試合情報

一昨日、主砲･中村が値千金の一発を放って試合をものにし、両リーグ最速の70勝到達を果たしたライオンズは、今日から西武ドームに戻り6連戦。その第1カード、ファイターズとの西武ドームでの最後の3連戦に臨みます。

大事な初戦の先発マウンドを任された許は、立ち上がりを無失点で切り抜けます。

しかし3回、2死から森本に二塁打を許すと、1つの四球を挟んで3本の適時長短打を集められてしまい、4点を奪われます。

一方、序盤3回まで初対戦のファイターズ先発･ケッペルに1安打と抑えられていた打線は4回、先頭の4番･フェルナンデスが二遊間をしぶとく破る中前安打を放ち、史上260人目の来日通算1,000安打を達成。しかし後続が抑えられてしまい、本塁へ還すことができません。

一方の許は4回以降も走者は出すものの、粘りの投球で追加点を許さず味方の援護を待ちます。

すると7回、打線がこの回から継投に入ったファイターズ救援陣に襲いかかります。先頭の5番･中村が二塁打で出塁するなどして2死1,3塁とし、ここで代打の代打として起用された平尾が、ファイターズ3番手･宮西から右前へ適時打を放ち1対4。さらに続く1番･片岡もしぶとく左前に運ぶ適時打でつなぎ、2対4と2点差に詰め寄ります。なおも四球で2死満塁とし、3番･中島が4番手･建山から詰まりながらも左前2点適時打を放ち、4対4と試合を振り出しに戻します。さらにフェルナンデスも適時打で続き、5対4。打者一巡の攻撃で一気に試合をひっくり返します。

このリードを守るべく8回からは2番手･藤田がマウンドに向かいますが、2死から糸井に15号ソロ本塁打を左翼席に運ばれてしまい、5対5。同点に追いつかれます。

同点の9回、マウンドに守護神･シコースキーが上がると、相手の攻撃を力のある直球でねじ伏せて3者凡退。サヨナラ勝ちへの舞台を整えます。

するとその裏、平尾が四球を選び、片岡の犠打が相手のミスを呼び込むなどして無死2,3塁。ファイターズは栗山を歩かせ満塁策を選び無死満塁とします。ここで中島が右方向に大きなフライを運び、これがサヨナラ犠飛となって6対5。サヨナラ勝ちで本拠地6連戦の初戦を白星で飾りました。

最大4点差をひっくり返してサヨナラ勝ちを収めたライオンズは、復帰後2連勝と波に乗る石井一を明日の先発マウンドに送ります。明日も今日の勢いそのままに勝利し、今季の年間勝ち越しを決めて頂点へ向け再加速していきたいところです!

今日のヒーローはサヨナラの犠牲フライを放った中島選手です!!

(中島)ありがとうございます!!

-まずは7回の同点タイムリーの場面を振り返っていただきたいのですが、2点差に迫って走者を置いて中島選手に回ってきました。

(中島)みんなが繋いでくれてチャンスで回ってきたので、絶対に何とかしようと思っていました。

-あのレフト前へのヒットを見ると、執念の一打、中島選手の熱い魂が乗り移った一打に見えましたが。

(中島)ボールに当たってもいいと思いながら打ちにいきました。

-そして、今度は9回裏。ノーアウト満塁の場面で打席が回ってきました。

(中島)敬遠で満塁になったので、美味しい場面ですし絶対に決めようと思ってました。

-チームメイトから勝利のシャワーがありましたけど、今の気分はいかがですか？

(中島)嬉しかったです。ちょっと氷が当たって痛かったですけど。

-今日は4点差を大逆転。シーズン終盤でこの1勝は大きいのではないですかね？

(中島)今日を境にまた勢いにのって明日から戦っていきたいと思います。

-残り試合数も少なくなってきました。9月に入っても混戦パ・リーグが続いています。最後にファンの皆さんに一言お願いします。

(中島)今年の西武ドームでの試合が限られてますので、毎日観に来てください。ありがとうございました。

-次も素晴らしいバッティングを期待しています。

(中島)はい。どうもありがとうございました。

序盤に4点を取られて、糸口を掴めない中、選手の粘りを感じたゲームでした。

みんな詰まった当たりでしたけど、気持ちが現れ、非常に効果的に点が取れたと思います。

相手のミスもありましたが、そのミスを活かして、最後は良い形で勝てたことが良かったです。本当にチーム全体で勝ち取った勝利だと感じています。

許の悪いところも出ましたが、その後はゼロを続けて行ってくれたので、それも逆転のきっかけになったと思います。

どの試合も大切ですが、前回状態の良い中で札幌で3連敗しているので、今回その借りを返さないといけないですし、これからを占う上でも大事なゲームが続きますので、1試合1試合集中していきたいと思います。

チームの気持ちは1つになっています。
これからプレッシャーのかかるタフなゲームが続くので、気持ちの部分を大切にしていきたいです。