試合情報

前夜は初回から猛攻を仕掛けてリードを広げ、相手の追撃をかわして勝利。首位･ホークスに対し0.5ゲーム差に迫りました。本拠地･西武ドームに戻っての今日の試合で単独首位を狙うべく、先発のマウンドに1軍復帰後好投が続くベテラン･西口を送ります。

その西口は初回、1死から2本の安打と四球で1死満塁といきなりピンチを迎えますが、T-岡田、北川を2者連続三振に仕留めこのピンチをしのぎます。2回にも2人の走者を背負いますが、要所を締め無失点に抑えます。

尻上がりに調子を上げていく西口は3回を3者凡退に封じると、4回も要所を締める投球を見せ無失点。潮崎投手コーチも「要所でのボールが素晴らしい」と絶賛する投球内容で相手打線に付け入る隙を与えません。

一方、打線はバファローズ先発･木佐貫に対し1回、2回と得点のチャンスを逸し、無得点。5回にも先頭の8番･上本の左中間を破る二塁打を皮切りに無死1,3塁とチャンスを作りましたが、あと一本が出ず得点に結びつけられません。

しかし6回、1死から4番･フェルナンデス、5番･大島の連打で1死1,2塁とすると、「西口さんのナイスピッチングに応えたい気持ちで打席に入った」という6番･佐藤が左翼線を破る適時二塁打を放ち、1対0と試合の均衡を破ります。さらに7番･坂田も右前適時打で続き、2対0。「絶対走者を還そうと思っていた」という執念の一打で追加点を挙げると、なおも1死満塁から9番･原の押し出し死球で1点を追加して3対0とリードを広げます。

7回からは西口の後を受け、2番手･星野が登板。右翼手･大島の2度に渡る好守もあって相手の反撃をかわします。

3番手･藤田が8回を危なげない投球で3者凡退に抑えると、最後は2夜連続の登板となる守護神･シコースキーが締めて試合終了。4カードぶりの勝ち越し、2006年から5年連続となる対バファローズ戦の年間勝ち越しを決めると同時に、単独首位に返り咲きました。

「要所要所で低めに集めることができたので良かった」と自身の投球を振り返った西口は、6回98球を投げ被安打5、奪三振5、与四球3、無失点の投球内容で先発の役割を果たし、8月15日のバファローズ戦以来となる今季3勝目を挙げました。

連勝の勢いに乗るチームは明日から敵地･仙台に乗り込み、イーグルスとの3連戦を迎えます。明日は仙台で今季2度目の登板となる平野が先発。投打のかみ合う試合展開を続けていき、一気に首位固めといきましょう!

-まずは粘りのピッチングで3勝目をマークした西口投手です。

(西口)ありがとうございます。

-今日のピッチングを振り返っていただけますか？

(西口)粘りの投球でした。

-初回にいきなり1アウト満塁のピンチを背負いますが、そのあとの連続三振は凄かったですね。

(西口)なんとかなるだろうという感じで、思いっきり腕を振って投げました。

-相手の木佐貫投手もナイスピッチングが続いていて、息詰まる投手戦でしたがどんな思いでしたか？

(西口)粘って投げてれば点を取ってくれると信じて投げてました。

-6回に味方が援護してくれました。

(西口)ちょっと疲れが出だしたところで点を取ってくれたので良かったです。

-昨日の石井一投手、今日の西口投手とベテラン2人での連勝です。

(西口)おやじパワー炸裂です。

-今日で連勝を飾りました。激しいペナントレースが残っていますが、最後にファンのみなさんに一言お願いします。

(西口)明日からは若手が頑張ってくれると思うので期待しています。

-次も素晴らしいピッチングを期待しています。

(西口)ありがとうございます。

-続きまして、先制タイムリーの佐藤選手です。今日は息詰まる投手戦の中での、先制のチャンスが回ってきました。振り返っていただけますか？

(佐藤)そこまで西口さんが気持ちのこもった投球をしてくれていたので、何とか応えたいと思って打席に入りました。

-インコースの難しい球だったのではないですか？

(佐藤)どうですかね？わからないです。

-抜けた瞬間はどうでしたか？

(佐藤)やったと思いました。

-今日はDHでの出場だったのですが、そのあたりはいかがですか？

(佐藤)慣れないので、試合中はどうしたらいいのかなと考えながら体を動かしていました。たまたま良い結果が出ました。

-ライオンズの外野陣、昨日は坂田選手、今日は大島選手が良い活躍をして、レギュラー争いも激化していますね？

(佐藤)僕は僕なりに頑張ります。

-今日ホークスが負けたので、ライオンズが首位に返り咲きました!!これからの残り19試合に向けて、最後に一言お願いします。

(佐藤)いつも力強く温かい声援をありがとうございます。これからももっと厳しい戦いが続くので、もっと熱い声援をお願いします。

西口は、序盤になんとか粘って0点に抑えてくれた。今日の第一の勝因はやっぱり西口の粘りだと思います。ここのところ調子も良くて、今日もここという場面でしっかりと腕が振れていて、ボール球を振らせていたし、見ていて非常に気持ちの入ったピッチングだったと思います。

藤田はしっかり思ったところに投げられるようになったし、非常に安定感が出てきている。良いピッチャーが戻ってきたね。

打線がよく繋がったし、ここのところ友亮（佐藤選手）が勝負強いバッティングをしてくれている。打つ方でのキープレーヤーになっている。あの場面でもしっかり打ってくれました。今は5番以降が流動的で、その中で6番に友亮が据わると打線に繋がりが出るので、良い仕事をしてくれていると思います。

チームの状況を考えると今カードを勝ち越せたというのは大きいですし、残り20試合をきって大事な試合が続くので、今日の様な相手に流れを渡さない試合運びが出来ればいいと思います。