試合情報

連敗脱出といきたいジャイアンツ戦。先発･岸と相手先発･杉内の投げ合いが続き、接戦となります。0対2とリードされて迎えた9回裏に無死満塁の好機を迎えるも、得点を奪えず悔しい敗戦となりました。

先発の岸は、立ち上がりから制球、球の切れともに抜群でした。初回の長野、藤村、坂本と続く相手打線に対し、伸びのある直球主体で3者連続三振を奪う完璧な立ち上がり。相手が好投手･杉内ということもあって、譲れない戦いの幕開けを感じさせます。

2回表はこの回先頭の村田に手痛い先制弾を浴びるも、決して甘い球ではありませんでした。その後も制球を乱すことなく相手打線に対峙し、4回まで毎回三振を奪う力投。杉本投手コーチが「素晴らしい球を投げている」と評価した通り、援護がない中でも点差を離されることなく粘投を見せ続けます。

この後は8回表にスクイズを許し、この回を投げきって降板。負け投手となったものの、8回を投げて117球、被安打3、奪三振10、無四球、失点2という素晴らしい内容。特に光ったのは奪三振で、相手のスタメンでは6番･高橋由以外の選手から三振を奪い、打線の流れを断ち切りました。

打線では、昨日も鋭い当たりで安打を放っていた4番･中村が活躍しました。

中村は2回裏、相手先発･杉内の外角への直球を引っ張り、鋭いゴロが三遊間を抜けるチーム初安打に。これで4試合連続安打、10試合連続出塁とします。

続く打席となった5回裏には、外角低めの難しいスライダーにタイミングを合わせて引っ張り、鋭い打球が左翼線を襲う安打となります。これで今季7度目の複数安打を記録。交流戦に入ってから3度目の複数安打と、調子は徐々に上がっています。

今日中村に2安打を打たれた杉内は、9回裏に中村に対して慎重になり、四球を与えて降板。好投手･杉内を苦しめる打撃を展開しました。

次の試合は、明後日西武ドームで行われるスワローズ戦となります。最終回に見せた粘りを生かして戦い、今度こそ連敗を止めましょう。

（岸投手は）良かったね。

打線自体は今こういう状態なので、最後のああいう形が作れても結局、逆にこっちが追い込まれてる。　　

今1,2番が機能していないんでね、ここの出塁率が落ちている。まぁ、なんとかいろいろなことをやってみます。