試合情報

成瀬と岸で始まった試合は、梅雨明けした炎天下の影響もあってか思わぬ大乱戦になった。

初回は両投手無失点で切り抜けたが、まずはライオンズ。

2回に先頭G.G.佐藤がセンター前安打で出塁すると、後藤がレフト前安打、細川が四球を選び満塁のチャンスを作る。黒瀬は三振に倒れるも、片岡が内角のストレートをうまく引っ張り返し2者が生還。
打撃が向上し、いまや得点圏打率がリーグトップとなった片岡が勝負強さを見せつけ先制点をあげた。
すると今度は栗山のレフトへのフライをベニーが捕球できずに安打をなり、さらに追加点。4－0とした。

しかしその裏、制球の定まらない岸は里崎、大松に安打を許すと、続く2人を抑えるものの今江にレフトへの2点タイムリーを浴び4－2とされる。

決して本調子には見えない成瀬だが、3,4回はライオンズ打線を封じ込め2イニング連続の三者凡退。これにマリーンズ打線も応えた。

4回まずはベニーは一ヶ月ぶりとなる一発をレフトスタンドに叩き込むと、今江、早川に連打を許しマリーンズは一気に追い上げムード。西岡に外角低めの変化球を右中間に運ばれ、2点追加で4－5と逆転されてしまった。
なお、この際ランナー･早川とキャッチャー･細川が交錯。細川は左大腿部打撲のため交代した。

岸は、5回を持たずに3回2/3、被安打8、5失点で降板。
岸は対ロッテ戦に対し4試合で19自責点という結果になってしまい、今後の対策が必要となる。

このまま成瀬に勝ち投手の権利を持っていかれるかと思った5回だったが、栗山が死球で出塁すると、中島がレフトスタンドに飛び込む第18号2ランを放ち逆転!6－5とした。

2番手の大沼は岸に代わった4,5回は抑えるものの、6回に今江に第6号ソロを浴びて自らの勝ちを消してしまう。
ホームランに流れを乱した大沼は、根元に四球を出したところで降板。
3人でピシッと抑える大沼はまだ見られなそうだ。


追い上げられると、力を発揮されるのがライオンズ。
7回、2アウトから中島がセンター前安打で出塁すると、続くブラゼルがライトスタンドに第22号2ランを運び勝ち越し!
さらには、G.G.佐藤がライトへの二塁打、中村が四球でチャンスを作ると、絶好調の後藤が昨日に引き続き打球をセンターバックスクリーンに運び、この回一挙5点をあげ11－6と突き放す!

さらには8回、片岡が左肘に死球を受けると、栗山、中島、途中からセンターを守る松坂の3連打でダメ押しの2点を追加。13－6とした。
なお、片岡は左上腕部打撲のため交代。アイシングで様子を見ることになった。

9回には、後藤が猛打賞となるショート内野安打で出塁すると、黒瀬が四球を選び1,2塁のチャンスを作る。片岡に代わって入った平尾がライト前安打で続き満塁。
栗山の犠牲フライ、さらには松坂がプロ入り初となる走者一掃の3塁打を放ち、さらにダメ押し。
チーム今季最多の17得点をあげた。

それでも試合は簡単に終わらなかった。
7回は3人で抑えた小野寺が最後をきっちりと締めることができなかった。8回1失点、さらには9回今江に今日2本目のとなる3ランを浴び、計4失点。3回を投げたため今季初セーブがついたが、小野寺自身は暑さにも投球にも疲れたような顔をしていた。

終わってみれば今季量リーグ最多、両軍合わせて27得点、29安打の乱打戦。

しかし、「取られた点より多く取ったらいいだけ」と後藤がお立ち台で話したように、投手陣の乱調を打線がしっかりとカバーし、今季最多の17得点をあげカード勝ち越しを決めた。

貯金は再び10。明日も暑い中での試合となるだろうが、今日の勢いのまま先発･西口を支え3連勝したい。

昨日に続いての3ランホームラン!後藤選手です。

－暑い中でのゲームお疲れ様でした。

(後藤)ほんと暑かったですがよく頑張ったと思います。

－両チーム合わせて29安打、27得点という大乱戦でしたが、決着をつけた3ランホームランでしたね。

(後藤)混戦の中で決定づけるようなホームランが打てて良かったです。

－シコースキーの速球を見事にバックスクリーンに打った昨日に続いてのホームランでしたが。

(後藤)あの場面では初球からいこうと思っていたのでその積極性の良さだと思います。

－狙い球はあったのでしょうか?

(後藤)真っ直ぐを打とうと思って打席に入りました。

－投手陣があまり良く中で打線の力で打ち勝ちましたね。

(後藤)取られた点よりも1点多く取ったら勝ちなので、僕たちはそれを常に心がけてやっているので、何とか力になれたらいいと思っています。

暑い中、よくつないで、よく打ったね。
岸は少しつめが甘いね。良い時と悪い時がはっきりしている。

ブラゼルは昨日内容が良かったし、今日はまっすぐを1発でしとめてくれた。

中島の三塁は問題ないでしょ。中島の三塁より、黒瀬にショートを守らせたかった。