

vs 福岡ソフトバンク 第20回戦
ビハインドの展開でシコースキーを投入するなど勝利への執念を見せるも、悔しい逆転負けで連勝が8でストップ。追い上げを許すわけにはいかない真夏の天王山第2ラウンドの先発マウンドには、6月10日以来の登板となる石井一を送りました。
ドームの外では雷鳴が轟く中始まったこの試合、石井一は初回、本多の安打と盗塁で2死2塁のピンチを招くと、小久保に適時打を打たれ先制を許します。しかし送球間に2塁を狙った小久保を捕手・細川が見逃さずアウトに仕留め、最少失点でしのぎます。
その後も石井一は毎回走者を許しますが、粘り強い投球で無失点に抑えこみます。
すると4回、ホークス先発・和田の前に序盤1安打に抑えられていた打線が目覚め、四球と安打などで1死2,3塁。ここで7番・平尾が左前に弾き返す適時打を放ち、2者が生還して2対1と逆転に成功。なおも2死満塁から、2番・栗山の左前に運ぶ2点適時打で追加点を挙げ、4対1とします。
逆転してもらった石井一は直後の5回、1死から3本の安打を集められ1点を返されますが、左翼手・佐藤の好捕などで最少失点にしのぎます。
一方の打線は5回以降走者は出しますが、ホークスの中継ぎ陣に阻まれてリードを広げられません。
すると7回、この回もマウンドに上がった石井一はこの試合初めて先頭に出塁を許し、1死3塁のピンチで後を中継ぎ陣に託します。ここで2番手・岡本篤が初球を右翼後方へ強く弾き返されるも、右翼手・高山が捕球し、犠飛による1点にとどめて4対3とリードを守ります。
8回からは3番手・長田が2本の安打を打たれるも、細川が代走・城所の盗塁を阻止。9回につなぎます。
最終回、満を持して守護神・シコースキーがマウンドへ上がりますが、1死1,2塁と長打で逆転というピンチを招きます。しかし、この回から守備に就いていた右翼手・星が本多の痛烈な当たりを好捕。勝利を呼び込む見事なプレーでリードを守りきり、そのまま試合終了。「勝ちたい気持ちがひとつになった素晴らしいゲーム」と渡辺監督も振り返る、チーム一丸となったプレーの連続で勝利を収めました。
復帰登板の石井一は6回1/3を無四球、3失点と試合を作り、5月26日以来の7勝目。シコースキーも自身初の30セーブ目を挙げました。
昨日の悔しい逆転負けの借りを返し、2年ぶりにホークス戦の年間勝ち越しも決定。明日は先発マウンドに野上を送り、勢いに乗って首位攻防戦の勝ち越しを目指します!!
今日のヒーローは石井一投手です!!



-おかえりなさい。
(石井一)ありがとうございました。
-今日は久々の先発マウンドで、石井一投手の先発マウンドを祝うかのようにプレイボール直後は雷と雨が凄かったんですが、気になりませんでしたか?
(石井一)何か勝てるのではないかと思いました。
-そんな中、毎回の様にランナーを背負いながら、その後が素晴らしかったですね?
(石井一)ランナーを出すまでは予定通りというか。ほどほど良いピッチングが出来ました。
-攻撃の方も4回のワンチャンスを活かして逆転に成功。石井一投手のピッチングも同様に今日は守りの方でも粘り強かったですね。
(石井一)本当に勇気づけられて、僕が復帰するだけでなく、チームが優勝を争っているのでとにかく迷惑をかけないように頑張りました。
-この2ヶ月間は、手術もありましたしリハビリもありました。そして、2軍での調整もありました。どんな2ヶ月間でしたか?
(石井一)手術をする前から、早く帰ってきたねと言われるくらい早く帰って来ようと思ってたので、予定通り早く帰って来られました。
-石井一投手といえば、このお立ち台で愛犬ペロちゃんの話があがりますが、ずいぶん大きくなったのではないですか?
(石井一)そうですね。僕事ですが先日もう一匹飼いました。名前はモコです。
-ご自宅に愛犬が2匹になったということですね?
(石井一)喧嘩しないか心配です。
-シーズン終盤に入ってきて大事なマウンドが続きます。最後に次の登板に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
(石井一)昨日、予告先発の発表の時に凄く大きい拍手をもらったのを、トレーナー室でマッサージを受けながら見て凄く励まされたので、このままファンのみなさんに背中を押してもらって頑張ります。
-次も素晴らしいピッチングを期待しています。
(石井一)ありがとうございました。
渡辺監督コメント
みんなが勝ちたい気持ちがひとつになった素晴らしいゲームでした。
今日は本当に外野手の守備で助けられたゲームだと思います。星のプレーは難しい当たりだったと思いますけど、チームを助けてくれました。
石井一は真っ直ぐのキレもありましたし、非常に安定した素晴らしいピッチングでした。今日は5回まで投げてくれればと思っていましたが、状態も良く球数もいってなかったのでその後も投げてくれて良かったです。
ソフトバンク相手に先行される展開はキツイので、何とか早く追いつきたいと思っていました。
今日の試合は連勝して1敗したあとのゲームなので非常に大切なゲームでしたが、選手がそれを自覚してやってくれました。