試合情報

ライオンズ・クラシック 2010の記念すべき初戦となった前日は2点差まで追い上げるも敗戦。今日こそは伝統の赤いユニフォームでの勝利を狙うべく、先発のマウンドに許が上がりました。

その許を援護したい打線は初回、バファローズ先発・近藤に対し、「今日は絶対負けられないという強い気持ちで打席に入った」という1番・片岡が今季4本目の先頭打者弾となる6号ソロ本塁打を放ち1対0。幸先良く先制します。

初回から援護を受けた許でしたが2回、2本の長短打などで2死1,3塁とピンチを迎えると、鈴木に適時内野安打を許し1対1の同点に追いつかれます。

しかし許は3回以降変化球を有効に使った投球で相手打線に得点を与えず、最少失点で抑えます。

一方の打線は3回、片岡が4年連続30盗塁となる二盗を決めるなどチャンスを作りますがあと一本が出ず。5回にも9番・原が1死から二塁打を放ちますが、得点にはつながりません。

中盤に入った6回、この回先頭の3番・中島が二塁打を放ち、四球などで1死1,3塁とすると、ここで6番・石井義が中犠飛を放ち、2対1。ようやく勝ち越しに成功します。

勝利投手の権利を得た許は7回、1死から連打を浴びたところで交代。2番手・藤田は1死1,2塁と厳しい場面での登板となりましたが、代打・田口を原の好守備にも助けられて併殺打に仕留め、試合の流れを簡単に渡しません。

するとその裏、その原が2号ソロ本塁打を右翼席へ運び、3対1。貴重な追加点を挙げます。

8回からは藤田の後を受け登板した3番手・長田が2死1,3塁からT-岡田に右前適時打を浴び3対2とされますが、後続を打ち取り1点で切り抜けます。

突き放したい打線はその裏、1死から石井義が2号ソロ本塁打を右翼席に放ち４対2。リードを再び2点に広げ、最後は守護神・シコースキーが3人で締め試合終了。ライオンズ・クラシック 2010の記念すべき初勝利を挙げました。

「低目を意識して投げた」という許は6回1/3、109球、被安打9、奪三振5、与四死球0の粘りの投球で、6月5日以来の今季5勝目を挙げました。

力投する許を打線が援護する試合展開で接戦を制したライオンズは、明後日から新潟、大宮、西武ドームと転戦する、ファイターズとの3連戦を迎えます。相手は3連勝と勢いを増してきていますが、伝統のユニフォームが持つ”赤い旋風”の生み出した勢いに乗り、首位をガッチリとキープしていきましょう!

-まずは石井義選手です。ライオンズ・クラシックが始まりまして、この赤いユニフォームを着て連敗が出来ないという中でのゲームでした。振り返ってみていかがでしたか？

(石井義)先制したけどすぐに同点に追いつかれて厳しいゲームだったんですけど、ものにすることができて良かったと思います。

-6回の勝ち越しの犠牲フライは低めの難しい球でした。さすがのバットコントロールですね。

(石井義)最近全然仕事が出来ていなかったので、うまく外野フライに出来て良かったと思います。

-その後の8回のホームランといい、今日は良い仕事が出来たのではないですか？

(石井義)たまたまです。まだ本調子ではないので、とにかくこのホームランをきっかけに上げていけたら良いなと思います。

-来週は、新潟、大宮、西武ドームという3連戦があります。新潟、大宮にもライオンズファンに来ていただけるように一言お願いします。

(石井義)初めての新潟なので、是非球場に足を運んでください。

-次も素晴らしいバッティングを期待しています。

(石井義)はい。頑張ります。

-続きまして今シーズン5勝目を挙げました許投手です。7回途中までで1失点。今日のピッチングを振り返ってください。

(許)野手を信じてゴロを打たせるように低めに投げることを意識していました。

-勝負所で素晴らしいコントロールでしたね。

(許)キャッチャーの指示のおかげです。良いリードをしてくれました。

-原選手のダブルプレーといい、守備でも助けられましたね。

(許)そうですね。ナイスプレーでした。

-今日の勝利で今シーズン5勝目ですが、西武ドームでは初勝利です!!

(許)ありがとうございます。

-西武ドームでの勝利の味は、また違うのではないですか？

(許)ホームで勝てたので本当に嬉しいです。

-6勝目、7勝目に向けて意気込みを聞かせてください。

(許)次も勝ちます。よろしくお願いします。

許はヒットは打たれながらも、非常に粘り強いピッチングをしてくれたので十分でした。あとは後ろのピッチャーがしっかり自分の仕事をして、勝ちに繋げてくれたので良かったです。

原や石井義といったホームランを打たないバッターが、チームに非常に勢いがつく効果的なホームランを打ったので良かったと思います。

先発が良い形でゲームを作ってくれるとバタバタせずに試合が進めますし、うちのこのペースを保ったまま終盤に繋げられれば、後ろは状態が良いのでしっかり勝ちに繋げてくれると思います。まずは先制して逃げきりというのが勝つ確率が高いと思うので、そういう野球をしていきたいと思います。

明後日からのカードの頭を取って連勝していきたいです。