前の週に続いてビジターでの連戦に臨んだ選手たち。遠征先では主にファーストフードを食べるなど、日本と異なる食生活に苦労する場面もありましたが、試合では本田・野田両投手が再び活躍。チームに勢いをもたらし、リーグ首位を走る強豪・ブリスベンを相手に4戦4勝としました!
先発の本田投手は初回を3者凡退に抑えるも、続く2回に3ランホームランを許してしまいます。しかし、3回以降は持ち前の修正力で投球を切り替え、5回のチームの逆転を呼び込みます。すると6回、嵐のような天候となりコールドゲームに。結果的に完投勝利を手にしました!
また、このあとダブルヘッダー第2試合が予定されていましたが、悪天候のため中止に。翌日がダブルヘッダーに変更となりました。
本田投手コメント
「今日の試合は結果も内容も満足できるものではなかったですが、味方が点を取ってくれて勝つことができてよかったです。
今日の一番の反省は、ホームランを打たれた場面です。2アウト2・3塁でボール先行になってしまったのも反省点ですが、そのあとのストレートを投げるにあたって、最悪歩かせてもよい場面でというのも分かっていたし、外国人選手相手にストレートでカウントを取るのは、一番注意しなければいけません。いろいろと考えすぎてしまって、少し投げ急いでしまったというのもあったと思います。
あのようなピンチの場面で、自分のボールを投げられるようになることは一軍で投げようと思ったらものすごく大事なことだと思うので、この経験を次の試合から生かしたいです。ストレートの球威は徐々によくなっているというのを打者の空振りなどを見ていて感じましたし、これを継続していければと思います。しかし、今日の試合もチェンジアップで空振りが取れませんでしたし、カーブも調子はよくなかったです。ストレートの腕の振りがよくなった分、変化球を、腕を振りながら上手く抜くことが全くできていないので、それは練習していかなければなりません。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「いや~、日本の夏を思わせる暑さ(34度)で湿気もあり、おっちゃんにはこたえる暑さや。いやいや本田の投球をしっかり見な。
初回は順調な立ち上がりで3者凡退でいったんやけど、2回に甘く入った球を本塁打!!! ん~、もったいない! 走者を置いての長打が大量得点になってしまうのは、本田も承知! それをどう克服していくかや!このあとの投球が大事やで!追加点をやらん投球をしていかな先発に入ることは厳しいで。
3回からは、やはり修正能力や気持ちの切り替えが上手いのか、見事に抑え込む投球ができたやん!球の球威も少し出てきたように思えるし、キレがあるわ!速さを感じる球になってきたで!その投球が打線の流れを呼んだんか、5回に味方打線が爆発!! 3者連続ホームランなどで一挙6点を挙げ、本田の投球を楽にする大量7得点。
さぁ、あとは最後まで投げや!! と思いきや、なんや雲行きが怪しくなってきた??? 風が強くなり、空は真っ暗。雷まで鳴ってきたやん!はよ5回裏までいこうや。
5回に入っても本田の粘りある投球は変わらず、難なく5回を終了。しかし、6回にマウンドに上がるも"嵐"がやってきて、結局コールドゲームで本田、準完投勝利!! お見事!!
ただ、まだセットポジションの投球が安定さを欠いているな。一軍での投球を考えると、もう少し精度を上げないかんな。でも着実に球はよくなっているで!次回の登板も今日以上の投球を期待しとるで!」
5回途中から野田投手がマウンドへ。1回2/3を投げて無四球無失点と自分の仕事をしっかり果たし、チームの4連戦4連勝に大きく貢献しました!
野田投手コメント
「今日は左打者へのインコースを必ず攻めるという課題を持って、試合に入りました。結果、左打者は1人しかいませんでしたが、しっかりインコースのシュートで詰まらせて投ゴロで打ち取ることができました。
結果を求めることはもちろんですが、これから残りの試合、左打者へのインコースをもっと攻めていきたいと思います。そうしないことには来シーズン、また左打者に外ばっかり張られてしまい抑えることが難しくなってくると思います。このオーストラリアでの一番の課題とする左打者へのインコースの攻めを、徹底的にやっていきたいと思います。
あと、1つ1つのことをしっかり継続してやっていきたいと思います。試合数が残り少ないですが、投げる試合は全て抑えます。」
小野和義(編成部プロ担当)コメント
「第1試合の流れのまま第2試合も初回から打線が得点を挙げ、4回1/3から2番手で野田が登板!! 今日はなんやいつもと違って"気合"が入っとる感じや!なんやいいことでもあったんかいな。まぁえぇわ。
こちらに来て一番球威とキレがある球を見たわ。課題の左打者は1人やったけど、もう少し安定感が欲しいところや!結果は上等やけど、一軍というところでの投球を考えるとな。でも球も強うなっているし、ホンマあとは、自身の"決め球"をどうするのか、対左打者の内球の精度をもっと安定したものにしていかないかんな。せっかく一軍でできる能力を持っているんやから。自身にメッキを塗るんやなく、しっかりと磨いて輝かせなもったいないし、チームの期待にも応えな…な。残りもあと2週間、8試合やで。少しでも来季につながる何かをつかまな。
駒ちゃんはブルペンで、捕って、捕って捕りまくる4試合でした。着実に捕球は上達してますな。あとは足の動き。投手の信頼は後逸しないことから始まるんやからな。がんばっていこな!」
次回のレポートもお楽しみに!