1963年
日本シリーズ

1963年 ライオンズ(3勝) - ジャイアンツ(4勝)

ライオンズ表彰選手

首位打者賞
城戸 則文
敢闘賞

稲尾 和久

投打がかみ合い先勝!稲尾がシリーズ通算10勝目

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
  西武ライオンズ 0 4 0 0 1 0 0 1 X 6

1963年10月26日 第1戦(平和台球場)

投手

【巨】●伊藤-宮田-高橋-中村-北川
【西】○稲尾

本塁打

【巨】山崎正1号ソロ
【西】和田1号2ラン、ウィルソン1号ソロ

初戦。ライオンズ稲尾、ジャイアンツ伊藤の両先発でプレーボール。2回、ライオンズは和田の2ランなどで4点を先取。さらに5回にウィルソンのソロホームランで中押し、8回にダメ押し。

投げては稲尾がジャイアンツ打線をあっさり抑えての完投勝利で同シリーズ先勝。

終盤戦追い上げるも逃げ切られ、2連勝を逃す。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 1 3 0 4 0 1 0 0 0 9
  西武ライオンズ 1 1 0 0 1 0 1 0 2 6

1963年10月27日 第2戦(平和台球場)

投手

【巨】城之内-○藤田
【西】田中勉-●安部-畑-若生-井上善-与田

本塁打

【巨】王1号ソロ
【西】ウィルソン2号2ラン

初戦を勝って迎えた第2戦。両先発投手がアクシデントに見舞われ、乱打戦の様相を呈した。ライオンズの先発・田中 勉は、1回に広岡の打球を右足スネに受け退場するというアクシデント。急遽登板した安部は次打者の王にホームランを許し1点を先制される。一方、ジャイアンツの城之内は4回にライオンズの4番手投手・若生の投球を受けて脱臼するアクシデントに見舞われた。

ライオンズはこのアクシデントを機にたたみかけられ、4点を奪われた。終盤ライオンズがウィルソンのホームランなどで追い上げたがとらえきれず、1勝1敗の五分に持ち込まれた。

打線は沈黙、稲尾も踏ん張れず、2連敗。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
  読売ジャイアンツ 0 0 0 2 5 0 0 1 X 8

1963年10月30日 第3戦(後楽園球場)

投手

【西】●稲尾-与田-畑
【巨】○伊藤

本塁打

【巨】長嶋1号2ラン

後楽園に舞台を移しての第3戦。4回、先発の稲尾が長嶋に2ランを打たれ先制された。直後の5回、高倉が2点タイムリーツーベースを放ち同点に追い付くが、ジャイアンツの猛打を浴び、5点を奪われ一気に突き放される。

5回以降ライオンズの打線は沈黙し、2敗目を喫した。

投手陣踏ん張る!接戦制して五分に!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 1 0 1 1 1 0 4
  読売ジャイアンツ 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1

1963年10月31日 第4戦(後楽園球場)

投手

【西】田中勉-○安部
【巨】藤田-●宮田-北川-中村

本塁打

【西】田中久1号ソロ

第4戦。ライオンズ田中勉、ジャイアンツ藤田の先発でプレーボール。3回、押し出しでジャイアンツに先制点を許した。しかし、その直後の4回には田中久 の犠飛で同点に追い付く。 終盤に入り、6回、7回には失策がらみで1点ずつ追加、8回にも田中 久 がダメ押しとなるソロを放ち理想的な勝ち方で接戦を制した。

再び2勝2敗の五分に持ち込んだ。

長嶋、王の3発に沈み、王手をかけられる。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  西武ライオンズ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
  読売ジャイアンツ 0 1 0 1 0 1 0 0 X 3

1963年11月1日 第5戦(後楽園球場)

投手

【西】●井上善-田中勉-安部
【巨】○高橋

本塁打

【西】バーマ1号ソロ
【巨】長嶋2号ソロ・3号ソロ、王2号ソロ

五分で迎えた大事な第5戦。またしてもジャイアンツに先制を許した。2回、4回と連続して長嶋にソロホームランを打たれる。6回、ライオンズはバーマのホームランで1点返すも、直後の6回、王にとどめとなるソロホームランを浴び万事休す。

打撃陣はジャイアンツの高橋を打ち崩すことができず、日本一に王手をかけられる。

鉄腕稲尾が快投!日本一へ逆王手!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  西武ライオンズ 2 0 1 0 2 0 0 1 X 6

1963年11月3日 第6戦(後楽園球場)

投手

【巨】●伊藤-北川-中村
【西】○稲尾

本塁打

【西】バーマ2号2ラン

本拠地・平和台に戻っての第6戦。ライオンズが初戦以来の先制点をあげる。1回、バーマの2ランで先制。3回には兼任監督・中西のタイムリーで1点加点、5回、8回にも加点。投げては先発の稲尾がジャイアンツを相手にヒット2本だけに抑える快投。

エースの完封勝利で日本一に逆王手をかけた。

日本一をかけた1戦で投壊!5年ぶりの日本一を逃す!

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
  読売ジャイアンツ 1 0 3 9 0 5 0 0 0 18
  西武ライオンズ 1 0 1 0 0 2 0 0 0 4

1963年11月4日 第7戦(後楽園球場)

投手

【巨】○高橋
【西】●稲尾-安部-田中勉-与田

本塁打

【巨】柳田1号ソロ、柴田1号ソロ、王3号ソロ・4号2ラン、池沢1号2ラン
【西】伊藤光1号ソロ

日本一をかけた第7戦。ライオンズは稲尾にすべてを託し、先発させた。稲尾は連投ながらなんとか試合をつくった。序盤を2-4で切り抜けて迎えた4回、ライオンズの投手陣がジャイアンツの猛打を防ぎきれなかった。先発の稲尾は池沢、広岡に連続ヒットを許したところで降板。その後を継いだ安部、田中 勉 が打ち込まれ、打者14人、9失点の散々たるイニングとなった。6回にも王の2ランホームランなどで5点を追加され大勢が決した。

ライオンズは4-18の大差で敗れ、5年ぶりの日本一を逃した。