試合情報

今季ここまで対ホークスのビジターゲームは未勝利でしたが、ついに九州のファンと勝利を分かち合うことができました。接戦の続いたこのカード最終戦も1点を争う熱戦に。今季ホークス戦初登板となる先発･岸が粘りを発揮すると、打線も2本の本塁打などで3度勝ち越して追いすがる相手を突き放します。9回は涌井、ウィリアムスと細かくつなぐ執念を見せ、3対2で勝負を制しました。

先発･岸は立ち上がりから変化球をバランスよく織り交ぜます。大きく曲がるカーブと低めに落ちるチェンジアップを要所で使い、序盤の3回を無失点。杉本投手コーチは「チームが連敗しているので、岸も気持ちが入っている」と話し、4連勝中の岸に信頼を寄せます。

中盤は4回と6回にそれぞれ1点ずつ失った岸でしたが、その度に打線が勝ち越し3対2と1点をリードして終盤に入ります。7回裏もマウンドに上がった岸は1死から同点の走者を出したものの、続くラヘアと高田を連続で見逃し三振に。勝負どころで踏ん張った岸でしたが、8回裏はバックのミスもあり、2死2塁となったところで降板。しかし、この場面を昨日悔しい思いをした2番手･増田が見事切り抜け、岸に7勝目となる白星が付きました。これで自身5連勝とし、好調を維持しています。

一進一退の攻防が続く接戦。息詰まる展開で試合を決めたのは秋山の一振りでした。

2対2の同点とされた直後に迎えた7回表。1死走者なしから打席に入った秋山は、相手先発･岩嵜の低めのフォークにうまくバットを合わせます。ライナーとなった打球はライトポール際に飛び込み、勝ち越しの9号ソロ本塁打に。これが決勝点となりました。今カードは2試合続けて無安打に終わっていた秋山でしたが、3試合目の大事な場面で価値ある一発が飛び出しました。「岸さんが頑張っているので、何とか打ちたかったです」と振り返り、粘投していた岸に応える本塁打となっています。

あさってからは西武ドームに戻りファイターズを迎え撃ちます。首位とのゲーム差を縮めるべく、白星を積み重ねたいところです!

-ナイスバッティングでした!

(秋山)ありがとうございます。

-あの場面、同点に追いつかれた直後のホームランとなりました。どんな思いで打席に立ちましたか?

(秋山)チームが勝てていなかったですし、岸さんも頑張ってたので本当になんとかしたいと思って打席に入りました。

-秋山選手にとっては4試合ぶりのホームランとなる9号。チームの連敗をしっかり止めることができましたね。

(秋山)こっちに来てから全く仕事ができていなかったので、ようやく1本出てチームに貢献できて嬉しいです。

-ここからチームも乗って行かなくてはいけませんね。

(秋山)そうですね。上を目指してやっていきたいと思います。

-ライオンズのファンの皆さんに一言お願いします。

(秋山)これから熱い時期の厳しい戦いになっていきますけど、ファンの方の声援が僕たちを後押ししてくれると思います。また背中を押してもらえるように、応援してもらえるように頑張るので、応援お願いします!

-ここからまたしっかりと仕事をお願いします。

(秋山)頑張ります。

-今日のヒーローは素晴らしい一発を放ちました、秋山選手でした!

最後は涌井がマウンドにいたので、今日の試合の意味を伝え、納得させるためにマウンドに行って交代を告げた。

増田は昨日同じような場面でやられていたので、払拭させるためにあえてあの場面でいかせた。
ああいう場面は気持ちだね。

岸はよく投げたし、気持ちが出ていた。

今日１つ勝ったので、西武ドームで息を吹きかえしていければ。