2006年
若手成長も勝率2位、優勝も逃す

勝率2位でプレーオフに進出するも第1ステージでソフトバンクに敗退し、優勝を逃した。

開幕前、アメリカで第1回WBCが開催され、松坂大輔と和田一浩が出場。松坂は優勝した日本代表を引っ張り、初代MVPに輝いた。

若手が成長した西武は、フレッシュなチームへと変わり始めていた。終盤戦まで首位の日本ハムと熱戦を演じるも、1ゲームの差でシーズン勝率1位を逃した。打撃陣では、打点王のカブレラ、和田一浩に加えて中島裕之が初めて打率3割を達成し、赤田将吾、片岡易之も頭角を現した。

投手陣ではWBCで日本一とMVPを獲得して凄みを増した松坂が17勝5敗防御率2.13の好成績で存在感を示し、松坂の横浜高校の後輩にあたる涌井秀章も12勝を挙げる活躍を見せた。前年オフにFA移籍した豊田清に変わり小野寺力がストッパーとなり29セーブを挙げた。

シーズンオフ、松坂がポスティング制度によりメジャーリーグ・ボストンレッドソックスに移籍することを発表。怪物がチームを去った。

投打に新戦力が出てきた西武は過渡期を迎え、翌年以降の爆発を期待できる状態でシーズンを終えた。

監修:杉山茂(スポーツプロデューサー)

スローガン

「'06 挑戦あるのみ」

取得タイトル

最多打点
カブレラ

主力選手成績

打者

選手名 打率 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 盗塁
カブレラ 0.315 126 466 74 147 21 1 31 100 0
中島 裕之 0.306 105 412 76 126 22 1 16 63 14
和田 一浩 0.298 131 484 72 144 34 2 19 95 3
赤田 将吾 0.293 124 451 50 132 16 7 2 34 16
片岡 易之 0.292 115 404 57 118 21 4 4 44 28

投手

選手名 防御率 試合 セーブ 完投 完封 投球回 奪三振 失点
松坂 大輔 2.13 25 17 5 0 13 2 186 200 50
涌井 秀章 3.24 26 12 8 0 8 1 178 136 79
小野寺 力 2.82 59 7 3 29 0 0 60 52 19

順位

順位 チーム
優勝 日本ハム 136 82 54 0 0.603 -
2 西武 136 80 54 2 0.597 1.0
3 ソフトバンク 136 75 56 5 0.573 4.5
4 ロッテ 136 65 70 1 0.481 16.5
5 オリックス 136 52 81 3 0.391 28.5
6 楽天 136 47 85 4 0.356 33.0