試合情報

7月に入り3度のサヨナラ勝ちと、リーグの山頂を目指すし烈な戦いで勝利を積み重ねているライオンズ。暑い中行われたバファローズとの一戦は昨日に続き1点を争う好勝負に。1点を追う9回に同点に追いつき連日の延長戦に入りましたが、12回に1点を勝ち越され2対3で惜敗を喫しました。2日続けての奇跡とはいきませんでしたが、先発･牧田の粘投と森本の勝負強さが光る一戦となっています。

2回に1点を先制され、なおも2死満塁のピンチを迎えた牧田。一打出れば相手に流れが大きく傾くシーンでしたが、ここは緩い変化球で安達を打ち取り最少失点でしのぎます。

その後5番･メヒアの11号ソロアーチで同点にしてもらった後は3回、4回と走者を出しながらも無失点でしのいだ牧田。5回は2死から連打を浴び1点を勝ち越されますが、6回と7回は気持ちを切り替えて臨み連続で3者凡退に。必死の粘りを展開します。

しかし打線がなかなか援護できず、牧田は8回も続投。先頭の糸井に長打を許しますが、相手の走塁ミスもあってここも無失点。9回もマウンドに上がると、1死1,3塁のピンチをしのぎ勝利への望みをつなぎました。

12安打を打たれましたが、9回を投げて137球、失点2と魂のこもった熱投を展開。昨日の試合で7人の投手を使っていただけに、ブルペンを助ける役割を果たしました。

1対2で迎えた9回、相手の守護神･平野佳に対し昨日サヨナラの一打を放った脇谷が安打で出塁すると、永江の犠打で進塁し2死2塁となります。ここで打席に入るのは、7回に技ありの長打で好機をつくっている7番･森本。内角寄りの直球を打ち返すと、左中間の浅いところへ上がる打球が飛び込む左翼手の手前で弾む同点の適時打に。土壇場での一打にスタンドの空気は一変しました。「この暑さで3リットル水飲んでるよ～ヒッツ!」と、緊迫した場面での活躍にも、いつものセリフを忘れない森本。守備に就く際にはスタンドの声援に派手なガッツポーズで応え、ムードを高めました。

明日はホーム6連戦最終戦。勝利で締めて気持ちよく旭川へ出発しましょう。

粘ったが、今日の先発･松葉を前回同様にとらえきれなかったことが優位にゲームを運べなかったことに結びついた。

(12回のピッチャー･2人について)
期待をこめて送ったけど後ろに相手チームは強いピッチャーがいる。それに比べたら少し落ちる。そこでちゃんと抑えてくれれば、自信もついてくる。まあ少し力不足だった。岡本篤やウィリアムスは連投が続いていてあまり使いたくなかった。やっぱり藤原が先頭の原拓を歩かせたところがちょっと痛かった。元チームメイトだったし、色々分かっていたのに、そこで勝負できなかったところが残念。

(森本について)
ここのところ良い働きをしている。やっぱりあれだけ良い働きを見せてくれると木村や斉藤のような若い選手にもよりいっそう刺激になる。良い方向に流れていってくれないかなと思っている。

(牧田について)
打たれながらもよく踏ん張ってくれた。相手ピッチャーをとらえられなかったってことは牧田に申し訳なかった。

(9回のランサムの交代について)
ランナーで出てけん制で休塁したときにちょっと目に入って、少し左目がかすむということで交代させました。明日様子を見て判断します。