試合情報

昨日は守護神・グラマンが崩れ、まさかのサヨナラ負け。5月に入ってからのこの嫌な流れを何としても断ち切るべく、今日は帆足が自身の今季初勝利を懸けてマウンドに上がりました。

その帆足は初回からボールを低めに集めてホークスに的を絞らせず、凡打の山を築いて試合のリズムを作っていきます。

すると3回、帆足を援護したい打線が一気に火を噴きます。まず先頭の9番・ボカチカが四球を選んで出塁。続く1番・片岡が右中間を破る適時三塁打を放ち、1点を先制します。2番・栗山が倒れて1死3塁となりますが、続く3番・中島が中越えの適時二塁打を放ち、2対0。さらに4番・中村が左翼席中段へ今季第13号2ランを運ぶと、その後は8番・銀仁朗にも適時打が飛び出すなど、打者10人の猛攻で5点を奪い、序盤でリードを広げて好投の帆足を援護します。

さらに続く4回にも1死3塁から中島の内野ゴロの間に1点を追加。7回には1死1,3塁から6番・G.G.佐藤が右中間への適時二塁打を放つと、今日初スタメンの7番・坂田に嬉しいプロ入り初安打初打点となる左前2点適時打が飛び出し、9対0。この回3点を挙げてホークスを突き放しました。

打線の援護に恵まれた帆足は、6回までわずか被安打2に封じ、さらに一つの四死球も出さないほぼ完璧な内容でホークス打線に反撃の機会すら与えません。7回には安打と味方のエラーで得点圏に走者を背負いますが、動じることなく後続を仕留めます。

無失点のまま最終回のマウンドにも上がり、完封を狙った帆足でしたが、3連打を浴びて1点を返されたところでマウンドを2番手･小野寺に譲ります。小野寺は力のあるボールでホークス打線の反撃をきっちりねじ伏せ、試合終了。帆足は9回途中まで133球、被安打6、奪三振7、与四死球0、失点1という素晴らしい投球内容を見せ、故郷の福岡で嬉しい今季初勝利を挙げました。

投打のガッチリかみ合った試合内容を見せ、これでチームの連敗も3でストップ。またデーゲームで最下位・マリーンズが敗れたため、最下位転落も阻止することが出来ました。

この勝利をきっかけに、一気に上昇気流に乗っていきたいところ。その勢いをさらに強めるべく、明日は新人の野上がプロ先発のマウンドに上がります。

-帆足投手には初勝利が2つあるんですが、まずは今シーズン初勝利から伺います。
今はどんな気持ちですか?

(帆足)嬉しいの半分、やっぱり完封できなかった、最後まで投げられなかった悔しさの方が強いかなというのがあります。

-今日のゲーム振り返ってみるとご自身の良かった点はどんなところでしょうか?

(帆足)今日は野手がよく点数を取ってくれて僕もリズム良く投げられた所です。

-9回は完封完投の意識はありましたよね?

(帆足)もちろん、ありました。

-そういった点で次に生かす点はどういったところになりますか?

(帆足)やっぱり今日みたいにしっかりとゴロを打たしてリズム良く投げていければと思います。

-そしてもう一つの初勝利はプロ9年目、地元･福岡での初勝利になりますが、その辺りはどうですか？

(帆足）うーん、ちょっとまだピンときてないですけど、今日勝てて良かったです。

ｰ今日は帆足投手の福岡のご両親は帆足投手の東京のご自宅で観戦ですが、ただ3塁ベンチ上は帆足投手のご親戚やお友達が沢山きていると思いますが、この勝利は大きいのではないでしょうか？

(帆足)さんざんチームに迷惑を掛けてきたんでこれから本当にしっかりやっていかないといけないなという思いが強いです。

-この福岡での初勝利はご親戚お友達もそうなんですが、試合前から渡辺監督そしてチームメイトも「帆足さんに早く地元で初勝利、勝たせてあげたい」という気持ちが強かったようです。

(帆足)いつも投げているときに野手の皆さんが勝とうと必死にやってくれているのがひしひしと伝わってきてましたが、唯一涌井だけが僕を叱ってくれるので今日はちょっと眠れるかなと思ったんですけど完封できなかったんでまたあいつにガミガミ言われると思います。

ｰ今日はそういう中でも投打で噛み合ったゲームだったと思いますがチームの連敗も3でストップすることができましたね?

(帆足)そこまでは考えてなかったです。今日はとにかく自分のピッチングをするだけだと思っていたんで。

ｰ今日の勝利は明日プロ先発となる野上投手に良い雰囲気で任せることができるんじゃないでしょうか?

(帆足)そうですね。あいつも地元なんで明日は一生懸命頑張ってもらいたいと思います。
-今後も活躍を期待しています。

(帆足)ありがとうございました。

今日は理想的だったね。久しぶりにうちらしいゲーム展開ができたね。

帆足は相手バッターにしっかりとスイングさせない安定したピッチングをみせてくれた。
最後点を取られちゃったけど、地元で初勝利できてよかったね。

プロ初ヒットを打った坂田はうまく打点もついてくれたね。
1本出てまたこれで気持ちも変わると思うからこのままがんばってほしいね。

今日は点差がついた試合だけど、また明日気持ちを引き締めていくよ。