試合情報

涌井対ダルビッシュという注目の対戦。

涌井は初回、先頭の森本にセンター前ヒットを浴びると、3番田中賢のフライを追ったセカンド･片岡が捕球できずヒットにしてしまう。ランナー･1,3塁として4番稲葉の打球は左中間を抜けるタイムリーヒットになり先制を許す。
2回には9番陽の当たりが左中間を抜け、1番森本が犠牲フライ。

5回には4番稲葉に3塁打を許し、6番小田のタイムリーヒットで3点目

涌井は8回まで粘りの投球を見せるも、6回までは毎回ランナーを出す苦しい内容だった。

ライオンズ打線は、2回中村がダルビッシュから特大の8号ソロアーチを決めると、5回には細川が打った本人も入るとは思わなかったまさかの6号ソロで1点差。

7回G.G.佐藤がレフトフェンス直撃の2塁打で出塁すると、中村が送りランナー3塁。大島の当たりが痛烈なショートゴロになりその間にG.G.佐藤が生還する。

同点に追いついたあとの8回、渡辺監督が選手たちを集めた。
「ダルビッシュを打ち崩せるのはうちのチームしかいない」と声をかけた。

その言葉に奮起した選手たちは9回中村のライトフェンス直撃の2塁打で攻撃をスタート!
大島と代打･石井義がフォアボールを選び、迎えた1番片岡。

高めにバウンドした打球はサード頭上を越えるヒットとなり、3塁ランナー中村が生還!

2試合連続のサヨナラ勝利、しかも今季まだ黒星のないダルビッシュからの勝利をおさめた！

明日からライオンズは長い遠征。しかし、この勢いは遠征でも止まらないだろう。

片岡選手、スパイダーマンの姿で登場!!

-片岡選手のヒーローが見たかった。

(片岡)スパイダーマンです!!

-まず、打った瞬間の手応えを教えてください。

(片岡)高く跳ねたので、絶対ヒットになると思いました。

-あの場面、どんな気持ちでバッターボックスに入ったんですか？

(片岡)監督が今のダルビッシュを打ち崩すのはうちのチームしかいないと言っていたので、その気持ちで行きました。

-昨日「何か神懸っている」と言ってましたが、本当にそうですね。

(片岡)実力です！

-今シーズン初のお立ち台です。ファンの皆さんに一言お願いします。

(片岡)オナカスイタネ！

涌井とダルビッシュ君の投手戦になってきて、先に先行される形で苦しかったんですけど、取られたすぐ次のイニングで効果的なホームランで、なんとか繋ぎ止めてくれたので。

そういう雰囲気が最後は涌井にも乗り移ってきたし、チーム全体的に何とかダルビッシュをやっつけようという雰囲気になってました。

今日の涌井の場合はランナーを出しながら苦労して投げていたし、結構精神的にもプレッシャーが掛かりながら投げていたので、9回は替えました。

涌井はしっかりゲームを作ってくれて、あそこまで持って行ってくれたので、その結果が、同点になってサヨナラに繋がったと思います。

最後はみんな繋いで繋いでという意識が強くて、大島にしても石井義にしても難しいボールを選んでああいう形にしてくれたので、何とかこの回に決めたいなという気持ちがありました。

ここのところホームランが目立っていましたが、今日は同点に追いついたG.G.のスタートだったり、最後の繋ぎだったり、そういう面が出たので、今日の試合というのは大きいと思います。

9連戦は、結果的にこういう形になって、9連戦は結構きついなと思ってたんでね。こういう形で9連戦終われて、また明後日から旅立つので良かったです。

ファンの皆さんの声援に乗せられて、我々も選手も凄く励みになって、勇気になって、そして力になって、このゴールデンウィークをいい形で終われたので、ちょっと長い間居なくなりますけど、また戻ってきた時に球場に足を運んでもらって選手に勇気を与えて欲しいなと思います。