2012.10.14 SUN
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CSファーストステージ vs福岡ソフトバンク 第2回戦

昨日は最終回に猛追を見せるも、あと一歩及ばず惜敗。これ以上負けられないクライマックスシリーズファーストステージ第2戦は、3回裏に打者一巡の猛攻で7点を奪って試合を優位に進めると、先発・岸が6回無失点の好投。継投陣も無失点リレーでつなぎ、見事8対0で快勝しました。

眠れる獅子打線が目を覚まし、序盤に爆発。ホークスを寄せ付けることなく終始圧倒した今日の試合、まずは試合を大きく動かした3回裏の攻撃を振り返りましょう。

相手先発・武田の前に1回、2回と走者を出すも無得点に抑えられていた打線でしたが、3回裏に四球と犠打、さらに相手の守備のほころびを突くなどして1死1,3塁の好機を生み出します。ここで2番・秋山が適時内野安打を放ち、まずは先制に成功。さらに3番・中島が直球を逃さず振り抜くと、右翼手の頭上を越える適時二塁打となり、1点追加。2塁上で大きなガッツポーズを見せ、満員の西武ドームを大いに沸かせました。

その後、オーティズ、大崎、炭谷による3本の適時打と重盗が飛び出し、一挙7点を奪う猛攻。大崎が「点ではなく、打線の線となれるように打ちました」と語るように、全員の力を結集させたつなぐ打撃、さらには足も絡めた攻撃で、試合を決定付ける大量得点を奪いました。

4回裏にも、先頭の浅村が巧みな右前安打で出塁すると、死球と中島の犠打から1死2,3塁で4番・中村に回します。ここで中村が初球を逃さず振り抜き、中前適時打で1点を追加。8対0と点差を広げました。昨日の試合後に渡辺監督が語った「1,2番が機能しなかったというのがある」という反省をしっかりと生かし、上位打線から攻撃の形を作り上げ、打線を活性化しました。

また、今季11勝を挙げ、先発投手陣の柱を担った先発・岸は、その力を大一番で発揮しました。

初回から得点圏に走者を背負うなど苦しい立ち上がりを強いられた岸。しかし渡辺監督が「初回のピンチをなんとか粘りきって、点を与えなかったことが大きかった」と振り返るように、ここをしのぐと3回表に本多、長谷川から連続三振を奪い、内川も二ゴロに打ち取って3者凡退。本来の軽快な投球を取り戻し、その裏の打線の大量得点を引き寄せました。

4回以降も、走者を背負う場面を迎えるも要所をしっかり締める投球を続けた岸。6回を投げ99球、被安打6、毎回の奪三振8、無失点。「ゲームを作ることができてよかったです」と語った右腕は、相手打線に仕事をさせませんでした。

これで対戦成績は1勝1敗。五分に戻し、逆王手をかけました。後がない谷底から這い上がった獅子に失うものはありません。渡辺監督も「あと1試合なので、全員選手を使うくらいの勢いでいきたいと思います」と意気込みを示しています。昨年のクライマックスシリーズファイナルステージで敗れたリベンジをここで果たし、札幌行きの切符を必ずつかみ取りましょう!

-今日のヒーローは投打のお二人、岸投手と中島選手です!

-まず6回無失点の好投、岸投手です! 試合後、渡辺監督に声を掛けられていました。どのような言葉でしたか?

(岸)「初回を乗り切ったので、こういう展開になったな」ということです。

-後がない一戦、どのような決意でマウンドに上がったのでしょうか?

(岸)9月の大事な時期に、一つも勝てなくて申し訳ないという気持ちがあったので、もうこれ以上負けたくないということだけです。

-ピッチングの中で大きな山は初回の1アウト1,3塁という場面だったと思いますが、どんな気持ちで乗り切りましたか?

(岸)初回に限らず、よくゼロで6回を投げ切れたなという思いです。

-7点という大量援護の中で投げることができました。

(岸)だいぶ楽になりました。

-さあ、これでいよいよ明日は決戦の第3戦。投手陣を代表して、明日かく戦うという決意をお願いします!

(岸)やっぱり全員の力で勝って、北海道に行きたいと思います!

-ありがとうございます! 岸投手でした。

-そして貴重な2点目のタイムリー2ベースヒット、中島選手です! 今日は3万3千人を越える大観衆。まずこの歓声を聞いた気持ちはいかがですか?

(中島)すごいな、と思いますね。

-あの打席(第2打席)、相手も好投手の武田投手ということで、どんな風に打ってやろうという気持ちで打席に入りましたか?

(中島)昨日から1,2塁の場面が多かったので、なんとか打ってやろう! と思っていました。

-中島選手らしいあのライトへの大きな当たり、私たちもファンも見ることができました。

(中島)良い形で後ろにつなぐことができてよかった、と思います。

-その次の打席ではシーズン中1つしかない犠打が記録されて、8点目につながりました。

(中島)1イニングで大量に得点が入った後にまた得点を奪いたい、という思いがあったので、ちょっと狙っていました。

-それが中村選手のタイムリーヒットにつながったわけですが、得点が入った時の気持ちというのは格別なものがありましたか?

(中島)プッシュバントやってよかったな、と思いました。

-昨日は悔しい1点差での敗戦。昨日から今日にかけてはどんな気持ちで過ごしていましたか?

(中島)今日負けてしまったらシーズンが終わってしまうので、1日でも長くやれるように今日は勝ちたい、と思っていました。

-そして、明日の試合を今シーズンの最終戦にはしたくないと、中島選手もファンの皆さんも思っています。明日に向けての抱負を最後にお願いします!

(中島)皆さん、(明日の試合の)切符は買いましたか? 早く買わないと売り切れますよ?(球場が沸く) 明日はしびれる試合になると思います。必ず勝って、次のステージに行きたいと思います!

-ありがとうございます! 中島選手でした。

渡辺監督コメント

(3回の攻撃について)初回のピンチをなんとか岸が粘りきって、点を与えなかったという点が大きかった。今日は序盤からしっかりボールを見極めて、フォアボールを取ったりしながら、相手の若い武田君をうまく攻められたかなと思います。

(4回の追加点について)短期決戦ということもありますし、回も序盤でしたけど、中島が自分の意志でうまくバントをして決めてくれた。

(岸について)ちょっと球数がいってしまったが、シーズン後半から課題だった先発投手が先に点を与えた試合の負ける確率がすごく高かったので、とにかく味方が点を取るまでしっかり0点でいこうと言っていました。結果としてああいう形でビッグイニングが作れたというのは、序盤の攻撃をしっかり抑えたということがあるからだと思います。

(継投陣は)ちょっと登板間隔が空いているピッチャーが多かった。今日はこういう展開だったので明日を見据えてみんな投げさせておきたかった。しっかりゼロに抑えて試合を締めてくれたので良かったと思います。

あと1試合なので、とにかく全員選手を使うくらいの勢いで明日いきたいと思います。

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