vs東北楽天 第14回戦
マリーンズを相手にキッチリ勝ち越しを果たしたライオンズは、今日から3位・イーグルスとの直接対決を迎えます。ライオンズ・クラシック 2009 最終章の初戦でもあるこの試合は、ライオンズ先発・涌井vsイーグルス先発・岩隈という球界屈指のエース対決となりました。
しかしその涌井、2回に先頭の山崎武に今季第29号ソロ本塁打を浴び、1点を先制されてしまいます。続く3回にも安打と四球などで2死2,3塁とされますが、鉄平の放った打球を左翼手・ボカチカがナイスキャッチ。今宵もボカチカの好プレーが飛び出し、窮地を脱します。
さらに4回にも1死2,3塁とされますが、ここを相手のスクイズ失敗もあって乗り切ると、試合の流れはライオンズに。直後の4回裏、岩隈から4番・中島、5番・石井義が連打を浴びせて1死1,2塁とすると、6番・後藤の一二塁間を破る適時打が飛び出し、1対1の同点とします。さらに5回、1番・片岡が左翼最前列へ叩き込む今季第11号ソロ本塁打を放ち、2対1。岩隈から貴重な1点を奪い、勝ち越しに成功します。
リードをもらった涌井でしたが、7回、二塁打と犠飛で1死3塁とされると、代打・高須に犠飛を許してしまい、2対2の同点に追いつかれます。
その後は両エースともに譲らず、2対2のまま試合は延長戦へ。
迎えた10回、涌井の後を託された2番手・ベイリスが制球を乱し、3つの四球で1死満塁のピンチを招いてしまいますが、後を受けた星野、大沼が連続三振に仕留め、ここを凌ぎます。
10回裏に2死1,2塁のチャンスを逸して迎えた11回には、またも四死球などで1死1,2塁とされますが、ここは大沼が代打・セギノールを併殺に仕留め、流れを引き寄せます。
そして迎えた11回裏、先頭の後藤が2番手・川岸からライオンズファンの待つ左翼席へ叩き込む、自身初となる今季第4号サヨナラソロ本塁打を放ち、ついに熱戦に決着。後藤の劇的な一発が飛び出し、3対2でサヨナラ勝利を収めました。
先発の涌井は岩隈と見事な投げ合いを演じ、9回を162球、被安打4、奪三振8、与四球4、失点2。勝ちは好救援の大沼に譲りましたが、エースの名に恥じない投球を見せました。
これでチームは3連勝を飾り、貯金も再び1。単独3位へ浮上しました。明日明後日とさらに白星を伸ばし、クライマックスシリーズ進出へ向け、しっかりと足固めをしていきましょう!
今日のヒーローは劇的なサヨナラホームランの後藤選手です!!
-素晴らしいホームランでした!!
(後藤)ありがとうござます!!
-今の気持ちをお願いします。
(後藤)展開的にも一進一退で、どっちに転ぶかわからないゲームでしたけど、何とか決められて良かったです。
-あの場面はどんな気持ちで打席に入ったんですか?
(後藤)ランナーに出ることを最優先にして、とにかく思いっきり振っていこうと思いました。
-思いっきり振った結果、良く飛びましたね?
(後藤)打った瞬間はわからなかったですけど、よく入ってくれたと思います。
-サヨナラホームランは、長い野球人生の中で記憶にありますか?
(後藤)たぶん初めてだと思います。
-人生初めてのサヨナラホームランはどんな味ですか?
(後藤)最高です!!
-試合が終わった後、後藤コールが鳴り止みませんでした。
(後藤)このファンのみなさんの声援の後押しがあったからこそ打てたと思います。
-この時間まで残ってくださったファンのみなさんに一言お願いします。
(後藤)まだまだ終電まで時間がありますので、ゆっくり楽しんでいってください。ありがとうございました!!
渡辺監督コメント
最後にあの様なカタチで決めてくれるということは集中している証拠だと思います。何より両エースの投げ合いが素晴らしく、良いゲームだったと思います。
10回、11回と相手にチャンスを与えてしまいましたが、何とかランナーを出してから粘りが出たので、流れはうちに来ていましたので、最後後藤の一振りで決められたと思います。
涌井はここのところ球数が多いですが、うちの先発陣はキャンプのときに長いシーズンを戦う為の準備をしているので大丈夫だと思います。
今日は岩隈くんも延長まで投げてきたので、そういう気持ちの入ったピッチャー相手に勝ったことは大きいので、明日からも頑張っていこうと思います。