2013.07.12 FRI
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vs楽天 第10回戦

7月に入り、6勝2敗と好調のライオンズが乗り込んだKスタ宮城。首位・イーグルスとの3連戦の初戦はもつれにもつれる展開の末、新しいヒーローが誕生。延長12回の末に4対3の粘り勝ちとなりました。

3回表以降、相手先発・戸村に対して無安打に抑え込まれていたライオンズ打線。1対1のまま重苦しい展開が続く中で、主将・栗山が目の覚めるような一発を放ちました。戸村が投じた内角の直球を鋭く引っ張った打球は、弾丸ライナーとなって右翼席に飛び込みます。

「雄星が何度も何度もピンチを切り抜けていたので、ここは何とか塁に出てチャンスを作ろうと思って、思い切り振った結果がホームランになりました」と、熱い気持ちをバットに乗せた8号ソロ本塁打で、2対1と勝ち越しに成功しました。

さらに、2対3と1点を追う9回表、四球を選んだ金子を2塁に進めるも、2死まで追い込まれた場面で、1番・ヘルマンが起死回生の一打を放ちました。相手の守護神・ラズナーの外角高めの直球を逆らわずにはじき返した打球は、右翼手の前で弾みます。「2アウトだったけれども、2塁ランナーを絶対還そうと気持ちで打ったよ」と語ったヘルマン。打てる球を的確にヒットする能力の高さが発揮された、会心の同点適時打でした。

そして延長12回表、古巣・イーグルスを相手に代打で渡辺直が登場すると、Kスタ宮城のスタンドから大きな拍手が送られます。万感の思いを込めて外角低めの変化球を右翼線に運ぶ二塁打を放つと、塁上で右腕を突き上げガッツポーズ。ヘルマンの犠打で3塁に進むと、続く大崎の犠飛で生還。新天地で新しい背番号「8」を背負った渡辺直が、名刺代わりの巧打と好走塁で強烈なインパクトを残した一夜となりました。

勝ち越した1点を守り切る役目を任されたのは、プロ入り2試合目の登板となった松下でした。相手の3番・銀次には中前安打を放たれますが、続く4番・ジョーンズを11球目に見逃し三振に仕留めると、炭谷が盗塁を刺してアシストします。最後は5番・マギーを中飛に打ち取ってゲームセット。首位を走るチームの中軸を3人で抑えて、うれしいプロ初セーブを挙げました。

明日は7月6日のマリーンズ戦で無四球完投勝利を収めた十亀が先発します。2試合連続の完投勝利を期待しましょう!

今日のヒーローは、決勝のホームを踏んだ渡辺直人選手です!

-おめでとうございます。

(渡辺直)ありがとうございます!!

-声援は、ライオンズファンだけではありませんね。

(渡辺直)本当にありがたいです。

-総力戦になりましたが、出番は最後の最後でした。1塁側のベンチからはどんな気持ちで見ていたのですか?

(渡辺直)緊迫した試合で均衡していたので、どこかでチャンスがあるんじゃないかと準備していたので、良い準備をしたので結果につながったと思います。

-3対3の12回、先頭バッターで代打を告げられた時の場内の歓声はどのように聞きましたか?

(渡辺直)いつも仙台に来て大きな声援をいただいて、本当に幸せ者だな、と思っています。

-中盤以降なかなか出なかったヒットが、先頭打者として二塁打でした。打席ではどんな狙いを持っていたのですか?

(渡辺直)まずは塁に出ることを自分の仕事として、出るためにはどうしたらいいかを考えて、打席に立ってました。

-その後、3塁まで進んで、決勝のホームは犠牲フライでしたけれども、良い返球でクロスプレーになりましたね。

(渡辺直)大崎が一生懸命外野フライを上げてくれたので、一生懸命走りました。

-ホームで交錯したのが、イーグルス同期入団の嶋選手でしたが、二人とも必死さがありましたね。

(渡辺直)そうですね。真剣勝負で戦っていますので、ああいったプレーも出てくると思います。

-昨日チームに合流して、チームの連勝に貢献しました。今後に向けて一言お願いします。

(渡辺直)優勝を狙えるチームだと思っているので、勝ちに少しでも貢献したいと思います。

-今日のヒーローは渡辺直人選手でした。

(渡辺直)ありがとうございました!

渡辺監督コメント

競ったゲームの中で1点勝ち越してよく粘り勝ったね。
渡辺はああいう状況でよく出塁してくれた。
雄星は調子がよくなかったので、逆転を許した7回で変えた。
9回はよく同点に追いついた。
松下は若くて経験もないピッチャーなのに最後はよく抑えた。

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