試合情報

前夜は終盤に打線が引き離し、終わってみれば11対6で勝利。3位争いを懸けた天王山第3戦目は、6年ぶりの2ケタ勝利にあと1と迫ったベテラン･西口をマウンドに送ります。

その西口は初回、2つの三振を奪い史上21人目となる通算2,000奪三振を達成。節目の記録を達成した勢いで2回以降も快調な投球を続けます。

尻上がりに調子を上げていく西口は4回、5回とそれぞれ四球を与えますが、巧みな投球術で後続を打ち取り安打を許しません。

一方、相手先発･金子千尋に対峙した打線は、3回に7番･大崎のチーム初安打をきっかけに先制のチャンスを作るも無得点。5回には6番･浅村、6回には1番･栗山が安打で出塁するも、金子千尋からあと一本を放てない展開が続きます。

6回まで無安打に抑え続けてきた西口。迎えた7回、先頭のT-岡田に安打を打たれて大記録達成は逃しますが、後続を打ち取って打者3人で料理します。

しかし8回、安打や犠打などで2死1,3塁とされると、大引に不運な適時内野安打を許し0対1。試合の均衡を破られます。

西口の力投を無駄にするわけにはいかない打線はその裏、大崎のこの試合2本目の安打を皮切りに2死3塁と同点のチャンスを迎えると、栗山の右前適時打で1対1と試合を振り出しに戻します。

9回は西口の後を受け、2番手･牧田がマウンドへ。得点圏に走者を背負うも落ち着いた投球を見せ、無失点で切り抜けます。

するとその裏、この回からマウンドに上がった相手2番手･平野の制球難に付け込み、3つの四死球で1死満塁。ここで打席に入った代打･平尾が中犠飛を放ち、2対1。ベテランの一振りで見事なサヨナラ勝ちを収めました。

勝ち星こそ付きませんでしたが、先発･西口は8回121球を投げ被安打3、奪三振4、与四球4、失点1の投球内容。先発の役割を十分に果たす好投を見せ、次回登板で6年ぶりとなる2ケタ勝利が大いに期待されます。

3位争いの天王山3連戦は2勝1敗の勝ち越しで終了。バファローズとのゲーム差を3に縮めました。「勝つことしか僕らには道がない」という平尾の言葉通り、勝利への執念を胸に敵地･札幌へ乗り込み、クライマックスシリーズ進出に向けて残り9試合を全力で戦い抜きましょう!

-勝負強いバッティングでしたね?

(平尾)ありがとうございます。もう勝つしかないので、とりあえず今日こういう形で勝てて良かったです。

-昨日、今日と連勝でこれで踏みとどまりましたね?

(平尾)厳しい状況は変わらないですが、今日も大勢のファンが応援に来てくれているので、選手は勝つしかないので頑張りたいと思います。

-残り9試合で3位･バファローズとは3ゲーム差になりました。この差をどう捉えていますか?

(平尾)10連勝もしていますし、何が起きるか分からないので、みんなで、もちろんファンの方も一緒に最後の最後までやりたいと思います。

-次は札幌に乗り込んで、2位･ファイターズとの4連戦ということになります。意気込みをお願いします。

(平尾)最初に言いましたが、勝つしか僕らには道がないので、一戦必勝で頑張ります!

-今日は相手エース･金子千尋投手、最後は平野投手から勝ち取ったサヨナラゲーム。これで勢いに乗れそうですね。

(平尾)相手とかピッチャーとか関係無く、残り試合を皆さんのために戦っていきます。

-最後に改めて残り9試合の意気込みをお聞かせください。

(平尾)とにかくゲームオーバーになるまで一生懸命やっていきますので、どうか応援よろしくお願いします!

本当に両先発の素晴らしい投手戦というか。見応えのあるピッチングの中で、先に点を取られはしましたが、すぐに同点に追い付き、最終的にはみんなの気持ちが集結したなというそんな感じがします。

平尾は代打という難しいポジションの中で、打てない時期もあり苦労した部分もある。しかしうちとしてはああいう場面は平尾しかいないので、とにかくいい場面が彼に回ってきて、決めてくれたというゲームだったと思います。

西口は1点もやれない状況でのピッチングだったので、もうちょっと早く援護できれば良かった。西口の集中力、ピッチングは素晴らしかった。今日は通算2,000奪三振も達成しましたし、勝ちをつけてやりたかったが、本人も納得のいくピッチングだったのではと思います。

今日の試合経過が早く、延長に入ったときのイニングがあるのは分かっていたのですが、うちはクリーンアップからだったので、9回の表を何とか抑えてくれれば勝機はあるなと思い牧田を9回から投げさせました。

(クライマックスシリーズ進出は)数字的に厳しいとは分かっていますが、みんなが諦めない気持ちというものを出してくれている以上、最後の最後までしっかり戦っていきたいと思っています。

うちは負けられないゲームが続くので、一戦一戦集中していいゲームをしていきたいです。