試合情報

涌井vs岩隈のエース対決をまさかのサヨナラ負けで落とし、3位･イーグルスとのゲーム差を4に広げられてしまったライオンズ。負けるとイーグルスにクライマックスシリーズ進出マジックが点灯する厳しい状況を切り抜けるべく、強い勝利への執念を持ってこの試合に臨みました。

先制点を奪って試合の主導権を握りたい打線は初回、前回登板で2安打完封負けを喫したイーグルス先発･永井に対し、2死から2つの四球と内野安打で満塁とします。しかしここは後続が倒れ、チャンスをものにできません。

ライオンズ先発の石井一は2回、四球と2本の安打などで1死満塁のピンチを招きますが、二塁手･片岡の好守にも助けられて無失点。序盤は両先発が粘りを見せ、試合は動きません。

しかし4回、立ち直りの兆しを見せた石井一が無死1塁から山崎武に左翼席へ運ばれる2試合連続の今季第32号2点本塁打を許し、2点を先制されてしまいます。

打線は3回の1死1,2塁のチャンスを逸した後は永井攻略の糸口をつかめずにいましたが、6回、3番･中島が右翼席へ第16号ソロ本塁打を放ち、1対2。主砲の8月4日以来となる一発で、1点差に詰め寄ります。

その直後1死1,3塁から宮出の内野ゴロの間に1点を追加され、1対3と再び点差を広げられますが、ここからライオンズ打線に火が付きます。

7回、2死1塁から2番･栗山が安打を放ちチャンスを広げると、ここから中島、4番･後藤、そして「とにかく意地で打ちました」という5番･石井義と、3者連続適時打が飛び出し、4対3。4連打で一挙3点を挙げ、試合をひっくり返します。

なおも8回、安打と二塁打などで1死1,3塁とし、ここで1番･片岡が左翼席へ叩き込む第12号3点本塁打を放ち、7対3。イーグルスを一気に突き放す、貴重な3点を奪います。

6回を投げきった石井一の後は、7回から藤田、星野、大沼とつないでイーグルスの反撃をねじ伏せ、最終回は大沼が打者3人で締めて試合終了。イーグルスのマジック点灯を見事に阻止し、ゲーム差を再び3へ縮めました。

先発の石井一は6回を102球、被安打5、奪三振2、与四死球4、失点3で今季7勝目。先発の役割を果たし、チームの勝利に貢献しました。

打線もすっかり調子を取り戻してきましたが、明日のイーグルス先発は田中。難敵を何としても打ち崩し、獅子の逆襲を見せつけてその差を少しでも縮めていきましょう!!

-ナイスバッティングでした!!

(石井義)ありがとうございます。

-7回に4連打･3連続タイムリーと見事な集中打となりましたね?

(石井義)なんとか、皆が繋いでくれたんでモノに出来ました。

-それまでは、イーグルス先発の永井投手を打ちあぐねていましたけど、あの回打席に立った思い、そして打った時の感触を教えてください。

(石井義)その前の無死3塁の場面で自分が還すことが出来なくて得点ならなかったんで、あの打席はとにかく思いっきりいこうと思って打席に入りました。

-昨日はサヨナラ負けと言う事で非常に悔しい思いをされたと思いますが、この負けた分を逆転勝ちという事でしっかり返しましたね?

(石井義)はい。そうですね。

-中村選手がいないという厳しい中ではありますが、今日勝ってこの3位攻防戦に踏みとどまりましたね?

(石井義)なんとか繋いだんで、とにかく明日勝たないといけないんで、とにかく頑張ります!!

-改めて明日連勝となりますと、3位イーグルスと2ゲーム差という事で、ぐっとクライマックスシリーズが近づいてきますね?

(石井義)はい。そうですね。

-最後に今日集まったライオンズファンの皆さんへ明日へ向けて力強いメッセージをお願いします。

(石井義)これから凄く厳しい戦いが続きます。是非選手に力一杯の応援をよろしくお願いします!!

ボールをうまく見極めて、序盤に永井投手を打ち崩そうと思っていた。
打線が連打で得点し、いい兆しが見えてきたね。
いいきっかけにしてきたい。

一久はボール自体は悪くないんだけど、余分なランナーを出してやられてしまうことがある。
今日、もし落としていたらある意味危険な状態になっていた。