試合情報

いよいよ今日から始まる2位･マリーンズとの首位攻防戦。平野が完封した前夜の試合の勢いそのままに、大事な3連戦初戦のマウンドにエース･涌井を立てて必勝態勢で臨みます。

涌井は初回を3者凡退に封じる上々の立ち上がりを見せると、2回には2本の安打で2死1,3塁とピンチを迎えますが、最後は的場を見逃し三振に仕留め、無失点でしのぎます。

マリーンズ先発の渡辺俊を打ち崩したい打線は、2回に1死から5番･ブラウンが四球で出塁、3回にも1死から8番･高山が四球で塁に出ますが、いずれも渡辺俊の前に封じられて試合の流れを引き寄せることができません。

一方の涌井も3回以降、毎回走者を背負う展開が続きますが、要所を締める投球で連打を許さず、スコアボードに0を並べ続けて辛抱強く打線の援護を待ちます。しかし打線も6回まで初回の1安打のみに抑えられ、涌井、渡辺俊の両投手が互いに一歩も譲らない、緊迫した投手戦へと展開していきます。

迎えた8回、この回先頭の6番･フェルナンデスが右前安打を放つと、7番･坂田の犠打で1死2塁。ここで高山に代わり代打・石井義が打席に入ります。「追い込まれましたが､絶対にこのチャンスをモノにしたい」という思いに乗せて左前に適時打を運び、1対0。ついに試合の均衡を破ります。さらに代わったマリーンズの2番手･伊藤から安打と四球で2死満塁とすると、3番･栗山の適時内野安打で2対0。貴重な追加点を挙げます。

援護を受けた涌井はその裏を危なげない投球で3者凡退に封じると、9回も落ち着いた投球を見せ、最後は神戸が空振り三振に仕留めて2対0で試合終了。直接対決の第1ラウンドに勝利し、チームは3連勝、マリーンズとのゲーム差も4に広げました。

涌井は9回143球を投げ、被安打7、奪三振8、無失点。5月7日のホークス戦以来となる今季2度目、そして2007年以来となる無四球での完封勝利を収め、ハーラーダービートップタイに並ぶ今季11勝目を挙げました。

涌井が要所を締めて粘り強く投げ続けると、終盤に打線が援護点を挙げ涌井に応える試合展開で、前半戦最後の山場となるマリーンズ3連戦初戦に快勝。大沼が先発する明日の試合も勝利し、マリーンズとのゲーム差をさらに広げていきましょう!

－ジリジリした展開の中、あの代打の一打席、非常に貴重なタイムリーヒットになりました。

(石井義)それまでヒット1,2本に抑えられていたので、とにかく自分のヒットで流れが変えられればと思い、打席に入りました。

－実は今シーズン、石井義選手は渡辺俊投手に対して7打数2安打とヒットも打っていたのですが、今日はスタメンを外れていました。とっておきの一枚だなという感じがライオンズベンチから出てきましたね？

(石井義)そこら辺はどうなのか分からないですけども、とにかく自分が出来る仕事をキッチリと出来ればいいと思っていたので、それが出来たので良かったと思います。

－そして代打のことを考えますと、代打3打席連続打点、ホームラン2本の後の今日のタイムリーです。

(石井義)まぐれです。そんな続くとは思わないです。

－ただあの場面での一球への集中力というのは、今日のゲームの大事さを物語っていたような気がしますが？

(石井義)とにかく追い込まれていたので、くらいついて何とかヒット、もしくは塁に出ようと思って打席に入りました。

－今日のゲームはエースが投げていて、絶対に落とせないゲーム、そして9連戦のまっただ中という面もありました。そしてすぐ下の2位･マリーンズ相手と、色々な意味もあったと思います。

(石井義)2位のマリーンズだったので、とにかくここで勝って、1つでもゲーム差を増やせればと良いと思います。

－今日の勝ち方で、またチームは乗っていけますね？

(石井義)とにかく残りの5試合、全部勝ちにいくつもりで、がんばります。

－明日からも良い活躍を期待しています。

(石井義)はい、頑張ります。

－ありがとうございました。石井義人選手でした!

ワク（涌井投手）は辛抱して投げたね。
最近は終盤に崩れて、勝ちにつながらなかったけど、今日はしっかりと粘り強く投げてくれたね。
今日はいいバッテリーだった。特にカーブをうまく使ったのが良かったんじゃないかな。

昨日の平野から、連続完封でいい流れができてきてるね。

後ろのピッチャーが疲れているわけではないけど、まだあと5戦あるからいい温存ができた。

ヨシ（石井義選手）は昨日の試合に引き続き、一振りにかけるいい仕事をしてくれたね。