試合情報

昨日の完封負けの悔しさを、見事に払拭しました。初回に2点を先制すると、終盤にも追加点を挙げ4対0で完封勝利。連敗を止めました。強力ホークス打線を抑えた、先発･郭俊麟の投球を振り返りましょう。

この日の郭俊麟は序盤から落ちる変化球を有効に使い、相手打線を翻弄。序盤の投球について横田投手コーチも「立ち上がり慎重になっていたが、ここまでいい形で抑えている」と評価します。

中盤も変化球が低めに集まる郭俊麟は、5、6回と続けて3者凡退に。2対0で迎えた7回には内川に長打を打たれますが、続く李大浩、松田と一発のある打者を翻弄してピンチを脱出しました。

郭俊麟は8回まで投げ抜き、123球、被安打4、奪三振3、与四球1、無失点の素晴らしい投球内容。若き新戦力が快投を演じ、早くも今季2勝目をマークしました。

また、初回の先制攻撃にも注目です。相手先発･中田に対し、1番･秋山がいきなり切り込みます。高めの直球を振り抜いた打球は、反対方向へ飛ぶライナーに。切れることなくレフトポール際へ飛び込む、第1号の先頭打者ホームランになります。「昨日やられているので、早い段階に得点が欲しいところで、チームに勢いをつけられる最高の結果が出てよかったです」と話した秋山。好スタートを切る起爆剤となりました。

秋山の一発にスタンドの興奮が冷めやらぬ中、2番･栗山も強烈な打球を放ちます。「いいスイングができました」と振り返った通りに中田の初球を完璧に捉え、弾丸のようなライナーが右中間スタンドへ。2者連続本塁打となる第1号ソロで、リードを広げます。秋山と栗山の攻撃的な1･2番コンビが、最高の形で機能しました。

あさってから東京ドームでファイターズとの2連戦がスタート。このカードを制圧し、再び連勝街道へと入りましょう!

-ホームラン、そして貴重な追加点を挙げました、キャプテン栗山選手です! おめでとうございます。

(栗山)ありがとうございます!

-チームにとっては連敗で、絶対に負けられない大事な一戦だったと思いますが、この勝利をどうとらえていますか?

(栗山)5連勝の後の2連敗ということだったので、ズルズルいきたくないっていうのがありました。でも、ぼくたちには勝ってきていけるっていう気持ちもありましたし、何とか一個取りたいなと思って。今日何とか勝ててよかったです。

-初回のホームランは、ご自身ではどうとらえていますか?

(栗山)西武プリンスドームでホームランを打つのは久しぶりだったので、本当に地元のファンの皆さんの前でホームランが打ててうれしいです。

-そして試合展開の中では、8回の追加点も非常に大きかったと思うのですが、そのバッティングを振り返っていかがですか?

(栗山)本当に何とか1点を欲しいところだったので、なかなか中盤に点を取れなかったので。あそこは1点を取れてよかったです。

-好投の郭俊麟投手に報いる得点だったと思いますが、守っていて郭俊麟投手はどううつりましたか?

(栗山)守っていても、何とか勝ちをつけてあげたいと思えるピッチャーですし、素晴らしい好青年なんですよね。何とか今日も郭俊麟に勝ちがついてよかったです。

-これで開幕から3カード、非常にいい形でいきました。この先に向けて、チームの手応えはいかがですか?

(栗山)できることとできないこと、しっかりこれをチームみんなで共有しながら、一個ずつ野球をうまくなっていって、勝ちを積み重ねていけるように頑張っていきたいと思います。

-おめでとうございました。

(栗山)ありがとうございました!


-続いて、先頭打者ホームランを放ち、勝利に大きく貢献しました秋山選手です! おめでとうございます。

(秋山)ありがとうございます!

-まずは1回のホームランの場面を振り返っていただきたいのですが、どんな気持ちでバッターボックスに入っていったんですか?

(秋山)昨日は嫌な負け方をして、自分も悔しいプレーがあったので、何とか勢いがつくように思い切っていきました。

-今年は1番バッターに固定されて、チームに攻める気持ちを与えるようなバッティングをしたいということを話していましたけれど、そういうバッティングになりましたね。

(秋山)まさかホームランになるとは思わなかったので、自分でもびっくりしています。最高の結果になってよかったです。

-なかなか中盤に得点が奪えない中で、郭俊麟投手が好投していました。どう見ていましたか。

(秋山)本当に俊麟(郭俊麟)が、ぼくたちが点を取れない中でも頑張っていたので。点を取る場面で塁に出られたので、あとは後ろに任せようと思っていました。

-終盤の8回、追加点の場面でもよく走りましたね。

(秋山)栗山さんが打ってくださったので、あれはもうホームに行くしかないと全力でいきました。

-これで良い形で次のカードへと向かいますが、この先に向けて一言お願いします。

(秋山)まだ始まったばかりですけど、ここでまた一つ勝ったということで勢いに乗って頑張っていきたいと思います。

-勝利おめでとうございました。

(秋山)ありがとうございました!


-そしてお待たせしました。2勝目を素晴らしいピッチングで挙げました、郭俊麟投手です! おめでとうございます。

(郭俊麟)アリガトウゴザイマス!

-前回を上回る、8回無失点という素晴らしいピッチングでした。自分で振り返ってみて、今日のピッチングはいかがでしたか?

(郭俊麟)前回より今回はしっかりコントロールして、投球の内容もよくできたので、良かったです。

-去年の日本一のチーム･ホークスが相手でしたが、怖さはありませんでしたか?

(郭俊麟)正直最初はちょっと怖かったですが、試合に入ったら一球一球集中して投げました。

-初回に2点を先制してもらいましたが、その後なかなか追加点がもらえませんでした。どんな思いで我慢して投げていましたか?

(郭俊麟)初回、秋山さんと栗山さんの2連発で、自分も安心して一球一球投げました。

-完封、9回もという思いはありませんでしたか?

(郭俊麟)正直考えましたが、自分の球数も多くなって100球を超えましたので、後ろの高橋朋投手に任せました。

-先ほどインタビューで、キャプテンの栗山選手が「好青年だから勝たせてあげたい」という話をしていました。

(郭俊麟)とりあえず、今日の試合はフォアボールを出したくないので、一球一球しっかり投げ切れてよかったです。

-それでは、最後にファンの皆さんに向けて、次のピッチングに向けて抱負をお願いします。

(郭俊麟)今日もたくさんのファンの皆さん、西武プリンスドームに来てくれて本当にありがとうございました! 来週の台湾デーもぜひ来て下さい! よろしくお願いします!

-おめでとうございました!

(郭俊麟)アリガトウゴザイマス!

(郭俊麟について)
ナイスピッチングでした。現時点ではうちのピッチャー陣の中では一番安定しているので、そこそこ抑えてくれるとは思っていたけれど、ここまでほぼ完璧に抑えてくれるとはちょっと予想していなかった。今日は予想以上でした。

（郭俊麟の良かった点について）
真っ直ぐにスピードや力はあったが、特に変化球のコントロールが非常に良かった。

(球数について)
100球を目途に考えていたが、100球を超えても球に力があったので、そのままいかせました。

(打線について)
上手い具合に1･2番の連続ホームランで良い攻撃ができたが、欲を言ったらそのあとの追加点を取るまでに少し時間が掛かってしまったのが反省点ですね。

(8回の攻撃について)
なかなか追加点が取れない中で、よく点を取って相手の戦意を喪失してくれたと思います。

(連敗ストップについて)
3連敗しなくて良かったし、連敗を2で止めることができたのは非常に大きいと思います。そういう意味では本当に大きな一勝でした。