

vs日本ハム15回戦 西武ドーム
球団創設以来の通算4000勝にあと1勝と迫った。
ライオンズ先発は帆足。
初回、田中賢を外角低めのストレートで空振り三振に仕留めるなど三者凡退で上々の立ち上がりを見せる。
打線は初回こそ三者凡退に打ち取られるも、2回中村がレフト前安打で出塁すると、石井義が左中間への二塁打。中村が1塁から一気に快足を飛ばし先制した。
3回には、栗山がレフトオーバーの今季7号ソロを放ち2対0。7/25の前対戦ではわずか3安打に抑えられた多田野からチーム初アーチを放った。
一度捕らえたライオンズ打線はここから一気に攻略した。
5回、黒瀬が「あんな(センターバックスクリーンに運ぶような)ホームランは打ったことがない。」というプロ初アーチで3点目を追加する。
2番・栗山は左中間真っ二つの二塁打で出塁すると、ボカチカ、ブラゼルには連続四球で満塁のチャンスとなった。
大学時代も対戦のある後藤はフライに打ち取るも、「初球から狙っていきました」と中村が放った打球はレフトスタンドへ!リーグ単独トップ27号に見事に華を添える満塁アーチで一気に7対0とした。
今日は守備でも流れを作った。4回高橋の一二塁間の痛烈な当たりを片岡がジャンピングキャッチ!そのまま1塁にスローイングしダブルプレー。
7回には田中賢に二塁打を許し、小谷野に死球を与えピンチを背負うも高橋のセカンド正面の当たりを4-6-3と送ってダブルプレーに仕留める。次の金子誠にタイムリーを浴びるも最小失点に抑えた。
三遊間深いところへの当たりもショート・黒瀬が3度捌くなど、特に片岡、黒瀬の二遊間が守りで魅せた。
守備でも波に乗ったチームは6回、片岡、栗山、ボカチカの3連打でさらに1点を追加。
7回には、後藤がライトへの第5号ソロで9点目をあげると、中村がレフト前二塁打、石井義の当たりがショートの悪送球を誘い2桁10得点目をあげた。
8回には栗山が4連打となるセンター前安打で出塁すると、松坂が左中間へのタイムリー二塁打を放ち11対1。
9回には2番手岩崎が田中賢のライト前二塁打を足がかりに1点を失うも12連戦の初戦に好スタート切った。
帆足は、8回を投げ被安打4、6奪三振、1失点で05年以来の2桁10勝目。
今季15度目の2ケタ得点で対日本ハム戦3連勝、西武ドームでは負けなしの5連勝となった。
西鉄クリッパーズから続く歴史に明日一つの記録が刻まれるであろう。創設以来の通算4000勝まであと1勝を迫った。
今日のヒーローはプロ初ホームランを放ちました黒瀬春樹内野手です!!



-おめでとうございます!
(黒瀬)ありがとうございます。
-プロ初ホームランの手応えを聞きましょう。
(黒瀬)必死だったので、まだあんまり覚えてないです。
-どんな気持ちで打席に入ったんですか?
(黒瀬)とにかく思い切って初球から行こうと思いました。
-そして入ったのを確信して、ベースを回っているときの気持ちはどうでした?
(黒瀬)嬉しすぎて早くベンチに戻りたかったです。
-戻ってから何か言われました?
(黒瀬)みんながハイタッチしてくれたので凄く嬉しかったです。
-お立ち台もプロ初めてです。この台に立った気持ちはどうですか?
(黒瀬)緊張しますね。ゲームでも緊張する場面があるんですけど、ここも緊張します。
-ホームランボールは戻ってきましたか?
(黒瀬)はい。マネージャーの方が持ってきてくれました。
-今そのボールはどこにありますか?
(黒瀬)鞄の中にしまいました。
それを家に持って帰ってどうしましょう?
(黒瀬)プロ1号なので、両親に贈ろうと思います。
-お父さん、お母さん喜ぶでしょうね。
(黒瀬)たぶんテレビを見てくれているので、本当に良かったです。
-またこれを機会にどんどん打ってくださいよ。
(黒瀬)先輩方がいっぱい打ってくれるので、僕も必死に頑張ります。
-ちょうどプロ初ヒットの時に、「次の目標はプロ初ホームラン。それはちょっと先かな」と言ってましたが、すぐに来ましたね。
(黒瀬)そうですね。先に猛打賞を打ちたかったんですけど良かったです。
-今日はこんなにたくさんのファンの方が応援に来てくれました。スタンドの皆さんに一言お願いします。
(黒瀬)まだ未熟者ですけど、全力プレーで頑張ります!!応援よろしくお願いします。
渡辺監督コメント
試合間隔が空いてしまったので、ピッチャーもバッターも選手がしっかりやってくれたので、良かったと思います。
序盤からいい形で得点出来ましたし、中盤の5回にビッグイニングが出来たので、これで帆足も楽になったと思います。
黒瀬は長打も小技も出来る選手ですし、とにかくナカジがいないショートでまずは守りからと思っていましたが、打撃でも穴を埋めてくれているので、ファームでしっかりやってたなと思います。
多田野選手に前回の札幌の借りを返せて、攻略法も見つかって来たと思います。
帆足もしっかり調整してくれて、12連戦の初戦を取れたことは非常に大きいと思います。今、一番信頼をおけるピッチャーなので帆足が投げる時は絶対落としたくないので、今日は打線も援護してくれたし本当に良かったです。
選手も1つになって、目標に向かってやっていますので明日からも1つ1つ頑張っていきたいと思います。