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2012.09.21 FRI
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vs北海道日本ハム 第20回戦

レギュラーシーズンも残り15試合。2008年以来のリーグ制覇へ向けて負けられない、首位・ファイターズとの直接対決3連戦第1ラウンドは、8回裏に難敵・吉川を打線が攻略。4対2の痛快な逆転勝利で、首位とのゲーム差を1.5に縮めました。

大事な初戦の先発を任されたのは、今季ここまで8勝を挙げている野上。1回表はいきなり4本の安打を集められて2点を失いますが、その後は多彩な球種をコースに投げ分けて相手打線を打ち取っていきます。

2回表は飛球3本で終わらせ3者凡退。3回表は2死から糸井を四球で歩かせますが、続く中田を三ゴロに仕留めて、追加点を許しません。

杉本投手コーチが「立ち上がりは、いつものピッチングではなく2点を取られたけど、2回以降は落ち着いてじっくりと攻めている」と評した野上の投球は、中盤になってさらに冴え渡ります。

4回表も2死からホフパワーに四球を与えますが、鶴岡をボテボテの遊ゴロに打ち取り無失点。5回表は、1死から陽が放ったライナーを反応良くダイレクトキャッチした野上。高い集中力を見せて、味方の反撃を待ちます。

6回表は糸井、中田、稲葉と続く相手中軸に相対し、いずれもゴロを打たせて3者凡退に抑えると、7回表は3本の飛球で仕留めます。

8回表は陽に初回以来となる安打を許し、そこから1死1,2塁のピンチを残してマウンドを後にします。しかし、7回1/3を110球、被安打5、奪三振3、与四球2、失点2に抑えた投球は、今後のさらなる飛躍への糧となることでしょう。

そのピンチに2番手としてマウンドに向かったのは、ウィリアムス。糸井に四球を与えて満塁とされますが、中田を一邪飛に打ち取ると、稲葉に対してもバットの芯を外して中飛に仕留めて”鎮火”に成功。その裏の逆転劇を呼び込み、今季4勝目をマークしました。

いきなり初回から2点を追い掛ける展開となったライオンズ打線でしたが、1番・浅村がチームを引っ張りました。

1回裏、今季ここまで13勝を挙げている左腕・吉川が投じた初球、高めの直球を思い切り良く振り抜くと、打球は高々と舞い上がります。追い掛ける左翼手がフェンスに背中を付けて見上げるその上を越える第5号ソロ本塁打で1対2。「初回に2点を取られて、とにかく勇気づけられるようなバッティングをしようと思っていきました」と語った浅村。自身初となる先頭打者本塁打を放って、チームを鼓舞しました。

その後は吉川の前に2回裏から7回裏までわずか1安打に抑えられていた8回裏、7番・熊代の安打と犠打で2死2塁と好機を作り、浅村がこの試合4度目の打席に入ります。吉川のスライダーに食らい付くと、打球は遊撃手の頭上を越えて左中間に弾む、同点の中前適時打に。この一打でスタンドが沸き上がり、チームが息を吹き返しました。

なおも2死1塁となった場面で、2番・秋山が10試合連続安打となる中前安打で続きます。ここで吉川をマウンドから引きずり下ろしたのは、3番・中島でした。直球をコンパクトなスイングで左中間に引っ張ると、前進守備を敷く左翼手の横を転々とする打球がフェンスに到達。2人の走者を一掃する決勝の2点適時三塁打を放った中島は、3塁ベース上でガッツポーズを決めました。

主軸として活躍し続けて来た中島と、その背中を追う浅村。2人が躍動して大事な一戦を制しました。「非常に良い集中がみんなできたと思います。追いかけるほうなので、とにかく全力尽くして勝ちにいきたいと思います」と、渡辺監督もチーム全体の集中力を高く評価しています。ヒーローインタビューの最後に「3連勝します!」と宣言した浅村の言葉を、現実のものとしましょう!!

-今日のヒーローはまずは一人目、同点のタイムリーを放ちました、浅村選手です!

-ナイスバッティングでした。

(浅村)ありがとうございます!

-まずはあの8回の場面からうかがいましょう! どんな思いでしたか?

(浅村)いやぁ~、ちょっとヤバイっすねぇ! 何がなんだか分からないです。

-ただ、思いはひとつだったんじゃないですか?

(浅村)そうですね。ランナーをかえすだけ、それだけです。

-そのタイムリー、感触はいかがだったでしょう?

(浅村)最高です!!

-その後、ホームを踏んでベンチに帰った時、どんな雰囲気でしたか?

(浅村)いやぁ~、祭みたいに盛り上がっていました。

-一緒に参加されましたか?

(浅村)そうですね。

-今日は浅村選手の先頭打者ホームランから始まって、2打点。大事なところでの活躍、光りましたね。

(浅村)そうですね。今日を取ったからこそ、明日、明後日と大事に戦っていきたいと思います。

-実はあのホームランの時から、この勝利の予感はあったのでしょうか?

(浅村)いや、まぁ信じていました。

-首位・ファイターズとの直接対決、その初戦を取ったのも、大きいんじゃないですか?

(浅村)そうですね。初戦を取れて本当に良かったです。

-応援してくださったたくさんのファンの方に、メッセージを最後にお願いします。

(浅村)3連勝します!!


-そして、続いては勝ち越しタイムリーの中島選手です!!

(中島)ありがとうございます!!

-この大声援、聞こえますか?

(中島)いや、もう、めっちゃ聞こえてましたね!

-同点に追い付いた後のあの場面、3塁ベース上で良い笑顔を見せてくれました。

(中島)うれしかったです。

-手応えはいかがでしたか?

(中島)ヒットにはなったな、と思いました。

-それでもしっかりと3塁まで走られました。

(中島)もつれてましたけど...(笑) 走れて良かったです。

-これまでの打席、苦しんでいた吉川投手からだったのですが、何か修正して、考えるところがあったのですか?

(中島)ボール球ばかりを振っていたので、ストライク来いよ、と思いながら「来たら一球で仕留めたろう」と思っていました。

-しっかり結果が出ましたね。

(中島)はい。ありがとうございます。

-この前のカードの福岡では、決起集会もありました。チームの結束力は一段と強くなったんじゃないでしょうか?

(中島)これからのためにやったので、残りの試合、一生懸命やりたいと思います。

-明日もその一致団結したライオンズの強さを見せてくれますよね?

(中島)あれだけ応援してもらったら、やるしかないです!

-それでは、負けられない明日への戦い、意気込みをお願いします。

(中島)明日もこういう場に立てるように、頑張ります!!

渡辺監督コメント

勝たなくてはいけない試合だったので、最後にみんなの気持ちが出たと思います。

(野上投手について)初回、ミスもあったりしながら先に点数を取られたりしたんですけど、よく辛抱強くその後点を与えなかった。先発ピッチャーとしてしっかり仕事ができたと思います。
(調子自体は)悪くなかったと思います。フィールディングも含めてよく自分で微妙な当たりをうまくさばいたなと思います。

相手も吉川くんですし、初回の2点というのが重くのしかかるところだったんですけど、浅村がほんとに初球見事なホームランを打って。あれで「よし、いくぞ!」ってなりましたよね。

ここまできたら本当にお互いに集中してますし、相手のピッチャーも良いですし、もう我慢比べみたいなかたちだったので、とにかく次の1点だけは与えないようにという気持ちでやりました。

(ウィリアムス投手)準備はしていました。今日はひさしぶりにランディ(ウィリアムス)のボールが中田あたりからきていました。

(8回について)すんなり送って、勝負強いカーターだと思ったんですけど、失敗したので。でも後ろに浅村が控えていて、1点差で2塁にいけばなんとかするんじゃないかなと思って、あそこは一回引っ込めていたんですけど、もう一回大崎に「行け!」って言いました。

(8回の浅村選手の打席について)追い込まれたなかでなんとかしぶとく食らいついて最後に仕留めたなという感じです。

非常に良い集中がみんなできたと思います。

追っかけるほうなので、とにかく全力尽くして勝ちにいきたいと思います。

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