頭の糸井から連打を浴びると、継投陣にスイッチ。ここで2番手・グラマンがワンポイントで稲葉を抑えると、3番手・岡本篤もマウンド上で躍動。2死2,3塁の場面でスケールズから見逃し三振を奪うと、岡本篤はマウンド上で雄叫びを上げます。

これで勢いを引き寄せると、直後の7回。先頭の3番・中島の右中間二塁打で好機を演出し、1死2塁で5番・フェルナンデス。「いい結果になって良かった」と振り返る右前適時打を放ち、1対2と詰め寄ります。

その裏を続投の岡本篤が3人で締めて無失点。8回からは4番手としてミンチェを投入。打たせて取る投球でアウトを重ねます。

そして迎えた土壇場9回、相手守護神・武田久から四球と安打で2死1,2塁とし、6番・浅村が右前適時打を放ち、2対2。「あそこで打たないと終わってしまうので意地で打ちました」と語る若武者の値千金の一打で同点に追い付きます。

9回裏を続投のミンチェがわずか4球で3者凡退に封じて延長戦に持ち込み、10回からは5番手として牧田がマウンドへ。持ち前のテンポの良さで相手に流れを渡しません。

すると11回、相手5番手・榊原から中島の二塁打などで無死満塁と絶好のチャンスを生み出し、打席にはここまで3安打を放っているフェルナンデス。3球目を振り抜くと、ライオンズファンの祈りのこもった打球は、今日4安打目となる中前2点適時打に。さらに途中出場の8番・星孝も犠飛を放ち、5対2。一気に3点を勝ち越します。

最終回も牧田が締め、試合終了。「勝利への執念」を体現したシーズン終盤の勢いそのままに、序盤の劣勢をはねのけて見事逆転勝利を収めました。

この大きな1勝を挙げた勢いに乗り、明日は今季ファイターズ戦2戦2勝の西口が先発。シーズン同様快刀乱麻の投球で相手をねじ伏せ、次のステージへの扉を開きましょう!!

-今日のヒーローは11回に見事な決勝タイムリー、そして4安打の大活躍、フェルナンデス選手です!

-ナイスバッティングでした!

(フェルナンデス)アリガトウゴザイマス。

-球界最高峰のダルビッシュ投手が相手でしたが、試合前はどういうことを考えていましたか?

(フェルナンデス)自分たちにとって非常に重要な試合になるということは分かっていたので、素晴らしい、シャープなスイングができるように心がけていました。涌井投手が試合を作ってくれたので、そういった中で活躍できてうれしいです。

-4安打の大活躍を振り返っていかがでしょう?

(フェルナンデス)このシリーズは最大3試合しかないということで、先勝したチームがアドバンテージを得ることができます。そういった状況の中で自分たちが非常に素晴らしい試合運びができ、こういった勝利をつかめたことが非常に大きいと思います。

-9回2アウトからのつなぎのバッティング、いかがでしたか?

(フェルナンデス)7回は中島選手が2ベースヒットでチャンスを作ったというのが大きかったと思います。自分がかえせたわけですが、その後9回には浅村選手が土壇場でかえすという、素晴らしい試合運びができたと思います。

-決勝打は前の打者・中村選手が敬遠されての打席となりましたが、どんな気持ちでしたか?

(フェルナンデス)あそこは相手チームに非常にタフな状況で、中村選手を歩かせなくてもいいと思ったのですが、相手監督の采配としては、塁を埋めてダブルプレーが狙いだったと思うので、そこで自分が思惑通りにはまらず、シンプルに打っていこうと思って打席に入りました。

-クライマックスシリーズのファーストステージ突破まであと1勝となりました。意気込みをお願いします!

(フェルナンデス)私たちは勝つためにここに来ているので応援に来てくれた皆さんに感謝したいです。そして明日もレギュラーシーズンと同じような素晴らしいサポートをしてくだされば明日もいいゲームができると思います。ありがとうございました。

渡辺監督コメント

ダルビッシュを相手に追い掛ける展開だけは避けたかった。
それでも最後まで粘って、シーズン終盤の戦い方が出て良かった。

後ろのピッチャーは自分の持ち場をキチンとやり遂げてくれた。

涌井は先に点をやれないという気持ちが出ていた。
初回の小谷野のカウントだけ自信を持っていってほしかった。

中島は試合前から気合が入っていたね。

明日は明日。全力で戦うよ。

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