

vs巨人 第2回戦
昨日の試合では、先制に成功するもリードを守りきれず敗戦。今日の試合に勝利し、再び貯金を手に入れたいところです。
先発マウンドに上がったエース・涌井は、初回から3イニング連続で相手打線を3者凡退に封じ、序盤は全く付け入る隙を与えません。
先制点を奪いたい打線は3回裏、敵の先発・金刃から安打を放った1番・片岡が盗塁を決めて好機を演出します。ここで、2番・栗山の一打は中前適時打となり、1対0。鮮やかな攻撃で先制点を奪います。
直後の4回、涌井は坂本に7号同点ソロ本塁打を浴びて1対1と追い付かれますが、5回に片岡が二塁打を放ち、再びチャンスメーク。すると、栗山が今日猛打賞となる適時二塁打を右中間へ運んで、2対1。先制点同様に片岡が起点となり、同点に追い付かれた直後に「しっかり取り返しますよ」と予告した栗山の適時打で勝ち越しに成功します。さらに、4番・中村が「甘い球を一発で仕留められた」と語るように、強烈な一振りから生み出された打球は、2試合連続の12号2点本塁打。4対1と点差を広げます。
リードをもらった涌井は7回、藤村を失策で出塁させた後、長野に安打を打たれてこの試合初めて得点圏に走者を背負います。しかし、ここからギアを入れ替えたかのように迫力満点の投球を披露し、このピンチを無失点でしのぎます。
打線は勝利を決定づけるようなダメ押し点を奪おうと試みますが、相手の継投の前に7回以降は走者を出すことができません。
しかし、今日の涌井にはこのリードで十分。8回には失策や安打などで走者を背負いましたが、自身の巧妙なけん制や遊撃手・中島の好守備などが飛び出して相手の反撃を封じます。9回も、力強い投球で相手打線をこの試合6度目の3者凡退に封じ試合終了。見事な完投勝利を飾りました。
涌井が9回を投げ抜いて投球数102、被安打3、奪三振6、無四球、失点1の素晴らしい内容で試合を引っ張ると、打線が先制、勝ち越しと相手投手を粘り強く攻略しました。昨日の借りを返す完勝で、再び貯金1。この勝利のイメージのまま、明後日から始まる敵地での連戦でも勝利を積み重ねましょう!
-今日のヒーローは投打のヒーロー、涌井投手、栗山選手です!


-まずは完投勝利の涌井投手です! 前の2試合よりも、今日はさらに球数が少ない102球での完投となりました。このあたりはいかがでしょうか?
(涌井)自分でそんなに少ないと思っていなかったので、びっくりです。
-もっと多く投げているという感覚だったということですか?
(涌井)そんなに自分が少ない球数でいけるなんて考えられないので。
-変化球が非常に決まっていたように見えたのですが、ご自身としてはいかがですか?
(涌井)銀仁朗がしっかりリードしてくれたと思います。
-これでレギュラーシーズン、対ジャイアンツは初勝利です。このあたりはどうでしょうか?
(涌井)勝てて良かったです。
-ファンにとってこの連続完投はどこまで続くのかというところにも注目してると思うのですが?
(涌井)できるだけ中継ぎに負担をかけないように、頑張りたいと思います。
-チームは好調です。今後に向けて一言お願いします。
(涌井)栗山さんが今日もしっかりと打ってくれたので、明日からも打ってくれると思います。
-続きまして、猛打賞の栗山選手です! 4月17日以来、今シーズン3度目の猛打賞となりました。しかも大事なヒットとなりましたね?
(栗山)なかなか続けてヒットを打つことがなかったので、今日はたまたまいいヒットがでたなって思います。
-交流戦に入ってからヒットがでなかった試合は1試合だけですが、本当にたまたまですか?
(栗山)ヒットを打つのはたまたまなのですが、これ、マイクの音大きいですね。笑
-同じ兵庫県出身の金刃選手とは高校時代以来となる対戦ですが、久しぶりに対戦されていかがですか?
(栗山)今日は打ちたいなと思っていたので良かったです。
-今後に向けて一言お願いします。
(栗山)いいときも悪いときもあるのですが、たくさんの方が応援に来てくれているので、次の試合も勝てるように頑張ります。
渡辺監督コメント
立ち上がりからいいリズムでしっかりと自分のピッチングをしてくれたと思います。
ここのところ、安定したピッチングをしてくれていて、涌井が完投するときはどうしてもコーナーを突くピッチングをするので、丁寧に投げて、結果的に球数が多くなるのですが、今は調子がいいですし、早めに追い込んで勝負している結果だと思います。
涌井の場合はずっとローテーションを守っているピッチャーで、球界を代表するピッチャーになってほしいので、ハードルは高いと思います。
1,2番がしっかり機能して、4番がしっかりと一発で仕留めてくれました。点が欲しいところだったので、あの3点は非常に大きかったです。
まだ交流戦は半分残っているので、1戦1戦しっかりと戦っていきたいと思います。