1978年
九州の“ライオンズ”、最後の年

1978年、西鉄、太平洋、クラウンライターと続いてきた「九州のライオンズ」の最後の年となった。クラウンライターは、前期4位、後期5位の5位でシーズンを終えた。打撃陣ではベストナインを獲得し頭角を現した真弓明信、デービス、土井正博が好成績を残し、投手陣では東尾修が23勝の活躍でチームを引っ張った。前年に比べれば向上したものの、大躍進とはならず5位となった。そして、シーズン終了後、九州に衝撃的なニュースが流れた。

経営難を理由に、クラウンライターライオンズの球団経営権は西武グループに譲渡され、本拠地が福岡から埼玉県所沢市に移り、西武ライオンズが誕生した。ここに、平和台球場で数々の伝説を作った西鉄、太平洋、クラウンライターによる「九州のライオンズ」の歴史に終止符が打たれることになった。

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
土井 正博 0.303 125 433 54 131 13 0 26 75 2

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
東尾 修 2.94 45 23 14 1 28 1 303 126 110

順位

順位 チーム
優勝 阪急 130 82 39 9 0.678 -
2 近鉄 130 71 46 13 0.607 9.0
3 日本ハム 130 55 63 12 0.466 25.5
4 ロッテ 130 53 62 15 0.461 26.0
5 クラウン 130 51 67 12 0.432 29.5
6 南海 130 42 77 11 0.353 39.0