試合情報

相手の攻撃を粘り強く退け、ここぞという中軸の一打で勝利を飾った昨日の試合。プロ初勝利を目指す菊池を先発に送り、若さ溢れる投球を期待します。

先制点を奪いたい打線は初回、敵の先発･木佐貫から安打を放った2番･片岡が盗塁を決めると、捕手の送球がそれる間に3塁を陥れます。ここで、3番･中島が適時打を放ち、1対0と先制に成功。なおも2死満塁とした後、7番･ブラウンが押し出しの四球を選んで2対0。幸先良く得点を奪います。

菊池は、テンポ良く初回と2回を3者凡退に封じ、素晴らしい立ち上がりを披露します。

3回、4番･中村の打った一打は、3試合連続となる19号ソロ本塁打。3対0と点差を広げます。4回には安打を放った7番･ブラウンを2塁へ進めた後、1番･浅村が適時二塁打を放ち4対0。さらには5回、四球と安打で好機を作ると、ブラウンの適時打が飛び出し5対0。中盤で大きなリードを奪います。

その裏、勝ち投手の権利を目前にした菊池は、バルディリスに5号ソロ本塁打を喫し5対1。しかし、リードを失うことなくプロ初勝利の権利を手に入れます。

6回、菊池は先頭の大引と坂口に連続して四球を与えたところで、2番手･岡本篤に後を託します。岡本篤は、田口に適時打を喫して5対2とされますが、後藤とT-岡田を真っ向勝負で打ち取り、最少失点でこの局面を脱します。

詰め寄られた直後の7回、中村が4年連続20本塁打を記録する、今日2本目の特大の20号ソロ本塁打を放ち、6対2と再び突き放します。

その裏からは、3番手･藤田が登板。藤田は敵の代打策をものともせず、相手打線を3者凡退に料理。8回途中からは、4番手･江草が後を受け、相手打線の反撃を封じます。

最終回には新守護神･牧田がマウンドへ。牧田は相手打線の執念の前に得点圏に走者を背負いましたが、冷静さを失うことなく後続を封じて試合を締めました。

菊池が5回0/3を投げて投球数94、被安打2、奪三振3、与四球2、失点2の内容で試合を作り、通算1,000試合出場を達成した中島が「雄星が先発なのでまだまだ点を取りにいく」、浅村が「雄星が投げているので1点でも多く取る気持ちで打席に入った」と語ったように、チーム一丸で菊池のプロ初勝利を後押ししました。このチーム状態を維持し、ホームでの3連戦も勝ち進みましょう!

-プロ初勝利おめでとうございます!

(菊池)うれしいです。ありがとうございます。

-試合の途中から実感はだんだん湧いてきましたか?

(菊池)まだ実感は湧かないのですが、野手の皆さんが点を取ってくれたので、勝つことができました。

-今日のマウンドには、どんなことを大切にして上がったのですか?

(菊池)前回登板で失敗しているので、まずは最低5イニングを投げるように意識しました。

-スライダーが良かったように思うのですが?

(菊池)データ通り、しっかり投げられましたし、銀さんのミットめがけて投げられました。

-内容はどういう風に評価していますか?

(菊池)途中で降りてしまったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

-ファウルグラウンドに転がった打球を追い掛けたり、一つ一つのプレーに集中しているように見えましたが?

(菊池)完投できるとも思っていないですし、まず一人一人抑えることだけを考えて、必死に投げました。

-タイムリー談話が届いてくるたびに、菊池投手が投げているからというような声が聞こえましたよ?

(菊池)試合前から今日は打つ日だと中島さんも中村さんも片岡さんも、野手の皆さんが言ってくれたので、本当にうれしいです。

-このプロ初勝利でつかんだものは何ですか?

(菊池)自信もまだ無いですし、実感も無いですが、去年皆さんに迷惑をかけてしまいました。フォームについて一緒に考えてくれた監督や、コーチやチームの皆さんに少しは恩返しできたかなと思います。

雄星はしっかり腕が振れていて、変化球が良かったのが今日の勝因かな。

カット、チェンジアップ系のボールが意外に使えていた。

まだボールを置きにいっている場面もあったけど、1軍の試合の中でしっかりとゲームを作ったと思う。

打線もよく援護をしたね。欲を言えば、6回の交代までの2四球は、疲れもあるだろうけど、先発としては乗り切らなくてはいけないところだった。

中村は、量産体制になってきたね。地元という空気もあったのかな。

タイトなスケジュールが我々は続くけど勝っていけば疲れも感じないので、明日から、またしっかりやっていきます。