試合情報

前夜は幸先良く先制するも、相手の反撃を受け連勝が4でストップ。今夜は今季ホークス戦初先発となるエース･涌井をマウンドに送ります。

その涌井を援護したい打線は初回、制球に苦しむホークス先発･和田に対し3つの四死球で好機を作りますが、先制点には至らず。2回には1死から7番･秋山が左前安打を放ち、2死から盗塁を狙うも相手捕手の送球に阻まれます。

一方、涌井は初回、本多に安打を許しますが女房役･銀仁朗の好送球で盗塁を阻止。2回、3回と打者3人で締め、4回には1死満塁とこの試合最大のピンチを迎えましたが、小久保を併殺打に打ち取り先制を許しません。石井丈投手コーチも「今日はエースとして気合が入っている」と涌井の投球を評します。

5回、先頭の松田に左翼席へ運ばれる21号ソロ本塁打を浴び0対1と先制を許しますが、後続を3人で打ち取ると、続く6回も1番からの川崎、本多、内川と丁寧に打ち取り3者凡退。簡単に崩れないエースらしさを見せます。

打線は立ち直った和田の前になかなか反撃の糸口をつかむことができませんでしたが、7回に3番･中島が左翼線を破る二塁打で出塁。続く4番･中村が右前へ適時打を運び、1対1の同点。主軸の連打で試合を振り出しに戻します。

7回、8回も無失点に封じ、味方の援護を信じる涌井の力投に報いたい打線は、迎えた9回。この回先頭の中村が相手2番手･森福から左翼席最前列に突き刺さる40号ソロ本塁打を放ち、2対1と勝ち越しに成功。「ワク(涌井)がずっと頑張っているので、何とか点を取りたいと思った」と語る頼れる主砲の一振りは、自身2年ぶり3度目の大台40号到達となる貴重な一発となります。

力強い援護を受けた涌井は9回のマウンドへ。四球や安打などで1死1,3塁と一打同点のピンチを迎えるも、最後の力を振り絞り後続を封じ2対1で試合終了。涌井は9回122球、被安打5、奪三振5、与四死球4、失点1の投球内容で6月1日以来、今季4度目の完投勝利。粘りの投球で7勝目を挙げました。

エース･涌井が相手の攻撃を最少失点に抑え続けると、4番･中村が同点適時打、勝ち越し本塁打と援護。エースと4番がそれぞれ活躍を見せ昨日の借りを返しました。菊池が先発する明日の試合も勝利し、4カード連続勝ち越しを決め本拠地･西武ドームに凱旋しましょう!

-今日が今季ホークス戦初対戦となりましたが、ご自身のピッチングを振り返っていかがでしたか?

(涌井)モタモタしていましたが、1点に抑えられたので良かったです。

-5回に松田選手の先制ホームランを許し、その後も何度か厳しい場面はありましたが粘り勝ちでしたね?

(涌井)今まですごい迷惑を掛けていたので、そろそろ本当にやらないとダメだと思っていました。

-今日は特にエースの意地が見えたゲームでしたね?

(涌井)相手も和田さんだったので、絶対負けたくないという気持ちで投げました。

-最後に本多選手を歩かせてしまって、その後にクリーンアップ。どんな気持ちで投げたのでしょうか?

(涌井)やばいと思ってドキドキしていましたが、一つずつアウトを取れば大丈夫と思っていたので、一つずつ大事にいきました。

-中村選手のコメントで｢涌井がずっと頑張っていたので、何とか決めてやりたかった｣という一言がありました。

(涌井)いつも打ってもらっていたので、本当はヒーローが自分ではないのではと思いました。打ってくれて良かったです。

-自力でのクライマックスシリーズ進出が消滅してしまいましたが、まだまだこれからですよね?

(涌井)これからも勝っていきたいと思うので、気合をい入れて練習していきたいと思います。

-最後まで応援を続けていたライオンズファンに一言お願いします。

(涌井)今まで情けないピッチングばかりだったので、これからは今日のようなピッチングを続けていきたいと思います。

今日は8回投げ終わった時点で、ワクが最後まで投げないといけないゲームだった。
先に点を取られたけど、その後は粘り強く投げてくれた。

中村はいいところで良く打ってくれたね。
飛ばないボールと言われて、いろいろな選手が苦しんでいる中、しっかり打っているね。

昨日負けているので、今日はみんなが気持ちを入れて戦っていた。
チャンスをしっかりものにでき逃げ切れた。最高のゲームでした。