試合情報

一昨日は打線が大爆発して計20安打を放って19点を奪い、9連戦の最終日を大勝で飾ったライオンズ。この良い流れのまま連勝して一気に首位浮上と行くべく、先発のマウンドには自身4勝目を狙う涌井が上がりました。

打線はホークス先発･和田を初回からとらえます。2死から3番･中島が二塁打で出塁すると、続く4番・中村が放った打球は左翼線への適時打となり、1対0と先制に成功。

流れをグッと引き寄せたい打線はさらに3回、先頭の9番･佐藤が左前安打を放ち、犠打で2塁へ進むと、2死から中島が適時打を放ち、1点を追加し2対0とします。

先発･涌井は初回に1死から本多に四球を与えてしまうも、後続を打ち取って無失点に封じます。序盤で援護をもらった後も安定感のある投球を見せてホークス打線を無安打に封じていき、ホームを踏ませません。

リードを広げたい打線は、5回にも和田に襲いかかります。1死から佐藤、片岡の連続安打で得点圏に進めると、続く栗山が右前適時打を打ち3対0とします。さらに3番･中島の場面で2塁走者･片岡と1塁走者・栗山が重盗を成功させて揺さぶりをかけると、中島が四球を選んで満塁のチャンス。ここで中村が放った打球は三遊間を鋭く破る適時打となり4対0とホークスを突き放します。

一方6回には2者連続三振を奪うなど、落ち着いた投球を続ける涌井はホークス打線に的を絞らせず8回まで無安打に抑え続け、チームでは96年渡辺久信投手以来となるノーヒットノーラン達成に期待が懸かります。

大記録がかかる最終回のマウンドに上がった涌井でしたが、先頭の李ボム浩に甘く入ったフォークを痛打されると打球は無情にも左翼手･佐藤の頭上を越える二塁打となり、惜しくも大記録を達成することは出来ませんでした。しかし、涌井はこれを悔やむことなく後続をキッチリと抑え、4対0で試合終了。

涌井は9回を投げきり、116球、被安打1、奪三振6、与四死球2、無失点に封じる圧巻の投球を見せ、ノーヒットノーラン達成は惜しくも逃しましたが、1安打完封に封じて今季4勝目を挙げました。

交流戦前最後となるカードの初戦を取り、チームは3連勝、試合のなかったマリーンズを抜いて単独首位に躍り出ました。エースが引き寄せたこの勝利でさらに勢いづけ、がっちりと首位をキープしていきましょう!

－見事1安打完封勝利の涌井投手にうかがいます。本当に見事なピッチングでしたね？

(涌井)そうですね。久しぶりに満足できました。

－でもノーヒットノーラン惜しかったですね？

(涌井)そうですね。でも今まで勝ってなかったので、今日勝ったんで別に良いです。

－でも意識は少しはあったんじゃないでしょうか？

(涌井)そうですね、まあ6回くらいからずっと意識してて、8回ぐらいになって帆足さんとかに、色々あと6人だぞとか言われたんで、それでなおさら意識しました。

－それにしても最後はヒット1本打たれましたけれども、今日一番手応えを感じたところはご自身はどこですか？

(涌井)やっぱり真っ直ぐが、指にかかってたんで、良かったと思います。

－相手はソフトバンク打線好調でしたけれども、試合前はどういう意識だったんでしょう？

(涌井)やっぱり3番、4番が調子良かったので、その2人をとりあえず抑えようと思ってました。

－その中でも本当に今日は素晴らしい真っ直ぐ、ご自身でもおっしゃってましたが、このあたりも十分つながっていく投球だったんじゃないでしょうか？

(涌井)そうですね。まあ5月になったので、また次は意識せずにしっかり投げたいと思います。

－チームとしても3連戦の初戦という意味、交流戦最後のカードというのも涌井投手の好投は大きかったですね。

(涌井)良い流れで来てるので、明日も勝てれば良いと思います。

－おめでとうございました。ありがとうございました。

(涌井)ありがとうございました。

涌井は雰囲気があったね。今年状態はあまり良くないが、今年一番の出来だったね。ヒットを打たれたのは少し抜けたボールにタイミングがあっちゃったね。

特にまっすぐに力があった。カウントを作れた所も良かった。打線も序盤に相手投手を攻略できたから良かったね。