vs千葉ロッテ戦 第4回戦
敵地で悔しいサヨナラ負けを喫し、2カード連続の負け越しとなってホーム・西武ドームに戻ってきたライオンズ。この嫌な流れを断ち切るべく、涌井がマウンドに上がりました。
その涌井は初回から2三振を奪う上々の立ち上がり。2回には死球などで得点圏に走者を背負いますが、落ち着いた投球でマリーンズ打線を封じ、試合の主導権を渡しません。
一方、涌井を援護したい打線ですが、マリーンズ先発の唐川の前に3回までわずか1安打に封じられてしまい、先制点を挙げることが出来ません。
3回まで両チームともスコアボードに0を並べ、投手戦の様相を見せ始めた4回、ライオンズが試合の均衡を破ります。2番・栗山の安打と4番・中村の四球で1死1,2塁とこの試合初めて得点圏に走者を進めると、ここ3試合で5安打と調子を上げてきている5番・G.G.佐藤が、詰まりながらもしぶとく一二塁間を破る適時打を放ち、1点を先制します。
援護をもらった涌井でしたが直後の5回、里崎にセンターバックスクリーン脇へ運ばれる2号ソロを浴び、すかさず同点に追いつかれてしまいます。
しかし6回、涌井の好投に4番が応えます。2死から中村がリーグトップタイとなるセンターバックスクリーン直撃の特大7号ソロを放ち、2対1と勝ち越しに成功します。
さらに8回には、"恐怖の9番"ボカチカに西武球場・西武ドーム通算4000号となる今季第5号ソロが飛び出し、終盤で貴重な追加点を挙げてマリーンズを突き放します。
9回のマウンドにも上がった涌井は、西岡を併殺打に打ち取った後に2死から井口に安打を許しますが、最後の打者・橋本将を今日12個目の三振で仕留め、ゲームセット。9回を投げきった涌井は164球、被安打4、与四死球3、失点1、さらに毎回奪三振の12三振という力投で、3勝目を見事今季初の完投勝利で飾りました。
これで連敗を2で止め、勝率を5割に戻したライオンズ。明日はチームの3カードぶりの勝ち越し、そして自身の今季初勝利を懸け、左腕・帆足がマウンドに上がります。
今日のヒーローは投打のヒーロー、涌井投手と中村選手です!!
-まずは涌井投手です。ナイスピッチングでした。
(涌井)ありがとうございます。
-今日は序盤から本当に気合いが入ったピッチングでしたね。
(涌井)そうですね。珍しく気合いが入ってました。
-どんなことを意識して投げたんですか?
(涌井)特にないんですけど、相手が年下だったので負けられないなと思って頑張りました。
-今日は164球、プロ入り後最多投球数ですよ。
(涌井)まあ、しょうがないですね。
-最多といえば、12奪三振もプロ最多です。
(涌井)たまたまですね。
-あんまり三振は意識しなかったんですか?
(涌井)そうですね。それより、みんな疲れが溜まってるので、出来るだけ早く試合を終わらせたかったです。
-良いところでホームランが出て、その後は最後まで気迫のピッチングが出来ましたね。
(涌井)中村さんのグリーンモンスター(バックスクリーン)直撃のホームラン、最高でした!!
-これでまた良い流れになってきたんじゃないですか?
(涌井)そうですね。明日は帆足さんがやってくれると思います。
-スタンドのみなさんに一言お願いします。
(涌井)明日も中村さんが打つと思います。応援よろしくお願いします。
-そして中村選手です。ナイスホームランでした!!
(中村)ありがとうございます。
-打った手応えを教えて下さい。
(中村)軽かったです。
-涌井さんがあれだけ良いピッチングをして他ので、何とか援護しようという気持ちがあったのではないですか?
(中村)珍しく涌井が気合い入っていたので、僕も珍しく気合いが入りました。
-完璧な当たりでしたよね?
(中村)完璧でした。
-涌井さんが明日も中村さんが打ってくれるだろうと期待を込めてましたよ。
(中村)打てるか打てないかはわからないので、全力でやります!!
-みなさん期待していると思います。最後に一言お願いします。
(中村)明日も打てるように頑張ります。
渡辺監督コメント
若いピッチャー同士の投げ合いで、ベンチでワクワクしながら見てました。ウチの涌井は本当にこれぞエースのピッチングをしてくれました。
涌井は気持ちも技術も凄く充実して押すところは押して、引くところは引くというカタチで、ここぞというところで力勝負で行っていました。
ストレートが凄く良かったのでスピードも落ちなかったですし、変化球もきっちりコントロールされていて良いピッチングだったと思います。
久しぶりに銀仁朗がキャッチャーにスタメンで出て、涌井の良いところを引き出し、更にバックがきっちり守ってくれて涌井を守り立てた結果良いゲームが出来たと思います。