2012年3月11日、東日本大震災から1年を迎えました。この1年、埼玉西武ライオンズでは、選手会と球団で様々な話し合いを継続して行い、プロ野球選手としてできること、プロ野球球団としてできること、そしてその存在意義とは何かを模索してきました。復興元年と云われる2012年、震災を風化させないために、益々継続した支援が必要になります。さらに、身近には震災に留まらず様々な事象・問題が山積みであり、野球の力で少しでも光を当てることができるのではないかと考えています。この度、選手会からの提案もあり、埼玉西武ライオンズでは、選手・球団・ファンの皆さまで三位一体となって取り組む新しい形の社会貢献活動として「ライオンズこども基金」を開始することとなりました。

昨年の震災以降、ライオンズは「街頭募金」や「こども無料」による招待、選手個々でも様々な社会貢献活動に取り組んでまいりました。その中で、明るい社会・未来を作っていくのはこどもたちであり、こどもたちが安心して夢を持って生活できる環境作りをしっかりサポートしていこうと考えるに至りました。

本活動は、様々なチャリティーグッズやチャリティーオークションによる収益の一部を積み立て、選手会と球団で寄付・支援を行っていく取り組みとなります。選手個々だけではなく、また球団という組織だけでもなく、全国のプロ野球ファン並びに埼玉西武ライオンズをこよなく愛してくださる多くのファンの皆さま、そしてこの活動に賛同して頂ける方々とともに、一丸となり永続的に取り組んでいきたいと考えています。

活動骨子

「ライオンズこども基金」としての社会貢献活動では、未来を担う「こども」たちの支援を目的に、以下の三点に関わる寄付・支援活動を行ってまいります。

チームカラーに使用されている「赤」を基調としたロゴ

選手会代表コメント

栗山巧選手（選手会長）

「昨年の震災をきっかけに、選手個々では様々な支援活動を行ってきましたが、その力には限界があることを痛感していました。今後は継続的な支援が必要ですし、その活動をもっと大きく安定的なものにしていかなければいけません。僕たちライオンズの選手と球団、そしてファンの皆さんが三位一体になり、永続的に活動していきたいと思っています。」

中村剛也選手（選手会副会長）

「昨年もシーズン終盤まで多くのライオンズファンの皆さんに応援してもらい、数多くの接戦で勝利を積み重ねました。その中で、野球の持つ素晴らしさや一体感、そして絶大なパワーを感じました。みんなで生み出すパワーを少しだけ、未来を担うこどもたちのために使って、少しでも笑顔を増やしていきたいと考えています。」

岸孝之投手（選手会副会長）

「出身が東北ですし、今も家族が住んでいるので、被災地の状況は痛いほど分かります。震災から1年経ちますが、まだまだ本当の意味の復興は進んでいません。これから何十年も掛かるかもしれません。こどもたちの笑顔を絶やさないように、夢や勇気を少しでも与えられるのがプロ野球選手だと思います。長く、しっかりと続けていきたいと思っています。」

球団社長 居郷肇コメント

「球団名に『埼玉』をつけ、地域に根ざしたチーム作りを始めてから今年で5年目を迎えます。昨年は東日本大震災によりプロ野球の存在意義が問われたシーズンでした。多くのファンの皆さまに支えられている埼玉西武ライオンズとして、立場や役割を強く認識し、『ライオンズこども基金』という選手会の熱い想いを球団として全力でサポートしていきます。選手・球団・ファンの皆さまで三位一体となって取り組むことで、さらなる支援の輪が広がることを願っております。」

第1弾チャリティー活動

※デザインはイメージです

「ライオンズこども基金」の第1弾チャリティー活動としては、選手会からの発案により、全選手を対象とした企画グッズとしてご好評いただいている「デイリープレーヤーTシャツ」2012シーズンバージョンを「ライオンズこども基金」活動のチャリティー対象商品といたします。埼玉西武ライオンズの全選手が、「ライオンズこども基金」を通してこどもたちの未来をサポートしてまいります。

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