

vs 福岡ソフトバンク 第1回戦
開幕から5試合で2勝3敗、上位浮上のきっかけをつかみたい今日からのホークス3連戦、先発のマウンドには今季初勝利を目指す岸が上がります。対するホークスの先発はホールトンです。
岸は初回を3者凡退で封じますが、続く2回、2つの四球で得点圏に走者を背負います。しかし後続を2者連続三振に仕留め、ホークスに先制のホームを踏ませません。
するとこの粘りに打線が応え、直後の2回裏、6番・G.G.佐藤が放った豪快な打球が右中間へ。これがそのままスタンドインとなり、今季第1号ソロで先制。さらに3回裏、1死から1番・片岡が安打と盗塁でかき回して2死2塁とすると、3番・中島が三遊間を破る適時打を放ち、2対0と点差を広げます。
援護をもらった岸は立ち直りを見せ、四球で走者こそ出しましたが、ホークスに安打を許さないノーヒットピッチング。4回、5回はいずれも3者凡退に封じ、尻上がりに調子を上げていきます。
打線も岸をさらに援護し、迎えた5回裏、相手の失策と四球などで2死1,2塁とすると、中島が今日2本目となる適時打をレフトへ運び、3対0。着実にホークスを突き放していきます。
あとは岸に大記録の達成を期待したいところでしたが、迎えた7回に1死から長谷川にこの試合初安打を許し、チームでは96年に渡辺監督(当時選手)が達成して以来のノーヒットノーランがついえ、1死1,2塁のピンチ。ここで松田にレフトへの2点適時二塁打を許し、3対2。1点差に詰め寄られます。
その後打線は追加点を奪えませんでしたが、救援陣もホークスの反撃を小刻みな継投で丁寧にねじ伏せていき、最後はシコースキーが締めて試合終了。見事に接戦をものにしました。
先発の岸は7回を投げ、129球、被安打2、奪三振8、与四死球4、失点2の力投で今季初勝利を挙げました。最終回を抑えたシコースキーに今季3セーブ目が記録。さらに打線はホークス投手陣の前に苦しめられましたが、中島が2本の適時打で2打点、G.G.佐藤が本塁打を放つ活躍を見せ、投手陣を援護しました。
岸の好投で接戦を制し、今季の勝率を5割に戻しました。この調子で明日、明後日もホークス戦を制して波に乗り、一気に上位へ浮上しましょう!
今日のヒーローは今シーズン初勝利を挙げました岸孝之投手です。



-まずは今シーズン初勝利の味を教えてください。
(岸)そうですね。久々に緊張しました。
-前回の内容が悔しかっただけに今日は期するものがあったんじゃないですか?
(岸)そうですね。先週もたくさんのお客さんに来ていただいた中で、ちょっとガッカリさせるような投球をしたので、今回は頑張りました。
-7回1アウトまでノーヒットピッチングですよ。
(岸)そうですね。でもフォアボール出してる分ヒットを打たれてないという気分はしなかったですね。
-8回からはチームが継投に入りましたが、どんな思いでベンチから見ていましたか?
(岸)そうですね。皆さんを信じてモニターで見てました。
-岸投手、これでチームは勝率5割になりました。明日、連勝に向けて石井一久投手に良いバトンが渡せそうですね。
(岸)そうですね。6連戦の頭とあって、やっぱり勝ちたかったので、明日はカズさんがやってくれると思います。
-ファンの皆さんに一言お願いします。
(岸)寒い中ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
渡辺監督コメント
展開的には、終盤バタバタしてしまいましたが、うちのペースで進み、最後はよくリリーフ陣が繋いでいって締めてくれたので良かったと思います。
岸は序盤余分なフォアボールを出すところもありましたが、しっかりストライクゾーンで勝負できていてソフトバンク打線もついてきていなかったので、ナイスピッチングだったと思います。
もう1、2点取れるチャンスはあったのですが、取れなかったというのが課題だと思いますので、これからこういう展開の中で追加点を取れていけば良いゲームがこれからも出来ていけると思います。
今シーズン、チームとして初めての盗塁が出て、1・2番のコンビがプレッシャーを掛けるという理想的な攻撃が出来たと思います。