

vs千葉ロッテ16回戦 長野
長野での対ロッテ16回戦。
ライオンズ先発は岸。初回先頭の早川に四球を与えてしまうも2塁盗塁を試みた早川をキャッチャー・細川からの好返球で刺すと、福浦のレフト左への当たりを後藤がランニングキャッチ!課題の初回を守備にも助けられ無失点に抑えた。
良い流れで迎えた1回裏、片岡がライト前安打で出塁すると、栗山は四球。そして昨日はノーヒットに終わった3番ボカチカが6/21以来となる第14号3ランで先制する。さらにはファインプレーを見せた後藤がセンター前安打で続くと、石井義がライトフェンス直撃の3塁打で追加点をあげた。
2回は、黒瀬が昨日から3打席連続となるレフト前安打、片岡がセンター前安打で、栗山は四球を選び無視満塁のチャンスにボカチカ。外角高めのストレートを振り抜いた打球はそのままレフトスタンドへ!2打席連続、来日初となる第15号満塁弾で8点目をあげた。
マリーンズ先発の清水直はここで降板。今季最短の1回0/3でノックアウトした。
3回は、石井義がライトオーバーの第4号ソロを放つと、片岡が猛打賞となるレフト前安打、栗山のレフト前タイムリー二塁打でさらにこの回2点を追加する。昨日のうっぷんを晴らすがごとく打線が爆発した。
大量援護をもらった岸は打線の勢いに乗り、どんどんと力強いピッチングを披露する。
3回までは毎回ランナーを出すも無失点に切り抜けると、4回表は3番から始まる好打順を三者凡退。攻撃的なピッチングでここから3イニングス連続三者凡退に仕留めた。
攻撃は止まるところを知らない。4回後藤がレフト前二塁打を放つと、中村が7/23以来の第25号2ランをレフトスタンドに運ぶ。
5回には、代打の平尾が初球真ん中低めのストレートを振り抜き今季1号アーチ!さらには栗山が右中間への二塁打で出塁すると、ブラゼルがライト前にタイムリー安打を放ち5回まで14得点をあげた。
6回に得点が止まったライオンズだったが、岸は大量援護にも緩むことなく快投を続けた。7回は、福浦を見逃し三振に仕留めると、竹原にライト二塁打を浴びるも、大松、田中雅を連続三振。相性の良くない大松を今日は見事に封じ込め、3打席連続三振を奪った。
7/20に16-0の完封負けを喫した打線はその雪辱を忘れてはいなかった。8回、後藤が四球を選ぶと、バッターは中村。外角低めのストレートを捕らえ、そのままライトスタンドに運ぶ!中村のおかわり弾は今季4度目。今季26号でリーグトップのローズに並んだ。
9回のマウンドには岸。完封勝利だったが、竹原に2号2ランを浴びてしまう。
しかし、岸は被安打9、9奪三振、2失点の堂々とした今季3度目の完投勝利。昨年より早いペースで今季8勝目をあげた。
長野での勝率は9勝9敗の五分に。
1試合6本塁打は渡辺監督が完投勝利を挙げた91年6/28のロッテ戦以来。5イニング連続本塁打は過去に2度ライオンズが記録しているリーグトップ記録に並んだ。
明日から10日まで試合がないが、選手たちは良い気分で10日から始まる12連戦に備えることができそうだ。
今日は投打のヒーローの3選手です!


-8勝目を飾りました、岸投手です。最後は完封を意識しましたか?
(岸)いえ、急に入らなくなりましたストライクが。
-今日は序盤から球が走って本当にいいピッチングでしたよね。
(岸)そうですね、昨日と比べて涼しくて投げやすかったです。
-やはり大量リードは投げやすかったですか?
(岸)まぁ、はい。すいません・・・
-すばらしいピッチング。長野の皆さんに一言お願いします!
(岸)昨日、今日と暑い中来ていただいてありがとうございました。ぜひ所沢にも観に来てください!ありがとうございました。
-さぁ続いては、次は2本のホームランを打ったお二人です!
まずはボカチカ選手。3ランと満塁、7打点。すばらしいですね!
(ボカチカ)非常に気持ちいいです。チームが守備も攻撃もうまく噛み合ったので、非常に気持ち良く試合を終えることができました。
-試合前にはボクシングのストレートにホームランは似ているという話をしていましたが、まさにそういう感触でしたか?(ボカチカ選手はボクシングを練習の一環として取り入れています。)
(ボカチカ)ハハハ。確かに今日ボクシングの話をしていて、そういう形でホームランが打てて嬉しいです。これからも今日のような良い結果が出るようにこれからも頑張っていきたいと思います。
-1試合2本のホームランは日本語で何と言うか知っていますか?
(ボカチカ)日本語?分かりません。
-中村選手、教えてあげてください!
(中村)おかわり!!
(ボカチカ)オカワリ!!Thanks you!アリガトウ!
-そしておかわりホームランの中村選手です。今シーズン何度目のおかわりか覚えていますか?
(中村)3回目っすか?
-これで今シーズン4回目です。手ごたえはどうでしたか?
(中村)良い風が吹いていたので入ると思いました。
-26本のホームラン。リーグトップのローズ選手に並びましたよ!
(中村)言わないでください。
-まだそういう話は早いですか?
(中村)やめてください!
-分かりました。それでは長野の皆さんに一言お願いします!
(中村)これからもどんどん打つので所沢まで来ちゃっていいです!来てください!
渡辺監督コメント
3番バッターが2回までに7打点は展開が楽ですね。
ナカジの穴をボカチカが埋めてくれたと思います。初回の1、2塁でつないでくれ!と思ってみていましたが、フォアボールのあとの初球を思いっ切り振ってくれたので本当に貴重なホームランだったし、次の満塁ホームランも岸の状態を考えるともうちょっと得点がほしいなと思っていたので追加点を取ってくれて、あれで岸も楽に投げられたと思います。
ボカチカはフェンスを怖がらずにいってくれた。彼みたいなタイプの選手は乗ると今日みたく何本も打つ。常に緊張感、集中力を持ってこれからもいってほしいと思います。
中村は20打席くらいヒットが出ていなかった。1本出ると変わるだろうと思って使っていたんですけど、1本出ておかわりもしてくれたのでこれからまた上がってくると思います。
岸は完封できれば一番良かったんですが、ホームランの前のフォアボールがちょっと痛かったですね。本人も反省していると思います。
先月渡辺俊相手に16-0で敗戦していて、14-0となったときにあと2点取らなきゃなぁということが頭をよぎりました。
しばらく試合がないので、連敗より1勝1敗で10日からの試合に向けて練習できる方が気分も良いので、今日勝てたことは大きいと思います。
目の前の4000勝まであと2勝で、地元で飾りたいと思っているので、色んな意味でも大きい勝利だったと思います。